「ほぉぅ…お前等、この事態について、とくと説明して貰おうか」  
むくちゃんは自分の部屋の中でいたく御機嫌ななめです。逆立った髪の先から  
蛇でも這い出してきそうです。  
それもそうです。  
夜、すやすや眠っている時に二人してベッドの上に突然降ってきたのですから。  
ここはお巡りさんを呼ばれてもおかしくないところですが、さすがに女の子だ  
からということで、むくちゃんもあまりおおっぴらには出来ないようです。  
その目の前で無理やり並んで正座させられている蔵えもんと飛え太くんは、こ  
っそり責任をなすり合ってました。  
「全く飛え太くんときたら、肝心なところで…」  
「うるさい、そもそも貴様が変な道具を出すからだ。いきなり使いこなせる訳も  
なかろう」  
「おーまーえーらーーーーー!!!」  
情けない男共に堪忍袋の緒がぶっつり切れてしまったむくちゃんは、遂にメドゥ  
ーサになってしまいましたとさ。  
 
石化した二人が元に戻ったのは、それから一週間後、むくちゃんの機嫌がようや  
く直ってからのことだったそうです。  
 
めでたしめでたし。  
 

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