「あ、せんちゃん。いらっしゃい」  
呼び鈴を鳴らすとららちゃんが出迎えてくれた。  
「うん、誘ってくれてありがとう」  
ららちゃんが『遊びに来ない?』と電話をくれたのは昨日のことだ。  
特に用事もなかったので二つ返事でOKした。  
暦お兄ちゃんも家にいるって聞いたから一緒に遊べるかもしれないし。  
もちろん暦お兄ちゃんは受験生なんだからあまり期待はしていないんだけどひょっとしたら……とか。  
そんなふうに思っていると、突然ららちゃんが両手を合わせて謝ってきた。  
「それなんだけどごめん、ちょっとだけ出掛けなきゃいけなくなっちゃって!」  
「あ……そうなんだ」  
えっと、今日は出直した方がいいかな?  
そう考えたらららちゃんは意外なことを言った。  
「お兄ちゃんも今出掛けてるけどすぐに帰ってくるから留守番していてくれるかな?」  
「え?」  
「さ、上がって上がって」  
返事をする間もなくぐいぐいと引っ張られる。  
しかも何故か暦お兄ちゃんの部屋に案内された。  
ご丁寧にお菓子とジュースまですでに用意されている。  
「じゃ、ちょっとの間よろしくね」  
そう言ってららちゃんは出掛けていった。  
「…………バレてるのかなぁやっぱり」  
ニヤニヤしていたし。  
さて、待っててと言われたものの手持ち無沙汰で特にすることがない。  
「か、勝手に物いじっちゃ駄目だよね」  
特に引き出しの中とかベッドの下とか。  
暦お兄ちゃんにもプライバシーがあるし。  
「で、でも偶然見えちゃうのは仕方ないよね……」  
ごろんとその場で寝転がる。  
そうするとたまたまベッドの下が見えてしまったけど不可抗力だ。  
「……ん?」  
本らしき物を見つけた。  
「ひ、暇だからたまたま近くにあった本でも読ませてもらおうかな」  
引っ張り出してみると、女の人が扇情的なポーズで表紙を飾っていた。  
『眼鏡の委員長特集』という文字がやけに印象的だ。  
どきどきして中身を見ようとしたとき、階下で物音がしてびくっとなる。  
『誰もいないのかー』という声にすごく慌ててしまった。  
暦お兄ちゃんが部屋に入ってくる。  
…………うう、なんで押し入れに隠れたりしちゃったんだろ。  
すごく出て行きにくい。  
しかも慌てていたくせにお菓子とかジュースはしっかり持ってきてるし。  
…………この本も。  
『あれ?』  
何かを訝しむ声が聞こえたので、そっと隙間から窺ってみる。  
暦お兄ちゃんはベッドの下に手を伸ばしていた。  
「変だな、あの本どこいっちゃったんだろ?」  
 
(…………ここ)  
うう、撫子は悪い子です。  
ちょっと自己嫌悪に陥っていると暦お兄ちゃんが立ち上がった。  
お、押し入れとか探しにきたらどうしよう?  
でもそれは杞憂で、暦お兄ちゃんは部屋の戸締まりを確認してカーテンを閉めた。  
(???)  
「忍、起きてる?」  
何をするのかと思ってると自分の足元に話し掛ける。  
すると突然にゅっと女の子が出て来た。  
(あの子って……)  
学習塾のとこにいた子。  
忍ちゃんはきょろきょろと周りを見回す。  
「お前様一人か?」  
「当たり前だよ、それよりアレしてもらっていいかな?」  
アレって何だろう?  
そう思ってると突然暦お兄ちゃんは服を脱ぎだした。  
(え……! わ! わ!)  
全裸になった暦お兄ちゃんの股間がすごいことになっていた。  
(昔お風呂で見たお父さんのと全然違う……)  
固唾を飲んでいると、忍ちゃんがそこに顔を近付けた。  
そのまま先っぽにちゅっとキスをする。  
「ん……」  
暦お兄ちゃんが呻く。  
き、気持ちいいのかな?  
どきどきしながら見ていると忍ちゃんが立ち上がる。  
「ふむ、今日は趣向を変えてみようかの」  
「? どうするんだ?」  
「お前様に不自由を課してみよう」  
そう言ってどこからか紐を用意して、ベッドに座った暦お兄ちゃんを後ろ手に縛る。  
「人間にはこういうプレイもあると聞く。ついでにこっちもじゃ」  
忍ちゃんはアイマスクと耳栓らしきものを取り出した。  
「おいおい、そこまでするのかよ」  
「たまにはこんなのもよかろう?」  
まずアイマスクを付けさせる。  
「くくっ、実に変態みたいな格好でお似合いじゃよ」  
「うるさい、早くしてくれよ」  
「そう急くな、もう少し制約を付ける」  
「……何だよ」  
「まず儂の名を呼ばぬこと。そしてこちらからは動かぬ、どうしてほしいかをその口からちゃんと言葉にするのじゃ」  
「なんでそんな条件出すのかよくわからないんだけど……」  
「いいから従え、承諾せんとしてやらんぞ」  
「……わかったよ」  
「よし、なら少ししたら初めてやろう、焦らすのも一興よ」  
忍ちゃんはそれを最後に暦お兄ちゃんに耳栓をする。  
そこまで確認して目を離す。  
(えっと……)  
とんでもないものを覗いてしまってるらしい。  
会話から察するに時々こういうことをしてるようだ。  
どうしたものかと思っていると、突然光が差し込む。  
「ひっ」  
 
「気配がすると思えば」  
襖が開けられ、目の前に忍ちゃんが立っている。  
「あ、あの」  
「覗きとは趣味の悪いやつじゃな」  
何か返事をする前に口を手で塞がれた。  
「あまり大きな声を出すでない、感づかれるじゃろうが」  
…………ということはこの子は暦お兄ちゃんにはバレないようにしてくれるのだろうか。  
ひょっとしたら今のうちに出て行くよう言われるのかと思ってたら、腕を引っ張られた。  
と言っても部屋から出されたわけではない。  
むしろ逆で、ベッドに腰掛けた暦お兄ちゃんの前に座らされた。  
その気配を感じたのか暦お兄ちゃんは足を大きく広げる。  
当然だけど、忍ちゃんがいると思っているらしい。  
「…………!!」  
目の前にあるものを見て声を上げそうになるのを慌ててこらえる。  
すごい。  
びくびくと脈打っていて、はちきれそう。  
「早く……さわって」  
え? え?  
忍ちゃんを見るとあごでしゃくってくる。  
ごくりと唾を飲み、そっと手を伸ばす。  
す、と触れると熱が伝わってきた。  
(これが男の人の……)  
すごく熱くて固い。  
指先で撫で回すと暦お兄ちゃんの身体がぴくんと反応する。  
「ゆ、指じゃなくて……舌でして」  
え!?  
えええええっ!?  
そ、それってこれを舐めるってこと!?  
(……で、でも)  
ちょっと怖いけど暦お兄ちゃんがしてほしいっていうなら。  
思い切って顔を近付け、ぺろっと棒の真ん中あたりを舐める。  
「あっ……もっと、して」  
暦お兄ちゃんが気持ち良さそうな声を出した。  
それがちょっと嬉しくなってぺろぺろと舌を這わす。  
(うう……)  
ごめんなさいお父さんお母さん、撫子はいやらしい子です。  
まだ中学生なのに男の人のを舐めて、喜んでくれると嬉しいなんて。  
「んっ……カリの方も、舐めて」  
(え、カ、カリって何?)  
戸惑ってると忍ちゃんが指さして教えてくれた。  
でっぱりのところを舐めると暦お兄ちゃんの身体がびくっと跳ねる。  
動かれると舐めにくいので手できゅっと掴んで固定し、舌を這わす。  
反応が楽しくて、言われてもないのに先っぽのツルツルしたところや割れ目も舐めまわした。  
「下も……袋のほうも……してほしい」  
口を離して目線を移す。  
(確か……ここで精子が作られるんだよね)  
保健体育の授業で習った。  
(暦お兄ちゃんの精子……)  
ぺろ、と玉を舌で転がすように舐め、左右とも均等に交互に刺激する。  
「あっ……いい」  
 
最初はちょっと怖かったけど、今はなんだか可愛く見えてきた。  
ちゅっちゅっといろんなところにキスをする。  
撫子のファーストキス相手は暦お兄ちゃんになりました。  
唇じゃないけど。  
「そ、そろそろ……くわえて」  
暦お兄ちゃんは切なそうに言う。  
もう怖いとかは思わず、言われるまま口を開けて暦お兄ちゃんのを含む。  
ちょっと大きくて口の中いっぱいになっちゃったけど、頑張って奥までくわえた。  
「あ……口の中……あったかくて気持ちいい」  
暦お兄ちゃん撫子のお口で気持ち良くなってくれてるんだ。  
忍ちゃんがどうなのかわからないけど、今この瞬間だけは暦お兄ちゃんは撫子のものだよね。  
カリを舌でなぞると暦お兄ちゃんはもう我慢できないというように叫ぶ。  
「も、もうダメだ! ちょっと立つよ!」  
撫子にくわえさせたまま暦お兄ちゃんは立ち上がった。  
手を縛られて目隠しされてるのでバランスを崩しかける。  
それをこらえたとき、喉の奥を突かれて咽せそうになった。  
「動くよ」  
暦お兄ちゃんが腰を前後に降り始める。  
当然暦お兄ちゃんのが口を出入りした。  
(うわ……)  
なんだかすごくエッチだ。  
見上げると暦お兄ちゃんはすごく気持ち良さそうな顔だった。  
もっともっと気持ち良くしてあげたくなる。  
ぺろぺろと舌でいろんなところを舐めまわす。  
「ああ、もうすぐいくよ」  
え、え。  
精子出ちゃうのかな。  
撫子のお口で出しちゃうのかな。  
暦お兄ちゃんの腰の動きが早くなる。  
「指でしごいて」  
「袋を揉んで」  
「唇締めて」  
「割れ目舌でほじって」  
言われるままに手と口を動かす。  
ぐうっと暦お兄ちゃんの身体が反った。  
「いくよ! 出すよ! 口に出すよ!」  
どくんっ!  
(んっ!)  
口内で暦お兄ちゃんのが震え、粘っこい液が勢いよく放たれた。  
思わず反射的に口を離そうとしたけど、忍ちゃんに頭を押さえられる。  
びゅっびゅっと口の中に次々と出された。  
「あっ……飲んで……飲んでっ」  
こくん。  
(!!)  
の、飲んじゃった!  
暦お兄ちゃんに言われてつい……。  
でも不味くはない。  
そのままこくんこくんと口の中に溜まった精子を飲んでいく。  
「全部……吸い出して」  
ちゅううっと唇をすぼめて吸い出し、飲み込んで口を離す。  
「はあ……」  
とさっと暦お兄ちゃんはベッドに倒れ込んだ。  
「気持ち……良かった……」  
その言葉を聞いた忍ちゃんは声を出さずに笑い、撫子をドアの方に促す。  
撫子はそっと部屋を出た。  
 
 
 
き、今日の妄想はこれくらいにしておこうかな?  
……うう、暦お兄ちゃんがあんなにエッチなわけないのに。  
こんないやらしいこと考えちゃう撫子なんて嫌われるかな……?  
こ、これ以上は考えないようにしよう。  
残りレスも少ないし、誰かが続きを見せて欲しいなんて言ってるわけでもないし。  
だいたい七花×とがめを書くとか>>890でエッチ無しを書くとか嘘ばっかりだもんね。  
え、えと、次回は……ららちゃんの話でも妄想してみようかな?  
 
 
 
 

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