仮物語―カリモノガタリ―  
 
 ぞくあにいもうとペール  
 
 阿良々木火憐。  
 僕の実の妹でファイヤーシスターズの実戦担当。  
 ちっちゃい方の妹月火ちゃんと、火と火が重なり『炎』。  
 因みに僕は、不吉な奴に『水』と言われた事がある。  
 『水』と『炎』合わせて『淡』。英語読みならPaleぺール。  
 人間そっくりな僕と、偽物な妹達との仮初めの、儚い淡い物語。  
 
 「あたしは正しい!」  
 阿良々木火憐はそう言った。  
 バンッ!とテーブルを叩き。身体を乗りだし。  
 「兄ちゃん!目玉焼きには醤油だろ」  
 「いや。でっかい妹。目玉焼きにはソースだろ」  
 ゴチッ。  
 火憐ちゃんと僕のオデコがテーブルを挟んで、ゴッンコ。  
 オデコが触れあったまま睨みあう僕と火憐ちゃん。  
 マジで怖い。て言うか恐い。睨み殺されそうだ。  
 「兄ちゃんの…」  
 火憐ちゃんは右手を振りかぶった、その手はグーである。  
 いや。ちょっと待て、でっかい妹!死ぬ!それはマジで死ぬ!  
 「あーもううるさし!うるさしうるさしうるさし!ご飯ぐらい静かに食べれないの!?」  
 末の妹に怒られる兄妹の姿がそこにはあった。  
 て言うか。僕達だった。  
 そして月火ちゃんは大量のマヨネーズとケチャップを目玉焼きにかけて食していた。  
 
 
 「あ。お兄ちゃん。お出かけ?」  
 「うん。お出かけ」  
 「お勉強は〜?」  
 「ちゃんと朝食前のドリルもやったし、外出用の勉強道具も持ってるよ」  
 僕は月火ちゃんに右手のバックを見せた。  
 「左手のは?」  
 月火ちゃんの鋭いツッコミ。千石とプールに行くのに、水着等が入っている。  
 「せんちゃんとプールに行くんだ?」  
 ふうん、と月火ちゃんは、うらみがましそうな顔。  
 「ところでお兄ちゃん。火憐ちゃんの事どう思ってるの?」  
 月火ちゃんからの質問。本当に聞きたかったコレらしい。  
 先日、スキンシップの果て、僕と火憐ちゃんは一つになった。  
 言葉のあやではなく、弁解の余地なく、僕は火憐ちゃんの孔と言う穴で繋がった。  
 体力で勝る火憐ちゃんを自慰行為で十回イカせてから、両腕を後ろ手に緊縛して  
焦らすようにキスと愛撫を重ね、火憐ちゃんの求めるままに僕のモノをしゃぶらせ、  
生臭い精液を飲ませた。さらに体力と精神を消耗した火憐ちゃんに、浣腸を施し  
お尻を振動玩具で揉みほぐし、火憐ちゃんの直腸粘膜に射精した。  
 前ですることに頑なな抵抗を示した僕だったが、火照った身体を制御しきれず  
悶え狂う火憐ちゃんの求める声に、抗うことはできなかった。  
 
 僕は、火憐ちゃん犯した。欲望に身を任せて、かけがいのない大切な妹の子宮に直接―――  
 火憐ちゃんから求められたとはいえ。火憐ちゃんのせいにはしない。  
 僕は僕の意思で火憐ちゃんを抱いた。大切な、かけがいのない妹の処女を、僕は奪った。  
 その様子を、光景を、情事を月火ちゃんは見ていた。最初から最後まで。ずっと。  
 「大切な、でっかい妹」  
 「ふうん…ふうん…」  
 僕の答えを聞いた、月火ちゃんは僕の膝をガッと蹴りあげた。  
 いてぇ!?何すんだ。コイツ。  
 僕を蹴った月火ちゃんはすぐに階段の所まで逃げて。  
 「…お兄ちゃんのバーカ!チキン!ヘタレ!実の妹一人も愛せないの!!火憐ちゃんが可哀想だ!!」  
 ドタドタと階段を駆け上がっていく月火ちゃん。やがて何も聞こえなくなった。  
 ゴメン。月火ちゃん。僕が悪いのは認めるけどだって実の妹なんだぜ。  
 
 メチャクチャへこんだ気分で扉を開けると。千石撫子が待っていた。  
 「…待たせたな…千石…」  
 「ううん。全然待ってないよあなた」  
 千石は真夏の日差しも気にする様子もなく、透き通るような肌を惜しげもなくさらした薄着だ。  
 さすがに今日はブラをつけてるようだが、パットを入れすぎじゃないだろか。  
 胸の部分がアンバランスすぎる。  
 まあ、僕は紳士だからあえて指摘はしない。千石の精一杯の背伸びなのだろう。  
 「じゃあ行こうあなた」  
 千石が僕の隣に来て腕を組もうとした瞬間―――  
 
 ガッチャン  
 と、僕の背後にたっぷりと土の詰まった鉢植えが落ちてきた。  
 あぶねえ!何考えてんだ。アイツ。千石に当たったらどうすんだ!?  
 「あなた大丈夫?」  
 「千石来るな…今はマズイ…」  
 千石が駆け寄ろうとするのを僕は制した。  
 「千石大丈夫か…」  
 「…うん…撫子は大丈夫…だけど最近はお空から、植木鉢が降ってくるんだね…」  
 「は、はは…まあ、ここから離れれば大丈夫だ。千石…」  
 僕は千石の背中を押して、この場を離れようとする。  
 「うん、そうだね。はやくプールに行こうあなた。撫子の水着姿見たいでしょ」  
 新しく買ったばかりの水着姿を見せたいなんて、可愛らしいヤツだ。  
 全く、千石が本当の妹ならよかったのに。  
 僕と千石が居なくなった玄関先に、ガッチャンガッチャンと植木鉢が落ちる音が響いた。  
 
 私はせんちゃんとお兄ちゃんが寄り添いながら歩いて行くのを、二階から見送ていた。  
 背後にはお兄ちゃん部屋がある。  
 息を殺して中を覗き込むと、火憐ちゃんがお兄ちゃんのベッドにいた。  
 「ぅう、んっ…あっ、クゥン…くぅっ…に、兄ちゃん…っ」  
 ジャージの下を足首まで下げて、顔を枕に埋めて純白のショーツの上から  
ふっくらとした恥丘を掻き回している。  
 「あっ、あっ、あっ…にい、い、兄ちゃん……っ」  
 お兄ちゃんの臭いを嗅いで、吊り目を切なそうにひそめ、頬を紅潮させて、  
阿良々木火憐は腰をくねらせる。  
 「兄ちゃん…兄…ちぁゃん……。熱い…熱いよぉ…あそこが…あそこが、切ないよぉ…  
なんで、あれからしてくれないの…」  
 (………)  
 私は唇を噛んだ。  
 血の繋がった、実の兄と妹。暦と火憐。  
 どれだけ想っても阿良々木火憐の想いが報われることはない。  
 ズキン、と、胸が痛んだ。他人の為にしか働かない自身の感情がうらめしい。  
 
 「あぁんっ…兄ちゃん、兄ちゃ、…ぁ、あっ…。……えっ!?」  
 私は部屋に入り、火憐ちゃんのショーツを膝裏まで引き下ろした。  
 いじっていた割れ目はまだ幼い。ごく淡い、うっすらとした恥毛がきれいな色の  
ぷっくらした肉丘をわずかばかりに隠している。  
 「つ…月火ちゃん?どうして…あっ…!?」  
 「目を閉じて」  
 甘く囁いて、火憐ちゃんの耳元に音を立てて口づける。  
 「私だと思わないで。ここにいるのは、暦お兄ちゃんだよ」  
 「えっ…」  
 ピクッ、と火憐ちゃんの身体が強張った。  
 立て膝の太腿から見えている肉畝に、舌を這わせる。  
 「火憐ちゃんの感じる所全部知ってよ。お兄ちゃんみたいにできるから、  
呼んで。兄ちゃん、って」  
 「つ、…月火、ちゃん…?あっ…だ、駄目、そんなとこ、に触っちゃ…」  
 「暦兄ちゃん、だよ」  
 囁きながら、火憐ちゃんに覆い被さり、乳房をやんわりとさする。  
ポツンと硬くなった先端部を指先でさすると火憐ちゃんは喉の奥から  
ひきつれたような声をあげた。  
 「に、にい、…ちゃ、ん …?」  
 「そう。可愛いよ、火憐ちゃん」  
 「ひ、ぅうっ…、…ぁ、にい、ひゃん…にい、ひゃん、兄ちゃん…っ」  
 叫び。火憐ちゃんがしがみついてきた。私はギュッと抱き返して、  
ふっくらと盛り上がった肉丘を飾る恥毛にやさしく口づけた。  
 「はぅん…」  
 ビクンビクン、と火憐ちゃんの身体が震える。  
 「にい、ひゃん…はぁんっ!い、いい…そこ、気持ち、いい…よぉ…」  
 
 「ここ?」  
 柔らかな繁みをかき分け、舌を伸ばす。充血した割れ目に添って  
舌を滑り込ませると切なげな長い声をあげた。  
 「ひゃん、っ…ぁ、はぁんっ!だだめぇっ…わ、わたし…ぁ、あぁんっ」  
 ピチャッ ちゅっ ちゅちゅっ  
 「ひぅっ!やっ、や、ぁ…そん、な…そんなに、だめぇっ、ぅう、はぅっ!」  
 小刻みに舌を前後させ、時折割れ目の頂点にあるぽっちりした硬い肉豆をつねってやる。  
 その度に火憐ちゃんは調子の外れた高い声をあげた。  
 ぬるりと、肉の割れ目から熱い液体が溢れ出てくる。量は多くないが甘酸っぱい柑橘系の匂い。  
 脚を広げさせ、唇でそこを覆ってちゅっと吸い上げた。  
 「ひぅっ、ひあぁぁんっ!」  
 ガクガクと火憐ちゃんの膝が震え。反射的に力の入った腿はすんなりと細い。  
 まだ完全には女の曲線になっていないが、腰やお尻は成熟をはじめている。  
 私は自身の腰を火憐ちゃんの割れ目に合わせた。  
 柔らかなショーツ越しに互いの割れ目がふれあう。  
 腰を合わせてコツコツと骨盤を叩きつける。  
 「だ、だめぇっ!ヘンに、ヘンになっちゃう!にい、ひあぁぁんっ!兄ちゃん…  
兄ちゃん、兄ちゃんっ!や、っ、あっ…あぁんっ、ひあゃぁぁんっ!」  
 ビクン!と強い震えが火憐ちゃんの身体を突き上げる。  
 細い膝がガクガクと震え絶頂に達した身体から力が抜け出した。  
 「はぁんっ…。はあっ、…はふぅ…」  
 頬を真っ赤に紅潮させて喘ぐ火憐ちゃんの額にはうっすらと汗が浮かんでいた。  
 私はその汗を指先で拭ってやると、火憐ちゃんはぐったりと閉じていた  
瞳をぼんやりと開けた。  
 「…よかった?」  
 「っ……」  
 瞳を覗き込んで微笑むと火憐ちゃんはいっそう真っ赤になって目をそらした。  
 「き…気持ちは、…よかったけど。…恥ずかしい、よ…」  
 正気を取り戻して、同時にいつもの調子も取り戻しつつあるようだ。  
 「ひどいよ、月火ちゃん。いきなりなんだもん」  
 プウッ、と唇を尖らせる。  
 「一人でするより、ずっとよかったでしょう?」  
 私も調子を合わせて、イタズラっぽく言った。  
 「だいたい、悪いのはお兄ちゃんなんだから、文句はお兄ちゃんに言ってね」  
 「うん、そうだね。兄ちゃんが悪い!」  
 私たちはお互いに笑いあった。  
 「月火ちゃん一緒にお風呂入ろうか」  
 「そうだね、汗でベタベタだもん」  
 私たちは手を取り合い立ち上がった。  
 

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