「ん……」  
身体に違和感を感じて僕は目を覚ました。  
「あれ?」  
両手が動かない。  
まさかまた何かの怪異か!?  
と思ったけど、ただ単に手首がベッドの柱に紐で括られているだけだった。  
「いやいやいや、ただ単にじゃないって」  
何でこんなことになってんだ?  
枕元の時計を見る限り今は昼をちょっと過ぎたあたり。確か朝まで勉強して寝ようとしたら忍が出てきたから相手をしてやって……。  
「ふむ、起きたか」  
そこまで思い出したところで椅子に座っていた忍が声を掛けてきた。  
「えーと、忍さん?」  
「今朝は世話になったな」  
ぴょんと椅子から飛び降りてこちらに歩いてくる。  
ベッドの脇に立って僕の身体を撫で回し始めた。  
「じゃからお礼をしてやろうと思ってな」  
忍はにやりと唇を歪めて笑う。  
その笑顔に僕は見覚えがあった。戦場ヶ原が僕に時折見せる笑顔。  
もちろん愛情表現なんかではない、もっと違うものだ。  
スマイルのSはサディスティックのS。  
「いや、その気持ちは嬉しいけどなんで両手を縛るのさ」  
「おぬしは手癖が悪いからの、こうしとかんとまた何をされるかわかったもんじゃないわい」  
「何だよ、忍だって気持ちよさそうに」  
「黙れ!」  
忍は僕の股間を踏みつける。  
そのままぐりぐりと足の裏で僕の肉棒を刺激し始めた。  
ちなみにいつの間にか僕のトランクスは脱がされているし、忍も一糸纏わぬ姿だ。  
指の間に挟まれてごしごしと乱暴気味に擦られ、僕のものが反応し始める。  
「はっ、踏まれておきながら何を大きくしておるのじゃ? やはりこのあるじ様は変態じゃのう!」  
忍は実に嬉しそうに足を動かす。  
言葉は荒いが上手く加減されていて全然痛くない、ていうか気持ちいい!  
絶妙な力加減で袋の方を踏まれたり先っぽを指でいじられたりしてすでにガチガチに固くなっており、もうカウパーが出てきている。  
「う……くっ」  
「何じゃ、もう汁を溢れさせおって。汚れてしまったではないか」  
忍は足を離してベッドの上に乗り、僕の身体に覆い被さる。  
「興奮してしまったのなら仕方ない。儂がたっぷり気持ち良くしてやるぞ」  
そう言って僕に抱き付き、耳の穴に舌を這わせ始めた。  
「くうっ」  
くちゅくちゅと唾液の音が耳の中で響き、快感で全身がぞくぞくと震える。  
 
ふにふにの身体を擦り付けながら顔中を舐められた。  
「ほれ、舌を出せ」  
言われるままに僕が舌を突き出すと、すぐさま絡めてくる。  
唇で挟み込み、吸いながら先端を擦り合わせてきた。  
裏や側面も余すとこなく舌が這い、じっくりと味わわれる。  
なんだかこれって……。  
「ふふ、まるでふぇらちお、みたいじゃのぅ」  
「!」  
考えていたことをずばり当てられて僕はドキッとした。  
「ちゃんとあとでこっちもしてやるから待っておれ」  
僕のものに少しだけ手で触れ、また舌の動きを再開させた。  
首筋からゆっくりと這っていき、脇腹を経て下半身へと向かう。  
が、屹立した僕のものには触れず、足の方に移動する。  
これはひょっとして今朝僕がしたことに対する意趣返しなんだろうか?  
確かに僕もだいぶ焦らしたけど、結構キツいものがある。  
忍を見ると、意地悪そうな顔でにやにや笑っていた。  
足から上がってきてまた僕のを無視し、今度は僕の胸に舌を這わせる。  
「く……っ」  
思わず呻き声が漏れた。  
左右の乳首を交互に舐められ、ますます僕の怒脹が固くなっていって痛いほどだ。  
忍はその様子を確認してはちらちらとこちらを見てくる。  
僕はもう我慢がきかなかった。  
「し、忍っ、出したい、出させてっ!」  
身体を起こして忍はにやりと笑った。  
「どこにどんなふうに出したいのか言うてみよ」  
「忍にくわえてもらって口の中に出したい! それを飲んで欲しい!」  
「………………………………おぬしというやつは苛め甲斐がないのぅ」  
叫ぶように即答した僕に対して忍がつまらなそうに言う。  
「まぁよいわ」  
「うっ」  
ちゅ、と先っぽに溢れてる我慢汁を吸われた。  
「よいか、ちゃんと出るときは射精すると言うのじゃぞ」  
そう言って僕の腹に頭を乗せ、臍まで反り返った僕のを舌で濡らしながらゆっくりと口に含んでいく。  
忍の後ろ頭に隠れて角度的には見えないが、唇の輪っかが少しずつ根元まで進んでいくのがわかる。  
その暖かさが心地良く、僕は腰を浮かして口内に突き込んでしまう。  
「んむ……ほれ、動くでない」  
腰が押さえ付けられ、ぎゅっと唇が締め付けられる。  
頭が前後に揺れるのが見え、さらさらの金髪が僕の腹を撫でた。  
ぞくぞくと身体が震え、先端に舌が這わせられると一気に射精感が押し寄せる。  
「し、忍っ、出るっ! 射精するっ!」  
その言葉に忍は口を離す。  
また焦らされるのかと思ったが違った。  
態勢を変え、僕と目が合う位置になる。  
 
「ちゃんと全部飲んでやるから好きなだけ出すがよい」  
そう言って再びその小さな口を開けて今度は先っぽだけ口に含んだ。  
片手で竿をしごかれ、もう片方で袋をやわやわと揉まれる。  
「あ、あ、出るっ! 射精するよ! 忍の口に出すよっ!」  
唇をぎゅむぎゅむと動かされ、割れ目を舌で攻められるともう限界だった。  
僕の身体は快感を求めて暴れまわり、ベッドがきしむ。  
腰から頭にかけて電流が走り、ついに堤防が決壊する。  
「あ、あ、うああぁぁっ!」  
 
びゅるっ!  
 
精液が我先にと尿道を通り、忍の口内にほとばしった。  
「あっ……あっ……」  
その勢いは衰えることなくびゅっびゅっと幾度も放たれた。  
だらしなく声を漏らす僕の顔を見つめながら、忍はそれを受け止める。  
その視線がまた僕をそそり、興奮させた。  
やがて長い射精が終わり、ようやく落ち着いてくる。  
余韻に浸っていると尿道に残ったものも全部吸い出され、つい声を上げてしまう。  
「うあっ……」  
ちゅぽん、と忍が離れて口の中に僕のを溜めたままずいっと顔を寄せてきた。  
まさか僕に飲ませる気かと思ったがそうではないらしい。  
少し顎を上げて白い喉を晒し、こくんと鳴らして飲み込むさまを見せつける。  
「あ……」  
僕が出したのが忍の喉を通って体内に入っていく。  
一回で飲み込める量ではないらしく、二度、三度と喉を鳴らした。  
そして飲み干したあと、あーと口を開けて僕に見せてくる。  
「ほれ、ちゃんと全部飲んでやったぞ」  
その仕草に胸がドキッとした。  
できることなら思い切り抱き締めて頭を撫でてやりたかったが、未だ僕の両手はベッドに括り付けられたままだ。  
代わりに頭を起こして首を伸ばし、忍のおでこにちゅ、と口付けをする。  
「ん……」  
口内に残ったものを舌で舐め取るのに専念していた忍には不意打ちだったらしく驚いたようだが、すぐにはにかんだ顔になった。  
「忍、そろそろこれ外してくれないかな?」  
「は?」  
僕としては当然のことを言ったつもりなのに、何を言ってる?みたいな反応をされた!  
「言うたであろう、儂もあれだけされたのじゃ。おぬしも同じくらいしてやると」  
「え? え!?」  
今朝の回数を思い出しながら僕は慌てる。  
「いや、それは……うっ」  
「ここもこんなに期待しているではないか」  
いつの間にか元の大きさを取り戻した僕のものを忍がぎゅっと掴む。  
「たっぷりと搾り取ってやるぞ」  
恐怖かはたまた期待か、僕の身体がぶるっと震えた。  
 
「嬉しいであろう?」  
確かに全く嬉しくないと言えば嘘になるが。  
「で、でも僕の身体が持たないってば」  
「ふむ……では」  
突然忍は僕の首筋に噛みついて血を吸い始めた。  
「な……!」  
が、悲鳴を上げる間もなくすぐに離れ、そのまま僕の目をじっと見つめてくる。  
と、いきなり忍の目が妖しく光った!……ように見えたが気がつくと特に変化はなさそうに感じる。  
気のせいかと思ったが、突如身体が熱くなり始めた。  
いや、日本語は正しく使おう。  
突如身体の一部分が熱くなり始めた。具体的には股間。  
「うむ、その様子だと成功のようじゃな」  
「な、何をした?」  
「あー、ちょっと魅了っぽいものをな」  
なんで目を逸らすんですか忍さん!?  
「魅了の目的のひとつは以前言うたと思うが、それには相手をその気にさせて頑張らせる必要があるのじゃ」  
「…………聞きたくないけど具体的にはどういうことなのかな?」  
「簡単に言えば発情させて物凄い絶倫にしてしまう。ちょっと早漏気味になるがな」  
超何だと!?  
「何だよそのエロ漫画やゲームみたいな能力は……」  
「ちなみに今の儂ではお前様にしか効かん、変なことを考えても無駄じゃぞ?」  
「考えてねえよ!」  
「でもあのツンデレ娘とするときには頼ってよいぞ。『もう許して……』などと言わせたくなった時とか」  
「っ……い、いらないよ!」  
ちょっぴりときめいてどもってしまった。  
ちなみに僕の台詞に今いちキレがないのは必死に理性を保とうとしているからだ。  
僕のものはビキビキと音を立てそうなくらい固くなっている。  
「それにしてもすごいのう」  
忍がそれをきゅっと握った。  
瞬間。  
「あっ! うあぁっ!」  
びゅくんっ!  
僕は射精した。  
「おっ、うおっと!」  
忍は慌てて出たものを手で受けとめ、口を開けて僕のをくわえる。  
「うっ……う……っ」  
僕はびゅくびゅくと口内に精を放ち、忍はそれをこくこくと飲み込んでいく。  
「ん……ぷはっ」  
忍は僕が出し終えたのを確認して口を離す。  
「出るときは言えと言うたじゃろうが」  
最初に手で受けとめた精液を啜りながら文句を言ってくる。  
そうは言っても瞬間的に登り詰めてしまったのでそんな余裕はなかった。  
と言うか今もない。  
身体がマジでヤバい。手を縛っていなかったら何をしでかすか自分でもわからないくらいだ。  
僕のは相変わらず衰える様子を見せない。  
忍が僕の腹にこぼれた精液を舐めとり始める。  
「くうっ!」  
 
忍の髪の毛が敏感な先端に触れ、思わず声が出た。  
その光景を見て、忍はにたりと笑う。  
その金髪で撫で回すように頭をふらふらと揺らす。  
「あっ、あっ!」  
「ははっ、足だけではなく髪の毛なんかでも興奮するのか! 実に変態じゃのう、このあるじ様は!」  
忍は自分の髪の毛をつかみ、くるくると僕のものに巻き付けた。  
そのままギュッと縛って擦り始める。  
「あっ、あうっ」  
「ほれ、どんなことをされてどんな気分かそのだらしない口から聞かせてみよ」  
「な……何を…っ」  
「言わんのならやめじゃ」  
忍は動きを止める。  
「あ……」  
「ちなみに今の状態を治すには術者を殺すか満足するまで出し続けるしかないぞ、厳しくも優しいお前様はどちらを選ぶのかの?」  
「くっ……」  
理性と本能が僕の中でせめぎ合うが、本能があっさりと勝利する。  
なんて言うか1ラウンドKOだった。  
「し、忍の髪の毛が気持ちいい……もっと弄って……っ」  
「ふふ、出すまでそのまま続けい」  
忍は再び髪の毛を絡め、僕のをしごき始めた。  
「あ……あ……カリのとこに絡まって……さらさらの金髪……気持ちいいよ……っ」  
さらに忍は空いた手でいろんな箇所を髪の毛の先端でいじり出す。  
先っぽや内腿を撫でられると一気に射精感がやってきた。  
「あ、あ、もうすぐいきそう……忍の髪の毛にしごかれて、撫でられて、出ちゃいそうだ!」  
忍は僕の台詞を聞くと、割れ目の部分だけを口に含んだ。  
右手で髪の毛を絡めた僕の肉棒をしごき、左手でやはり髪の毛を絡めた僕の袋を揉みしだく。  
今まで経験したことのない感触に僕はもう堪えきれない。  
「あっ! 忍っ、さらさらの、髪の毛っ、いじられっ、出る、口にっ、金髪、いいっ、射精っ!」  
もはや自分が何を言ってるのかわからない。  
思い浮かんだ単語が次々と口をついて出るだけだった。  
くわえられていた先っぽがちゅ、と吸われた瞬間すべてが頭から消え、ひとつの言葉だけが僕の口から発せられる。  
「出る……出る、出る、出るっ、出るっ! 出るぅっ!」  
びくんと腰が震え、僕はまたもや忍の口内に射精した。  
「んっ……んっ……んっ……」  
量も勢いも全く衰えない精液を、忍は動じることもなく飲んでいく。  
射精が止まっても口を離さず、残ったものも吸われる。  
「うあっ……尿道の、吸い出されて……気持ちいい……っ」  
口内に残ったものまで全部飲み干した忍は、ようやく顔を上げて髪の毛を整え始めた。  
 
「あれだけ出していたのにまだすごく濃かったぞ、そんなに儂の髪は気持ちよかったか?」  
くっくっと笑う忍だが、僕は肩で大きく息をするだけだった。  
僕の身体が僕の身体じゃないみたいだ。  
「しかしすごいのう、これだけ濃いのを大量に出してまだこうとは」  
いまだにそそり立つ僕のを見ながら言う。  
僕が何か言おうとしても言葉にならない。  
理性はもはや肉体と完全に切り離されている感じだ。  
「次はどうするかの……おお、そういえばそうじゃ!」  
忍は何かに思い当たったらしい。  
添い寝するような態勢になって僕の顔を覗き込むようにする。  
「お前様はイくときいつも顔を仰け反らすからな、たまにはその顔を見せてくれい」  
そう言って僕のをしごきだす。  
「な……」  
「大丈夫じゃ、出したものはちゃんと全部飲んでやるわい」  
空いた方の手のひらで割れ目を中心に先っぽを包み込むようにする。  
そのままぐりぐりと刺激し始めた。  
「じゃから安心してイくときのその顔を見せるがよい」  
「や……やめ……っ」  
「やめてよいのか? 出したいじゃろう、儂の手に思う存分出せ」  
相変わらず僕の理性は弱いことこの上なかった。  
忍の手の動きに合わせて腰を振り始める。  
「ほれ、口が止まっておるぞ」  
忍に促され、僕の口は理性に関係なく言葉を発し出す。  
「忍の手、柔らかくて暖かくて、気持ちいい……っ」  
忍の唾液と僕のカウパーでぬるぬるになった性器が激しくしごかれる。  
「あ、あ、また出る……出る!」  
「見ていてやるから遠慮なくイくがよい」  
今朝僕が忍に言ったような台詞だ。  
違うのは僕が抵抗できないことか。  
「あっ! あっ……あっ……あっ」  
快感に堪えきれず、あっさりと僕は忍の手に精をぶちまけたのだった。  
視線を感じているが気にする余裕はない。  
手に収まりきらず、僕の腹にポタポタとこぼれるのがわかった。  
「くくっ、本当にお前様というやつは可愛いのう」  
ぺろ、と頬を舐められた。  
たったそれだけの行為が大きな快感に変わり、ぞくぞくとする。  
「あっ! かはっ!」  
突如走った刺激に声が出た。  
忍がまた僕のをしごき始めたのだ。  
「し、忍っ、駄目っ、やめろ……っ!」  
「今朝は儂がイった直後にいじってくれたじゃろう、そのお礼じゃよ」  
…………なんかお礼というよりは仕返しのような気がするが。  
「く……うっ」  
自分の精液が肉棒に絡み付き、潤滑油となって電流がダイレクトに脳に伝わってくるようだった。  
 
なんというか快感で頭がどうにかなってしまいそうだ。  
歯を食いしばってこらえる。  
「ん? 今度は何も言わんのか? やめてよいのか?」  
僕は何も返さなかった。  
今イったらおかしくなるかもしれない。  
さすがにその恐怖が快楽の欲求を上回る。  
「むぅ、仕方ないの、ほれ」  
忍はそんな様子に気付き、僕の胸に顔を寄せてカリッと乳首に噛み付いた。  
「あっ! が、はぁっ!」  
ちゅ、と吸われると頭の中で何かがはじけ、僕の意識が一瞬飛ぶ。  
気が付くと僕は射精し終わっていた。  
忍の手と僕の腹に二発分の精液が溜まる。  
「魅了の発情効果は本人の資質にもよるのじゃが……お前様はちと凄すぎるのう」  
忍はにやにやと笑い、精液にまみれた両手を僕に見せつけてきた。  
それを見て自分でびっくりする。  
本当に僕の身体はどうかしてしまったのだろうか?  
これだけ大量に何発も出してまだ勃起状態が収まらない。  
「ふふ、頼もしいことじゃ」  
忍はその外見にそぐわない妖艶な笑みを浮かべ、自分の手についた僕の精液をすする。  
「ちゃんとこっちも綺麗にしてやるわい」  
今度は僕の腹にこぼれたものを掬い始めた。  
腹だけでなく、肉棒や陰毛にこびりついたのまで丁寧に舌で舐めとる。  
次々と喉を鳴らして飲み込んでいき、ぺろりと舌で唇を拭う。  
「どうじゃ? 少しは落ち着いたか……って聞くまでもなさそうじゃな」  
未だ大きさを失わない僕のをちら、と確認する。  
「呆れるほどの耐久力じゃな、ほとほと感心するわい」  
「……誰がこうさせたんだよ」  
「ははっ、安心せい、最後まで面倒は見てやるぞ」  
そう言って忍は僕のものを口に含み、歯を立てる。  
とはいっても痛みはない。  
敏感な部分を奥歯で甘噛みする感じだ。  
唇を締められ、はむはむと噛まれる感触が心地よい。  
「歯、歯がっ、歯が気持ちいいっ」  
歯を使ってるだけに痛くされるのが怖くて自分から動けないのがもどかしい。  
が、ゆっくりとだが確実に射精感は押し寄せてきている。  
「んー、んむ」  
忍はくわえる角度を変え、亀頭を頬の内側で擦る。  
歯と舌の動きも手伝い、まだ遠くに感じてた限界が一気に押し寄せた。  
「あ、あ、出る、頬肉の裏側、こすれて、いいっ! 出すよっ…………うあぁっ!」  
いったい僕の精はいつ尽きるのだろう?  
最初とほとんど変わらない量と勢いでどくどくと忍の口内に放つ。  
忍ももう大量の精液を飲んでいるはずだが、未だ飽きることなく美味しそうに飲み干していく。  
 
その表情がまた淫靡で僕をそそらせる。  
茎に付着した液を舐めとられる刺激と相まって、結局僕のは大きいままだった。  
「ん、ん」  
ところでちょっと気になったので、むぐむぐと口の中で味わっている忍に訊いてみる。  
「……なあ忍、それって美味しいのか?」  
「ん?」  
忍はこくんと溜めていたものを飲み込み、こちらを振り向く。  
「ひょっとしてお前様は自分のを味わってみたいのか?」  
「いやいや、そういうわけじゃ……」  
「なに、遠慮することはない」  
「うわっ!」  
忍は突然僕の足を掴み、僕の身体を二つ折りにするように押し出す。  
そのまま腰を持ち上げ、首で逆立ちしている態勢にされた。  
足を開かされ、膝が僕の頭の両脇にくる。  
そして自分の屹立した性器が目の前に晒された。  
「お、おい、何を」  
僕の腰が動かないよう支えている忍がにやにやしながら肉棒に手を伸ばす。  
「このまま出せば自分のを味わえるぞ」  
「や、やめろ、よせっ」  
「まだまだこの中に詰まっておるのじゃろう? 気にせず出すがよい」  
そう言って袋を揉み始め、肉棒をしごきだした。  
「う……っ」  
「ほれほれ、さっさとイかぬか」  
忍の身体に万力のような力で抑えつけられる。  
抵抗を試みたけどちっとも動かない。  
迫り来る射精感を必死に堪える。  
「ぐ……くっ……」  
「強情なやつじゃな、ほれ」  
「あっ! あうっ!」  
有り得ない感覚が走った!  
忍の舌が僕の大きく晒されているお尻の穴を這ったのだ。  
れろれろと舐め回され、僕の身体がびくんびくんと跳ねる。  
「し、忍、やめろっ、汚いよっ」  
「それは今朝の儂の言葉じゃの」  
短い返答がきて、すぐに舌の動きが再開される。  
射精を堪えようと力を入れてる括約筋で締められたお尻の穴に、忍の舌が強引に侵入してきた。  
「あ、あっ、それ駄目っ、出るっ!」  
出す直前、袋を揉んでいた忍の手が僕の先っぽを包み込む。  
先端を手の平で擦られ、その刺激で限界を超えた。  
「あ……うっ! うっ! う……っ」  
全身を痙攣させ、僕は忍の手に何度目かわからない射精をする。  
手から溢れ出た精液がぽたぽたと僕の胸に滴ったが、顔の方に飛んでくるような懸念していたことはなかった。  
ぬるっと舌が引き抜かれ、忍は僕の身体を解放する。  
僕はばったりと足を投げ出し、ぼおっと余韻に浸った。  
手の精液をすすり終えた忍が僕の上にのしかかり、にやにやと笑う。  
「ふふっ、お前様もお尻で感じたか」  
「…………」  
 
射精までしている以上言い訳もできない。  
そのまま忍は僕の胸に滴った精液をすすり出す。  
「今のお前様の精液は全部儂のじゃ、決して分けてやらん」  
……いや、だから別にいらないんだけど。  
「ま、染み付いた味くらいなら少しはくれてやる」  
そう言って僕の口に二本の指を突っ込んで、中をぐちゅぐちゅといじってきた。  
実際味なんかほとんどしなかったけど、僕はその指に舌を絡ませる。  
「ん……っ」  
胸を這う舌の刺激でぴくんと反応した僕の肉棒が忍の乳首に触れた。  
それに気付いた忍はぐりぐりと先端を自分の胸に押し付ける。  
「ん……む……」  
ほとんど膨らんでなくとも柔らかい肌と固くなってる乳首の感触に、指をくわえている口の端から声が漏れ出る。  
が、忍の指が口から抜けた瞬間僕はぞっとした。  
朝自分が忍にしたことを思い出したからだ。  
「忍、待っ……ああああっ!」  
僕が言葉を発する前にぬるぬるになった忍の指がお尻の穴に当てられてずぷっと埋められ、身体がびくんと跳ねる。  
「気持ちいいじゃろう? たっぷりと感じるがよい」  
忍はくいくいと指を動かし、胸をぎゅっと押し付けて突起を擦り当てる。  
「あっ、あっ、ああっ!」  
女みたいな喘ぎ声が漏れ、腰が勝手に快楽を求めて動いてしまう。  
「ほれ、口が止まっておる、いいならいいと言え」  
「いいっ! ふにふにの胸、コリコリの乳首、気持ちいいっ!」  
「後ろの穴はどうなんじゃ? 正直に言うがよい」  
「ゆ、指っ、指がっ! あっ、あっ、あっ!」  
「ん、よくないのか? やめたほうがよいか?」  
「だ、駄目っ、気持ちいいっ……から、抜かないでっ!」  
もはや快楽を貪ることしか僕の頭にはなく、忍の言いなりに卑猥な言葉が口をついて出る。  
僕は無意識に足を忍の身体に巻き付けた。  
「いく、いく、いきそう、もう出そう……」  
「出したいか?」  
「出したいっ……射精したいっ……」  
「どこにどういう風に出したいか言うてみよ」  
最初に出したときの台詞を忍はもう一度言った。  
僕は欲望のままを口にする。  
「忍にっ、口いっぱいにくわえてもらってっ、そのまま出したい! 出した精液を飲んでもらいたいっ!」  
「手や指はどうして欲しいのじゃ?」  
「お尻の穴、いじりながらっ、袋を揉んでっ! 忍の手と指でたくさん気持ちよくして欲しいっ!」  
後で思い返すと死にたくなるような恥ずかしい台詞を並べて忍に懇願する。  
忍は実に嬉しそうな表情をした。  
 
「この様子だとたぶんこれが最後であろう、心行くまで出すがよい」  
僕の足を解き、身体を移動させる。  
口いっぱいに僕のを頬張り、唇、舌、歯などを余すとこなく使って刺激を与えてきた。  
指がお尻の穴の中で動きまわり、袋を痛みがギリギリ感じられない程度に強く揉まれる。  
「あ、あ、出る……射精するよ……っ」  
ぐりっと舌先で割れ目をほじられた瞬間、腰が大きく跳ねた。  
「いくよ忍っ、飲んで忍っ、忍っ、忍っ、忍っ、忍っ、忍っ! 忍ぅっ!」  
僕は忍の名前を呼び続けながら射精をする。  
びゅるっびゅるっと精液が尿道を駆け抜け、その都度頭の中で何かがはじけた。  
今日の中でも一番長く、一番量が多く、そして一番気持ちいい射精だった。  
出し切ったあとも身体の痙攣が治まらず、束縛されていた両手が解放されても満足に動けない。  
忍が僕の身体に寄り添ってからしばらくしてようやく言葉を発することができた。  
「やっと……落ち着いたかな……」  
「そうか、何よりじゃ。でもまだしたかったらすぐにまた魅了してやるぞ?」  
「いらないよ!」  
気持ちよかったけど二度と御免だ!  
「しばらく忍に飲ませるものはない」  
「ぬう」  
自分でもやりすぎな感があったのだろう、特に文句は飛んでこなかった。  
「まあまた絶倫モードになりたいときはいつでも言うがよい」  
「安心しろ、そんなときは二度とない」  
「そうか……では儂は寝るとするわい、ごちそうさまじゃ」  
ふわぁと欠伸をしてすうっと僕の影の中に消えていく。  
それを確認して僕は自分の身体をチェックする。  
血を吸われて多少は吸血鬼化していたのだろう、少し疲れた程度で問題はなさそうだ。  
「つってもあっちは出るものも出ないだろうけど……ん?」  
突然電子音が部屋に響いた。  
携帯のメール着信のようだ。  
「戦場ヶ原からか、どれどれ……」  
中身を開いて本文に目を通した瞬間、僕は携帯を落としそうになる。  
 
『阿良々木くんが欲しくなったわ。最近ご無沙汰であなたもたまっているわよね? 一時間以内に私の家に来なさい。たっぷり愛し合いましょう』  
 
「…………助けて忍」  
 
 
 

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