「兄ちゃん、勝負だ!」
あれ以来、なんだかんだと理由を付けて火憐ちゃんは勝負を挑んでくるようになった。
「へっへっへ。今日こそは勝ってやるぜ」
初っ端の勝負がアレだったせいか、火憐ちゃんがチョイスしてくる勝負は微妙なものが多い。
おそらく神原の奴が入れ知恵してるんだろうけど・・・。
「くっそー。明日こそ負けないからな!」
勝負を重ねるごとに、だんだんとエスカレートして行く僕たち。
似てると言われると断固否定したくなるが、僕たちはどこまで行っても兄妹なんだろう。
互いに互いを止めるということを知らなかった。
「んっ、ちゅぷ、ちゅっ、れろれろれろ、んみゅ」
じゅぷじゅぷと僕の股間の辺りから、いやらしい音が響いてくる。
先っぽをくわえた火憐ちゃんは、意外にも丁寧で繊細な舌使いで僕を攻める。
「んふゅふゅ、ろお、兄ひゃん。ひもちひぃら?」
「うわ、お前、くわえながら喋るなっ」
気持ちよすぎるから。
「みゅ?わひゃっひゃ。れろ、ちゅぴ、じゅ、じゅぷ」
僕の言葉に素直に頷いた火憐ちゃんは、僕のものを可愛がることに集中したらしい。
首を前後させ、唇をカリ首に引っ掛けながら、舌使いも一層激しくなる。
最初の頃の拙さからは考えられない上達ぶりだ。
「ん?にゃんひゃ?」
「あ、いや」
思わず僕は火憐ちゃんの頭を撫でていた。
意外でもなんでもなく、火憐ちゃんにショートヘアは激しく似合っている。
一段と格好よくなってしまった火憐ちゃんだが、こうして顔を真っ赤にさせながら
一心不乱に僕のものを味わう姿は可愛らしいと言ってもいいかもしれない。
言葉を詰まらせた僕に不満を持ったのか、むーっと唸りながら僕のものを口から離す火憐ちゃん。
「んー。兄ちゃん、もっと」
「え?何がだ?」
「だーかーらー。もっと頭撫でろっつってんの」
どうやら頭を撫でる手を止めたことが不満だったようだ。
はいはい、と頭を撫でてやると、喉を鳴らしそうな満足そうな顔で、再び僕のものを頬張る。
「んふふ。兄ちゃんのすごいおっきくなってるぞ。妹にしゃぶられて、そんなに気持ちいいか?」
挑発的な上目遣いで火憐ちゃん。
否定しようにも、実際気持ちがいいので言葉も無い。
それに気を良くしたのか、火憐ちゃんは僕の顔を見ながら先っぽにキスの雨を降らせる。
「ちゅっ、ちゅびちゅぷ。・・・へへ、なんか透明なお汁が溢れてきたぞ」
さっきばーしり、さきばしり、と変な節で歌っている。
つか、なんでそんなに嬉しそうなんだ。