「神原駿河だ」
「……」
「神原駿河。座右の銘は『パンツじゃないから恥ずかしくないもん!』だ」
「言いも言ったりほざいたりだこの後輩!」
裸見られても動じねえどころか逆に発情するエロ娘が(ただし背面のみ)!
「ん。その声と突っ込みはガガガ木先輩だな」
「八九寺の専売特許を自分のお約束に紛れさせてさり気なく奪い取ってんじゃねえよ!
そんでもってなお悪いことに僕の名前が勇者シリーズ最終作みたいになってんじゃねえか!
僕の名前は阿良々木だ!」
「あららっ、あららっ、あららいが〜♪
あららっ、あらららっ、あららいが〜♪」
「熱い主題歌がドジっ娘風味に!?」
「戦え、怪異王アラライガー!(CV:小林清志)」
「モノマネうめえ! お前本当に神原か!?」
「当たり前だ、この長い足の付け根に生え揃った陰毛が見えないのか」
「生憎電話だもんでな! そんでもって陰毛だけで女を区別できるほど僕は
人間離れしてねえよ! さっさとパンツ穿け!」
「うむ、ほかならぬ阿良々木先輩の命令とあらば私もあの布きれを着用するのに吝かではないが」
「布きれって言った! 今この後輩布きれって言った!パンツのことを布きれって!」
「しかし今パンツもスパッツも全て洗濯に出しているから穿くものがない」
「洗濯は計画的にって掃除ついでにあれほど言ったろうが!」
「え? …ああ、それは、そうだな、言った、っけな」
「曖昧だー!」
「んーと、でも、まあ、聞いてなかったかも」
「そして曖昧なまま聞いてなかったー!」