僕の腕の中で、震えて悶絶している火憐をみて、僕の中にある感情が芽生えた。
それは、食欲にも似た。吸血衝動。火憐ちゃんの血を吸いたいと思ってしまった。
火憐ちゃんの、火憐の、妹の、この女の、この雌の、この牝の、この…メスの…
コノ、メス、ノ『チ』、ヲ、スイタイ…!
「…に、にいひ、ゃん…も、もっ、ろ…し、て…」
僕の腕の中で、このメスの瞳は涙に濡れて焦点を失い、涎を垂らして口元に
笑みを浮かべて、さらなる刺激を求めておねだりしている。
僕のモノをくわえ込んだままの膣壁はじゅわ、じゅわ、と新たな愛液を滲ませ、
勃起させようと腰ふるわせ、しゃぶる動きを始めている。
僕のモノは、それに呼応するかのように、熱い血潮を肉茎に充填させて、
挿入したままいやらしい蜜に濡れてヌルヌル滑るはずの膣襞をギチ、ギチ、と
軋ませて押し広げる。
「くっ!?あ、あぁあっ!?ふと…っ、ふといぃいっ!?」
マダ、タリナイ、ノカ、コノ、メス、ハ?イイダロウ、トコトン、ヨワラセテカラ、スウトシヨウ…
朦朧とする意識のなか、あたしの腹底を圧迫するソレは、あまりにも太い。
あまりにも硬い。あまりにも熱い。
「ひぎ、き…く、あ、うぅぅ…っ!」
ぷっくら膨れた膣襞がグリグリ磨り潰されて、恥丘の裏側が焼けるようだ。
(…あ、ああ、また、イく、イくイく、イくうぅぅ…っ!!)
閃く悦びに追い立てられて、パンパンに張った乳房が胸の上でプルンッと震えてしまう。
縄に絞り出されて熱く敏感に張ったそのおっぱいが、乱暴にギュッと握りしめられた。
熱い乳肌に食い込んだ冷たい指先が小刻みに動きおっぱいを愛撫する。
「ンぁあぁあっ!?」
握りしめられた乳肉に鋭い電撃が走る。
喉を反らしてのけ反り、太腿が震え出すほど肉穴が締まる。
グ…グジュポッ!! グポッ! グポッ! ググポッ!
膣内を押し開くように挿し込まれた熱い肉茎が力強く抜き差しされる。
「うくぁっ!?あ、ああっ!?い、イィッ!にいひ、ゃんの、おちん、ちんぅぅ…
ゴリ、ゴリして…ふと、い…か、たい…ああ、あつイィ、イィイ、イィイィッ!?」
捲り返された膣口に凄まじい快感が渦巻き、硬い亀頭に突きまくられている
子宮口に熱いモノが爆発。ギチ、ギチ、と磨り潰される膣膜にも快楽電流が発生。
背筋から走る快楽電流に、意識が切り刻まれる。
「…お、奥に、奥に、かた、くて、ぶ、ぶっ、とい、の、がぁあっ!しゅ…
しゅ、ご、すぎるうぅぅ、うぅぅうっ!!」
全ての感覚が快楽に塗り替えられるような絶頂の瞬間が、何度も何度も訪れた。
そのたびにあたしは反り返り、裏返った甘えた喘ぎ声を漏らした。
「ひゃあぁぁん、うぅぅ、うぅぅっ!」
縄に絞り出されたおっぱいが力強く揉まれ、兄ちゃんの腰が荒々しく打ちつけられる
衝撃に、あたしは涎を飛ばして悶え狂った。熱い。気持ちいい。
乳首が弾けそうなくらい痼り勃ち、耳の後ろや乳肌に甘酸っぱい汗がブワッと滲んだ。
握り潰された乳房の中で乳腺に満ちた体液が沸騰、歪んだ乳肉が燃えるように
熱くなって桜色に茹で上がる。
グッポンチュ! グッポンチュ! グッポンチュ!
あたしの膣穴の肉襞を磨り潰しながら、リズミカルにピストンする肉棒の猛々しく
張り出した硬い亀頭の肉エラ。
「ひぁあ、ひっ!?おなか、おなか、のなかあぁあっ!こす、れてぇえぇ、るうぅぅ!」
子宮口をズン、ズズン、と衝かれるたび子宮に凄まじい激感が流し込まれた。
前後する亀頭に掘り起こされ、磨り潰される肉襞のひとつひとつに閃く快楽電流が
流れて、繊細な粘膜穴にこらえがたい感覚が充満する。
「ぇあ!?ぇあ、ぇあ!?お、にゃか、の、そこ、ヘン!?ヘン、ヘンぅぅっ!?」
グ、ッポン! グ、ッポン! グ、ッポン!
とうとう腹底を越えて、みぞおちの下に鈍痛のような快感が弾けた。
「うぅぅ、ぇあ、あぁあっ…あぁあっ!?」
力強く膣穴を抉る肉棒のピストン運動の振動が膣粘膜を伝い、腹から尻から腰へ、
胸から喉へと染み広がった。甘く切なく、蕩けるような快感。
(い、イィ…イイ、おなか、イィイィ…ッ!)
紅潮した頬がいやらしく弛み、喘ぐ唇の端から涎が垂れた。
延々と続く快楽に骨の髄まで犯されて、兄ちゃんを受け入れるだけの存在になってしまう。
いや。そうなりたい。
「あ、は…にいひ、ゃん…んぅぅ…」
腹に感じるたくましい硬さに胸が沸き立ち、口の中に唾液が溢れた。
膨れ上がる牝の本能に突き動かされたあたしは、懸命に首を伸ばし、兄ちゃんにキス。
――チュパッ! チュパッ!
(そういえば、あたしからするの…始めて?…にいひ、ゃん。にいひ、ゃん…)
もっと、感じあいたい、もっと、もっと――
気持ちが昂るにつれ膣孔や尻穴がキュウッとしまった。
愛液を滲ませた粘膜が肉茎にネッチョリと絡みつき、いやらしく波打って、
太く熱く硬い茎を舐めしゃぶる。
波打ちながら蠢く膣粘膜はしなやかに密着し、熱い愛液を塗りつけて締め上げ、
生臭い精液を求めて執拗に愛撫する。
ピンクに火照った柔肌が滲む汗に濡れて艶めかしく輝く。
桃の実のようなお尻を振り、縄に絞り出されたおっぱいを揺らして甘い媚び声で鳴く
姿は、発情した牝犬よりも浅ましい。
――ミチチ、メキキッ!膣洞の中で兄ちゃんのモノが強張った。
膣奥に擦りつけられた亀頭も熱さと硬さを増し、血潮を留めて膨れ上がる。
(く、来る…熱いのが、来る!)
射精を予感し、あたしは兄ちゃんの腰に脚を絡めて、ピンクに火照った太腿が
震え出すほど力を込めて膣孔をさらに搾った。
締めつけが気持ちいいのか、兄ちゃんが呻いた。乳房に食い込む指先に力がこもり、
グポッ!グポッグポッグポグポグポ――膣孔を充たす肉棒が動きを速め、感じやすい
子宮口を滅茶苦茶に突いてくる。
「ぷあっ!はひっ!?はひっ、はひっ、はひっぃぃぃっ!!」
繊細な膣粘膜が太い肉茎に激しくしごかれ、力強く捏ね潰された。
兄ちゃんの興奮を感じて、あたしも下腹に力を込めて腰を合わせた。
二人の動きが新たな波を生み、大きなうねりとなってあたしの意識をぐんぐん押し上げた。
「だ、だ…だしちぇ、だしちぇぇえっ!あたしのいち、ばん、おくにいぃぃぃっ!!
にいひ、ゃんの、あつ、い、の…なまぐさいの…だして、ぇぇええっ!」
自分でも信じられない言葉を発して、顔を跳ね上げてビクビクッと痙攣した瞬間――
――ビュビュパッ!ビュパッ!ビュビュパッ!
ドプッコポッ!ドプッコポッ!ドプッコポッ!
ビュルッ!ビュルッ!ビュルルルル――ッ!!
膣洞を貫いている肉茎の先端、赤黒い亀頭から煮えたぎった白濁液が噴いた。
「あぁあっ!?あちゅ、あちゅ、あちゅぃぃぃっ!!おくにぃ、いっぱいいっぱい、
にいひゃん、の、あついの、いっぱいぃぃぃっ――っ!!」
熱く生臭い激流に子宮を叩かれ、あたしの意識は吹き飛ばされた。
プシャアァァァ!
肉茎を呑み込んだ肉の割れ目の傍から仄かに香る尿水の霧がプシャ!プシャアァァァ!
と迸った。
「ふぁあ、ふぁあ、あぁあっ!?ああ、ああァァアあぁぁっ!」
乳首を捻り潰され責めたてる激流、クリトリスの根本に刻み込まれる心地よい振動。
絶頂のさらに上まで弾き飛ばされ、紅く染まった顔を跳ね上げる。
じゅ…ちゅ、じゅるちゅっ!じゅちゅっ!
悦びに震えた膣粘膜がいやらしく波打ち、絞り出された白濁液を腹の奥へ向けて
クゥッと迫り上がる子宮に吸い上げ、あたしの下腹部を満たす。
子宮に収まりきらなかった白濁液は蠢く膣粘膜の隙間を逆流し、太さに歪んだ
膣孔から溢れ出した。紅く茹だった肉畝を乗り越え、長く糸を引きながらポタリ、
ポタリと垂れ落ちて、お尻の下に生臭い水溜まりを作る。
ぐ、ぐ…ぐちゅポンッ!
萎んだ肉茎が引き抜かれ、真っ赤に熟れた膣粘膜が捲れ返った。
弛みきった膣孔の奥からコポリ、コポリと、愛液と白濁液の混ざりあった塊が
粘つく糸を引きながらこぼれ出す。
(も…もっと…してぇ…にいひ、ゃんの…もっと、ほしいよぉ…)
イッたばかりだというのに、もう飢えている。
カチャカチャ
(兄ちゃんが、あたしの首輪を外してる。ヤダなあ、せっかく貰ったのに
なんで外すんだろ。もう終わりかな…)
濃厚な精液の匂いに頭の芯が痺れ、あらゆる感覚が気持ちいい。
意識がだんだん遠くなる。
ぼんやりした視界の端には、月火ちゃんが見える。
すっかり顔が紅潮して、お腹もピンクに染まって興奮状態だ。
アソコが熱いのか細い腿を必死に擦り合わせいる。
両手が後ろに緊縛されているために、自分で慰めることもできないようだ。
兄ちゃんに何とかして欲しいけど、兄ちゃんは首輪を外したあたしの首筋を
丹念に舐め始めてる。気持ち…いい…――
快楽に蕩けた…あた…し、の意識は、…しろ、い…闇の中に…オチ…タ…
意識を失ってグッタリと横たわるメスを、僕は無表情に見下ろす。
ついと手を伸ばして、短く切られたメスの髪に触れた。
ほんのわずか、口元をほころばし、大きく口を開き柔らかそうなメスの
細首に唇をあて、鋭い牙を肌に食い込ませ――
ヤット、スエル。メス。コノ、メス、ノ、『血』ヲ…
『お兄ちゃん』
僕を救ったのは、月火ちゃんの一言だった。
って言うか次の瞬間!?
ガスゥ!
月火ちゃんの両方の爪先が僕の顔面にめり込んだ。眉間やら鼻先やら、
顔のど真ん中だ。直球ストライクである。微妙に小指の先が目の中に入ってるし。
何すんだ、コノ野郎!気付けにしても強烈過ぎるわ。
まあ何すんだも、コノ野郎も僕なんだけど。一気に現実に戻ってこれた。
僕が堕ちるのを助ける一言だった。火憐ちゃんの血を吸おうとした僕を止めてくれた。
まあ実際それは、僕と火憐ちゃんとのまぐわいを見て、火照った身体を
なんとかして欲しくて取った行動だったのだろうけど、僕を救ってくれたのには
違いなかった。
月火ちゃんの顔はすっかり火照ってしまっていて、鼻息は荒いし内股を擦り合わせて
肩を振るわせて「…お兄ちゃん…」と呻いて涙目でこっちを見てる。
「お兄ちゃん…。お腹の奥が…変だよ…。熱くて…ジンジン、してるよぉ…」
火憐ちゃんの喘ぎ声にあてられて、身体が興奮しちゃってるんだな。
時間を置けば治まるだろうし、縄をほどけば自分で慰めることも出来るだろうけど。
「あ…。お兄、ちゃん…?」
柔らかく抱き寄せると月火ちゃんはきょとんと僕を見た。
不安に揺れる瞳に、僕は微笑みかけてやった。
「少し恥ずかしいかも知れないけど、じっとしてろ、お兄ちゃんが楽にしてやる」
「え…?ぁ…ぅんぅぅっ…!?」
唇を重ねると月火ちゃんはビクッと全身をすくめた。だが僕を信じているのか、
逃げようとはしない。身体を硬くしてじっとされるままになっている。
「か、火憐ちゃん、みたいに…してくれるの?」
「いや」
「い、いや!?」
「月火ちゃんには月火ちゃんにあわせてしてあげる」
「んんっ…ちゅっ…」
柔らかくキスをして、月火ちゃんの小さな唇を舌でこじ開けて、自らの舌をさしいれる。
舌を見つけて絡めとり、柔らかく吸い上げた。
「ふぅん…う、ぅうぅ…お、お兄、ちゃん…」
たっぷりと口腔内を愛撫し、キスから解放してやった時には月火ちゃんはトロンと
瞳を潤ませ、肩で息をしていた。僕は、自分に寄りかかるように抱き上げた。
「…脚を開いて、月火ちゃん」
「は、恥ずかしい、よぉ…ひゃぁんっ…」
キュウッと乳首を軽くつまんでやると、月火ちゃんの身体がぶるぶると震えた。
僕は一方の手を月火ちゃんの脚の間に伸ばし、スルリとその内側へ指を滑らせ、
ショーツの上からやんわりと、幼い割れ目を擦ってやる。
「ひぅうっ…ぁっ、ひんっ…お、お兄、ちゃん…お腹…の中…へ、ん、変だよ…」
僕の腕の中でピクピクと月火ちゃんの身体が震える。
「大丈夫だよ、月火ちゃん。それは気持ちよくなってるんだ。そのままじっとして」
月火ちゃんの髪を撫でて安心させてやり、また愛撫をはじめる。
「ひゃぁんっ!ぁっ、ぅうぅ、んんっ…っ!」
月火ちゃんはひどく敏感に反応を示し、ピクピクと身体を震わせる。
本来Sである性質のせいか、責められる狼狽も、拍車をかけているのだろう。
「お兄ちゃん…お、兄ちゃん…ど、…どうしたら、いい、のか…わかんない、よぉ…」
「感じるままにしてればいいよ。気持ちいいか?月火ちゃん」
「う、…うん…。…気持ち、いい…気持ちいい…よ、お兄ちゃん…」
「じゃあ、その気持ちよさに集中して、もっともっと気持ちよくなって、頭の中が
真っ白になるから。火憐ちゃんもそうだよ」
「う、うん…。か、火憐ちゃんも…こうなんだね…ふぁっ…はぁっ、はぁ…お、
兄ちゃん…気持ち、いい…気持ち、いいよ…はふっ、んんっ…へん、な…な…
何か、なに、か…く、来るぅ…ヘンな、ぁっ、あぁぁっ!」
月火ちゃんの絶頂が近いこと悟った僕は、幼い肉の割れ目をショーツ越しに
力強く揉み込んで、健気に勃起した乳首を口に含み舌先で転がす。
ショーツが汗ばみ、うっすらと愛液を滲ませてくる。
「き、きちゃ、う…なに、か…何か、来てる、よ…、お兄ちゃん…ぁっ、
あぁぁっ!ひゃぁんっっ!」
絶頂に達し、グッタリと脱力して僕に倒れかかってくる。微笑み月火ちゃんを
ギュッと抱きしめてやった。
「はぁっ、はぁっ。お兄ちゃん…私、イッちゃった、の?」
「うん。イッてたね。身体のつらいのも、じきにおさまるよ」
疲れはてたらしく、月火ちゃんのたれ目はトロンとしている。
「お兄ちゃん…」
「うん?なあに?」
「ありがとう…」
「気にするな」
好きでやってんだ。お兄ちゃんはお前らの為なら死ねるんだ。
と言う言葉は、かろうじて呑み込んだ。
「…にいひ、ゃん…あ、たし…に、も…」
火憐ちゃんが甘い声で鳴いてきた。汗に濡れた裸体をいやらしくくぬらせ
駄々っ子のように身を揺すっている。
って言うか、もう回復したのか、このドM。いつから起きてたんだ。
「キスして、たあたりから…。だって…、二人で世界作っちゃって…、あたし…
全然、入れて、もらえ、なかったじゃん…」
「ゴメン。火憐ちゃん。…お兄ちゃん…私のショーツ脱がせて…」
「いいのか?」
「うん…。はやくして」
僕は月火ちゃんのショーツを引き下げ、脚から抜き取った。
月火ちゃんの恥丘は、産毛が少し生えているだけの様相、『ツルツル、ピカピカの割れ目』
であった。それでも、ここまでの愛撫でしっかり塗れていたし、真っ赤に熟れて
可愛い肉芽もしっかり勃起していた。
「火憐ちゃん重いかも知れないけど、ちょっと我慢して」
そして月火ちゃんは、火憐ちゃんの上に覆い被さった。
火憐ちゃんと重なりあってる部分が熱い。
お腹も、脚も、アソコも、縄に絞り出された互いのおっぱいもヤケドしちゃいそうだ。
「火憐ちゃん脚を開いて」
「う、うん…」
私が火憐ちゃんの長い脚を割り開く格好で脚を広げた。火憐ちゃんの爪先が
天井を向いて脚が開かれた。私が火憐ちゃんの腿に乗り爪先でシーツを掻き踏ん張った。
互いの紅く熟れたアソコが縦に並んで、お兄ちゃんに向けられた。
「私のアソコ…、まだ小さい、から、お兄ちゃんとは、まだ、ムリだけど…、
これなら火憐ちゃんと一緒に感じられる…。火憐ちゃん、いい、かな…」
「うん。いいよ…、月火ちゃんと兄ちゃんと一緒にしよ…」
火憐ちゃんは私にオデコをすり寄せて、言ってくれた。
両手が縛られてて火憐ちゃんを抱きしめられないから、火憐ちゃんとオデコを
すりあわせる。
「…お兄、ちゃん…きて…」
「兄ちゃん…一緒に…」
火憐ちゃんと私は互いに腰を振り、競うようにお兄ちゃんを求めた。
兄ちゃんが私の上に覆い被さって、火憐ちゃんが小さく呻いた。
「だ、大丈夫!?火憐ちゃん!?」
「あたしは大丈夫…。兄ちゃん…遠慮は無用だ。思い切り、きてくれ」
お兄ちゃんは、格好いいよと呟き。火憐ちゃんに挿入した。
ぐぷ…ぐぶちゅっ!
火憐ちゃんの下腹が、お兄ちゃんのモノでプックラと膨らんだのが密着した
私の下腹に感じられた。
お兄ちゃんと火憐ちゃんは自然に互いを求め、深く一つにつながった。
その間に私がいる。
前も、後ろも火憐ちゃんのすべてをお兄ちゃんは求めて、火憐ちゃんも求めた。
三人で幾度となく達し、達してはまた求め合った。
疲れはて、まどろみに落ち、いつの間にか眠っていた。
行間リセットというか、今回のオチ。
「おはよう。兄ちゃん」
火憐ちゃんの元気なかけ声が僕の耳に響いた。
起きようと思ったが身体が動かない。おかしいなと思って目を開けると。
目の前にジャージに包まれたお尻が見えた。考えるまでもなく火憐の尻だ。
火憐は僕の上に覆い被さって、身動きを封じている。
「あの火憐ちゃん、兄ちゃんは起きたいんだけど?どいてくれるかな?」
僕の身体は、全身ピクリとも動かない。こいつまた技を使ってやがるな。離せ、こらっ!?
「お兄ちゃん暴れないで、パンツが脱がせにくいでしょ!」
月火ちゃんが、僕のパンツを脱がそうとしている。
「きゃーっ!お前ら何するつもりだ!?」
「浮気防止の為に、全部出しとこうと思って」
「浮気?浮気ってなんだ!?お前らは僕の嫁か!?」
「あっ!ひでえな兄ちゃん。こんなでかいキスマーク首筋に付けといて逃げんのか?
もう瑞鳥くんに会えねえって」
火憐ちゃんの首筋には、真っ赤なキスマークが残っていた。
首筋だけでなく、火憐ちゃんには全身くまなく付けてしまったわけだが。
「むしろお兄ちゃんが火憐ちゃんのお婿さんかな?」
「そうだな兄ちゃんぐらい、あたしが養ってやるって」
「断わる!妹に養ってもらうってどんなヒモだよ。離せ!?」
そうこうしてるうちに月火ちゃんが僕のパンツを脱がしてしまった。
「おーっ!朝から元気だな兄ちゃん」
「朝勃ちだ!朝勃ち!!男の生理現象だ!」
「あんなに火憐ちゃんに出したの、スゴイね。お兄ちゃん」
火憐ちゃんは朝勃ちした僕のモノをペロッと舐め、そのまま口に含んだ。
「あーっ!また別の女のこと考えてやがったな。翼さんで勃たせてたんだ」
「だから僕のモノを舐めて思考を読むのをやめろ!?ご近所のみなさーん、実の兄を
性的に虐待してる変態百合姉妹がいますよお!!」
「そう言うなって兄ちゃん。結婚してくれる約束だろ」
「誰がするか!!お前らなんて大嫌いだよ」
「しばらくじっとしてなって、兄ちゃん。すぐ気持ちよくしてやっから。
にっしっし」
「すいません、やめてください火憐さん!いや火憐さま!!月火さん!いや月火さま
火憐さまを止めてください!!」
月火さまは身動きの出来ない僕の顔にまたがってきて、千枚通しを突きつけた。
マジで恐い!細い腿が僕の頭をしめあげる。
「いいよ火憐ちゃん一滴残らず出しちゃって」
「ぎゃあああああああああああああ!」
ノーコメント
朝食を終えた後の勉強タイム。
「忍。怒ってないから出てこいよ」
「………………」
「もう血ィやんねえぞ」
「………………」
「ドーナツ…の…タイム…さ」
「呼んだかの人でなしの我があるじ様よ」
金髪金眼。吸血無能が現れた。だから僕の頭の上に立つな鬱陶しい。
「残念だったな死ねなくって」
「何の話かの我があるじ様よ」
「僕に火憐ちゃんの血を吸わせて、眷族化に思い悩んだ僕はお前の
血を吸いつくし晴れてお前は消滅、火憐と僕は人間になってめでたしめでたし。
こんなところか」
「かかっ、我があるじ様は想像力が豊かじゃのう」
まあ実際、コイツがそこまで考えてたとは言いがたい。
僕が火憐ちゃんを眷族にしたとは言いきれないし、間接的にフルボッコにされた
恨みを、晴らそうとしただけかもしれない。
ただ僕に火憐ちゃんの血を吸わせようとした事だけが事実だ。
「僕は戦場ヶ原と付き合ってるし、羽川のことが大好きだ、結婚したいと
思っているは八九寺だ。でも道連れはお前だけだ」
「かかっ、これはまた、突然の告白じゃのう。我があるじ様よ、ではあの妹御たちは
なんなのかの?」
火憐と月火か、決まっている。そんなの決まりきっている。
「運命の人だよ」
僕は――キメ顔でそう言った。
「まあよかろう。これからも儂に寝首をかかれぬように、気をつけるがよい」
そう言うと忍は僕の影に消えた。
まあ実際、問題は山積みだ。さしあたって、姓に目覚めた百合姉妹の変態性欲を
どうするかだな、やっぱり神原に相談するしかないか。
この前電話を着信拒否にした事怒ってるかな。
「旅は道連れ世は情け。渡る世間は鬼ばかりか…」
おわり