とがめと七花の歴史を改竄してみた
と「わたしはそなたに、惚れてもいいか?」
とがめが言うと、そこに突然現れた謎の影!
?「やあ二人とも!お困りだね?」
その姿を見て二人は驚いた!
七「お、お前は!」
と「輪廻!げふっ!」
とがめは血を吐く程驚いた!
七「ああ!とっ、とがめぇ!」
と「だ、大丈夫だ…いや大丈夫じゃないけど、とりあえず大丈夫だ
で、輪廻、私達に何か用事か?この…最期の時くらいは七花と、二人きりでしんみり逝きたいのだが…」
輪「いやなに、秤のお守から開放されたからね、フラッと旅でも洒落こもうと思って歩いていたら君達を見つけたんだ。
困っている様だから何とな〜く、助けてあげようと思って声を掛けたんだ。」
七「あ、あんた、とがめのこと助けてくれんのか!?」
輪「ああ!助けてあげるとも!今の僕は久々の旅で機嫌がいいからね!」
と「だが、こんな状態ではもう手の施し様がないだろう…?」
輪「まったく…僕を甘く見てもらっちゃ困るね!これでも仙人の端くれだ、このぐらい治せなくて何が仙人だ。」
そう言うと輪廻はとがめの傷へと手をかざしたー
輪「スゥ〜ハァ〜…」
息を整え、精神を手のひらへと集中させる輪廻
固唾を飲んでその様子を見守るとがめと七花
そして、一言
輪「 ベ ホ マ ! 」
するとどうだろう!まるで映像を巻き戻すかのようにとがめの傷口が治っていくではないか!
それに合わせて血を大量に失い、青くなっていたとがめの顔色も次第に回復していく
そうして、跡形も無くとがめの傷は塞がったのだった
輪「これぞ仙人クオリティ」
と・七「…」
一仕事終えて、満足げな輪廻
流石に驚きの余り声も出ないとがめと七花
七「もう、終わったのか?」
輪「ああ!終ったさ!」
七「もう、とがめは大丈夫なのか?」
輪「ああ!大丈夫さ!」
七「もう、もう…とがめは死ななくて…すむのか?」
輪「ああ!これであの傷では死なないさ!」
七「良かった…」
七花は呟き、とがめを抱擁した
と「そうだな…」
抱擁は続く
七「本当に、良かった…!」
まるで噛み締めるように、呟く七花
と「本当に、そうだな…!」
輪「お役に立てて何よりだ」
抱き合う二人に向かってそう一言言い残し、輪廻は去っていった
後に残るのは、いつまでもお互いの存在を確かめる様に抱き合う二人の男女だった…
閉幕
おまけ
七「ところでさ、とがめ」
と「うん?」
七「あんとき言ってた新しい命うんぬんってなんだ?」
と「う…、えと、そ、それはだな…」
七「それは」
と「ほら…あ、あれだ!」
七「ん?あれってなんだよ?『あれ』じゃ分かんねーよ」
と「だ、だから…それは…、その、あの…え!えぇい!ちぇりおー!」
ぼくゥっ!
ホントに閉幕