「さっ・・・じゃあ、これからご飯を食べて帰ろうか」
「そうだねっ!うわあ!≪初ゴール!ただし自殺点≫みたいなっ!」
きっとありえないって意味だろう・・・
「なんで?」
「だっていっくんそうゆうキャラじゃないもん」
うーん・・・巫女子ちゃんのテンションが高いから少し感化されたかな
「でもいっくんから誘ってくれて、うれしい!」
そういってにこにこする巫女子ちゃん
しかし一体何がそんなに嬉しいというのだろうか。
そして、僕たちは木屋町にある居酒屋と喫茶の中間の店に入って食事を
とりながら雑談した・・・・そう僕は葵井巫女子を受け入れた・・・
それが最善か最悪かはわからない・・・
僕は、巫女子ちゃんを背負いながらさっきまでの事を考えてた・・・
店内での巫女子ちゃんは、食べては飲んでいろいろな事を話してくれた
むいみちゃんのこと、秋春君のこと、そして智ちゃんのこと・・・
その話はとても面白くて、とても可笑しくて、なにより羨ましかった。
巫女子ちゃんなら僕の欠落を埋めてくれるかもしれない・・・・・・・・
「戯言なんだよ・・」
ここに立派な壷があるとしよう・・・この壷が落としたり何らか
方法で割れたという[致命傷]を負ったとしよう君は、何らかの方法で
直したとしようしかし、それは割れ目ある壷でしかなくて立派な壷では
ない・・・だが仮にその壷に何かを加えるまたはその壷使って何か立派
物を作る・・・しかしこれは、きっと最初の壷の面影がかなり変わってい
だろう・・・それは最初の壷といえるのか?
自分の精神の欠落を誰かの何かを使って代用できるのか?
葵井巫女子は僕を変えれるのか・・・・・いやきっと無理だ
しかし・・・・・・!
「うぅーん」
どうやら巫女子ちゃんが起きたようだ・・・
「いっくんごめんね後は自分で歩くね」
と巫女子ちゃんは僕の背中から降りた・・・あぁ残念・・・今まで、
僕は巫女子ちゃんを背負っていたんだこれなら巫女子ちゃんの感触
楽しんでいれば良かった・・・・
「戯言だけどね」
「うん?いっくん何かいった?」
といいながら少し顔を近づけた巫女子ちゃんの顔は少し赤かった・・・
きっとお酒のせいだろう
「いやただの独り言だよ」と僕は言った
そして巫女子ちゃんは深呼吸を始めた・・・なんでだろう
そして唐突に
「いっくんって女性の事どう思ってるの?」
「いや別に特に何も」
「ぇ嘘・・・もういっくんの馬鹿!!」
いきなり怒られた。何か不味いこといったかな?
なんて歩きながら雑談をしてるうちに巫女子ちゃんのマンションの前に
ついた。
「んじゃ僕はここで帰るから、おやすみ巫女子ちゃん」
「まって・・・いっくん」
続く