ふう…まったく、こないだはとんでもない目にあったわい。  
あの忌まわしい糞チビめ…  
 
そもそも躯の奴、あのチビスケには甘すぎる。  
勝手に部屋に入り込んでも、いつも笑ってすませておる。  
 
あいつら、出来ているのか?  
しかしそうなると、この部屋でヤッていないのが不思議だな…  
ワシはあれから、この部屋を出た事がないのだからな。  
ヤッておればすぐに分かる。それとも別の場所でヤッているのか?  
 
どうせならここでヤッておれば良いものを。  
 
相手が他の男なのが気に食わんが。  
あの躯の乱れる姿、見てみたいしのう…ひひ。  
 
玩具奴隷の頃は、感じる事を必死に隠そうとしておった。  
いつも無表情で可愛げのない…そこがまた愛い所でもあったがのう。  
 
その癖、中の具合は抜群じゃった。  
やはり何度も改造しておいて正解じゃったわ。  
 
ああ、やはりあのチビスケに味わせてやるのは勿体無いな…  
 
一人ブツブツと呟きながら、いやらしい笑みを口元に浮かべる鉢男。  
 
そんな彼の股間が張り詰めているのを、  
共に部屋へと戻ってきた躯と飛影は半ば呆れるように見つめていた。  
 
 
「飛影…お前こんなふうには絶対なるなよ…」  
とりあえず鉢男の腹に一刺し加えると、躯は飛影に声をかける。  
 
思春期真っ只中であろう元部下に、彼女はそう願わずにはいられない。  
 
「ふん、こんなヤツと一緒にするな」  
一方、“俺は違う”と言下に否定する飛影であったが。  
そう言いつつも、すぐに反応してしまう男の生理。ましてやお年頃である。  
それは自らも見に覚えのない事でもなく。  
 
勿論、過去にこの男のしてきた事は許されるべきではないが。  
 
自らも鉢男と同じ“男”である事に、ちょっぴり欝になる飛影であった。  
 

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