男子高校生たるもの性欲に満ち溢れてなくてどうする!
僕こと阿良々木暦は心の中で叫んだ。
まあ要するに自室で理由なしに突然発情してしまった言い訳である。
こんな時はどうするか、自慰行為に決まっている。
彼女という存在がいるにはいるが、連絡をとって突然『しよう』と言っても軽蔑の眼差しを食らうこと請け合いだ。
あの凍るような視線は肉体的にはともかく精神的につらいので出来ることなら受けたくない。
「さて、と」
何かネタになるものを探そうとしたとき後ろに気配を感じたが、もう驚かない。
振り向くとやはり忍が立っていた。
「何だよ、この時間は寝てるはずだろ」
「うむ、何故か目が覚めてしまっての。だが丁度よい、儂の出番のようじゃな」
忍はいそいそと椅子に座ってる僕の足の間に入り、ズボンのベルトを外しにかかる。
僕の思考などは忍に伝わってしまうので今更隠すことも止めることもない。
せっかくだからしてもらうとしよう。
やがてびん、と僕の屹立したものが外気に晒される。
忍はその先端に唇で触れ、いろんなところにキスの雨を降らせた。
「ん……」
その柔らかい感触に僕は思わず呻く。
れろ、と舌が這い回り始めた。
袋の方をじっくりとしゃぶられ、カリや亀頭を舐められる。
「う……うっ……」
早くも射精感が込み上げてきた。
でもそれは僕が早漏なんじゃない、忍のテクが凄いのだ。
回を重ねるごとに僕が気持ちいい箇所ややり方を学んでいってるのだと思う。
舌先が割れ目をいじりだすと限界が近付いてきた。
「し、忍……くわえて」
忍はピンク色の唇を大きく開き、その小さな口に僕のを含む。
カリのところで唇を締められ、ぎゅむぎゅむと動かされてあっという間に昇天しそうになった。
このまま一気に出したい気持ちもあったけど、まだもったいなくてなんとか堪える。
だけど忍は容赦なかった。
唇の動きを続けたまま舌で割れ目を刺激し、右手で茎をしごいて左手で袋を揉んでくる。
さらに視線をこちらに向けてくるのがまたそそられた。
僕は忍の頭をつかみ、小刻みに揺らす。
忍はそれに抵抗せず、行為を続ける。
「出る……飲んで……飲んでっ…………あっ! ああっ!」
びゅくっ、と僕は忍の口内に射精した。
勢いよく放たれる精液を忍は一滴もこぼさず飲み干していく。
やがて全部飲み終えた忍の頭を撫でると、忍はちょっと嬉しそうな顔をして笑った。