戦場ヶ原を自転車に乗せて民倉荘に向かう僕。  
 「戦場ヶ原?今日の予定はどうなっているんだ?」  
 「そうね、羽川さまから今日は移動日という事で了解を得ているわ。明日は朝から暦と  
勉強の予定だけれど、明日の朝までは基本的に自由時間ね。縁日に行ってもいいそうよ」  
 「そ、そうか」  
 「ええ、そうよ」  
 あくまで物静かに簡潔に答えるが、僕にしがみつく戦場ヶ原の腕に力がこもる。  
 安全かつ細心の注意で駆けこむように駐輪場に飛び込む。  
 「荷物これだけか?手荷物だけだな?」  
 「そう、あとはシロネコ便で配達されるの」  
 慌てず騒がず歩調を揃えて歩きだす。  
 ザッザッ、カンカンと階段をのぼる。  
 戦場ヶ原は一切の無駄のない動きでカギを差し込みドアを開ける。  
 ガチャガチャ、バッ、バタン。ドッドン。  
   
 「…ひっ、…ふっ…っ、むっ…」  
 中に入った瞬間、戦場ヶ原を抱き寄せドアに押しつけ、無理矢理にキスをした。  
 幼稚で乱暴に節操なく口を吸い、貪る。室内に籠っていた熱気にあてられ額には玉の汗。  
戦場ヶ原の身体は一気に全身が熱くなった様子で、汗みずくだ。  
 戦場ヶ原の身体は熱を持っているのにのに震えている、しかし拒絶する様子はない。  
 戦場ヶ原の膝ががくがくとゆれ、腰が砕ける。  
 「…ちゅ、ぱ…、こっ、こんな玄関先で、なんて…。せめてシャワーを…」  
 「…ごめん…」  
 「なっなんか…こわいわ…」  
 「…ごめん…」  
 「…や…やさしく、して?」  
 「……」  
 「なっなんで、だまるの?服汚れちゃうし…、汗臭くって…っ、恥ずかし…んっむ…  
はぁあ、ふぁっ、キャ…」  
 僕は戦場ヶ原を抱き上げ風呂場になだれ込み。シャワーの蛇口をひねる。  
 シャアアアアっと、ぬるま湯を浴びて服のまま水浸しになる僕と戦場ヶ原。  
 「ごめん、な…」  
 「ううん、いいの…。…でもこの家に…乾燥機…ないわよ」  
 「…じゃ、ふたりでゆっくりと乾くのを待つとするか」  
 「…ええ、そうね…んっむ、あっ…ふゃぁ…っ」  
 あらためて湯船に湯を張り、びしょ濡れになった服を脱水し干した。  
 
 「さあ身体もキレイになったし、すこし温まりましょう」  
 戦場ヶ原に湯船に入るのをほどこされる。  
 「ごめんな…」  
 「え?なにがかしら?」  
 「色々となんか、がっついちゃって」  
 「なにそれ?私嬉しかったわよ」  
 そう言ってくれると助かるが…  
 「そんなに弱気だと襲っちゃうわよ」  
 「……」  
 「暦。えっ…?――ひゃ!?」  
 「戦場ヶ原がそこまで頑張る必要はない」  
 戦場ヶ原を抱き寄せ背後からおっぱいを掬い上げるように揉んでやる。  
 ここで踏ん張らなきゃ男が廃るってもんだ。顔をこちらに向かせて背後からキスをする。  
 「はぁ…はっ、…はぁん…」  
 艶っぽい声を上げるひたぎを背後から抱いたまま湯船につかる。  
 少し狭いが、その分身体がより密着する。  
 ひたぎのおっぱいは軟らかくて、触っているだけですっげー気持ちいい。  
 「あっ…暦…」  
 「なんだ?」  
 「その…なんか…お尻に当たっているわ…」  
 「…それだけひたぎが魅力的なんだ」  
 「ん…そ、そう、なの…?…んふ…嬉しいわ」  
 
 「だから、もう少し…このままでいさせてくれ」  
 「う、ん…あっ!?…はい…」  
 指先に少し力を入れると、ひたぎの身体がピクンと震えた。  
 「もっと感じてくれるか」  
 「そんな…んっ、ふぁ…あぁっ…」  
 ひたぎが身をよじらる度に鳥肌が立つぞくぞくする。もっともっと悦ばせてあげたくなる。  
 髪の毛に鼻先がくすぐられる、いい匂いがするな。  
 「ん…、ど、どうしたの…?」  
 「髪の匂いを嗅いでた。いい匂いだ」  
 「…恥ずかしい、けど、嬉しい」  
 髪の匂いを嗅いでいるうちに、その色っぽい首筋にキスをしていた。  
 「あ…んん…」  
 その切なげな表情が僕をより興奮させる。  
 ひたぎの張りのあるおっぱい。それをマッサージするように擦り続けてやる。  
 やがて掌の中央に違和感が、ぷっくりと膨れてきたピンクの突起がおっぱいを  
包みこんでいる掌を刺激してきていた。  
 それを指先でクリリっと、摘まんでやる。  
 「―――ん、ああっ!?」  
 一際大きな声が喉奥から発せられた。  
 すげっ、もうこんな硬くしてる。  
 「ひゃ…はっ、ああっ!あぁん!?」  
 ひたぎは、のけ反り体重をより僕に預けてくる。  
 うなじや肩の肌が汗ばんでいのは湯気のせいなのか、感じているからなのか。  
 確かめるように、右手を股間へと移動させる。  
 ぷっくらとした恥丘を彩る絹糸のような恥毛を、ショリショリといわせ掻き分ける。  
 「―――そ、そこは…」  
 人差し指を割れ目に密着させると、ぬるま湯とは明らかに違う熱いぬめりがあった。  
 肉孔を見つけ少し力を入れると、何の抵抗もなく割れ目の中に埋まっていった。  
 「ふっ…ん、はぁああん…」  
 ぬるま湯と愛液のぬめりで、指一本程度ではなんの抵抗も感じられない。  
 肉の壁を滑り指は根元まで挿入された。  
 「ん…暦の、指が入っる…」  
 「ああ…ひたぎの中…すげー熱い」  
 指に熱をもった粘膜の襞が絡みついてくる。これで指を動かしたら。  
 ゴクリっと、おもわず息をのむ。  
 しかし思うより先に指はひたぎの中を愛撫していた。粘膜を傷つけぬよう細心の注意を払う。  
 「――あっ、くぅうう…こ、暦いぃ…、ひゃっ、はぁあぁんん…」  
 ひたぎは前のめりに突っ伏して湯船の縁で身体を支え、お返しとばかりに尻肉を僕の股間に  
グリグリと押しつけてくる。  
 くっ、こいつ。僕はそんなひたぎの肩や背中を、いやらしい水音を立てながら吸ってやる。  
 じゅじゅるる じゅるる ちゅっ ちゅぱ  
 「…はっ、はっ、あッ。ああっ、ああああん」  
 頭をうだらせ、肩から腰をうねらせ、尻をうち振るひたぎ。  
 尻肉の谷間で僕のモノは熱く硬くなっていく。  
 互いで理性の箍を外そうと必死だ。  
 「…すっ、すご、い…はげしっ、…すぎ、ああっ、ふあっぁあぁ!!」  
 反響する喘ぎ声が聞こえる度、頭の芯が痺れ欲望が駆り立てられる。  
 肉唇は絶え間なく指を締めつけ、軽く痙攣してしるようだ。  
 「はっ…ああっ…ふっぁ…ふぅ…」  
 人差し指を埋めたまま、二本目となる中指をあてがう。  
 「えっ…」  
 「ひたぎ。力、抜いて」  
 返事を待たず、中指を挿入していく。  
 「ひッ…ふっ、ふわぁぁあぁ、っ…」  
 ひたぎのソコは、二本でいっぱい、いっぱいだった。  
 「あ、きつかったか?」  
 指を抜こうとするのを戦場ヶ原が制した。  
 
 「だ、大丈夫、むしろ、もっとほぐしてくれないとそんなおっきいの、はいらないわ…。  
一番最初もとても苦労したじゃない」  
 そうなのだ、聞くも涙、語るも涙の初めて物語。なだめたりすかしたり。しまいには泣き出して  
しまったのだからな、あの当時のひたぎが…。あの八時間の労苦が思い出される。  
 首だけで振り向き、尻の谷間で臍まで反り返る僕のモノをひたぎは真っ赤になり見つめる。  
 「だから…ねっ、もっと…」  
 尻をおねだりするようにくねらせ、僕のモノに押しつけてくる。  
 「あ、ああっ」  
 「いつのまにか名前を呼び捨てだし…。男らしい暦を、もっと感じさせて…」  
 「…わかった」  
 でも、この容赦のない締め付けは想像を絶する。まともに動かすことも難しそうだ。  
 その分はそのままひたぎへの負担となる。もっと緊張をほぐす感じで。  
 下ばかりではなく上にも意識を向けさせる。  
 左手の人差し指で勃起した乳首を強く押し乳肉に押しこむ。その状態のままおっぱいを  
上下左右に小刻みに振動させる。  
 「ひゃ…、はっ、はっ、はっ…」  
 「我慢しないで声をだしていいんだよ。むしろ可愛いひたぎの声を聞かせて欲しい」  
 「は、はい…っ。ふっ。あぁ、ぁぁあぁん…、気持ちいいっ、おっぱい気持ちいい」  
 さらに膣内に忍び込ませている二本の指をグリグリと捻ったり、粘膜をほんの軽く  
引っ掻いてやる。  
 「ん、はぁああぁん…はっ、はあっ、はあっ、…ひぁああぁッ…」  
 指を中で開いたり、出し入れしてやる度、大きな声が漏れ始める。  
 徐々に…徐々に指のスピードを上げていく。  
 「あんっ、暦…、暦…、こ、よ、みぃぃ…」  
 「ん?どうした?」  
 ―――はっ!!?も、もしかして…!!  
 「がっつきすぎ」とか、「テックニックもなにもない下手糞」とか、その類のことか?  
 「…へ、下手だった…」  
 「そうじゃないわ…。気にしすぎ。とても気持ちいいわ。…暦のことよ」  
 「…僕」  
 「あの…暦の…がね…そ、の…」  
 「うん」  
 「お尻に当たってるのが…おきっくて…その…とても…辛そうだわ…」  
 「……」  
 「一度出しておいたほうがよくないかしら…」  
 「そ、それって…」  
 自分で処理しろってことか、目の前でなんてハードルが高すぎる。  
 「それで…もし…よかった、ら…だけど……そ、そこに座ってくれたら…わ、私が…します…」  
 ひたぎは湯船の縁を指さす。  
 僕にそこに座れってことか、そんなことしたらひたぎは僕の股ぐらに顔を突っ込む格好になって。  
 い、いいのか?そんなの。  
 「そ、それは是非お願いしたい…ん、だけど…いいの…」  
 「何度も言わせないで…恥ずかしい…」  
 「じゃ…じゃあ…」  
 僕は湯船の内側に向かって縁に腰をかけると、ひたぎは僕の股間に身体を突っ込んできた。  
 ひたぎの手がいきり立つ僕の肉竿の部分に添えられる。  
 「じゃあ…始めます」  
 「ああ…」  
 ひたぎの手がゆっくりと前後に動き始めた。意識しているのかしていないのか、動きには緩急があり、  
握る力も丁度いい、そういえばひたぎって神原のエロの師匠だったな、ドロッたところで知識に  
欠落が出る訳でないからな。  
 親指は裏の筋やカリなんかを微妙に刺激する位置にあるし、これは、ハッキリいって気持ちいい。  
 それにしてもひたぎにこんな事をさせているっていうこの感覚。僕が見下ろし、ひたぎが見上げる  
僕のモノはすでに発射寸前なんですけど。くぅッ…。まだだ…まだ我慢だ…。  
 ひたぎの手の動きがすごくいい。絞り出すように先端に向かって従って力を弱めて肉茎を扱く。  
 「あ…何か透明なものが先から出てきたわ…」  
 知ってるくせに…。  
 
 しかしこの構図はやばい、エロすぎる、少し腰を突き出せばひたぎの口に亀頭がそのまま入りそうだ。  
 ひたぎは透明なソレを指先に塗りつけ肉竿を扱く。ひたぎがこんな恰好で、こんな事をしてくれるなんて  
僕を果てしなく興奮させる。  
 「うわっ!」  
 こ、今度はカリの裏側をぐるっとなぞりやがった!!?こうこうなったら。さらなるおねだりをしてみる。  
 「ひたぎ、ついでに竿の部分を掴んで上下に擦ってくれないか。あと、先端を舐めたりして刺激を与えて  
くれると嬉しい」  
 「わ、わかったわ…ぅん…」  
 ちゅ ぴちゃ  
 うわ!!!  
 「キャ…っ!?…いま、すごく動いて…跳ねたわ…。だ、大丈夫?痛くなかった?」  
 「いや…すごく気持ちよくって…」  
 びっくりした。舐められた瞬間電気が走った。全身に鳥肌が立つくらい気持ちよかった。  
 「そ、そうなの…。じゃあ続けるわ。暦も気持ちよくなって」  
 ひたぎは亀頭に口づけして口に含み、そのままカリに舌を絡める。  
 亀頭をしゃぶられる快感が全身を貫く。ヌルッとした感覚がモノを伝ってくる。気持ちよすぎる。  
 「そう、そのまま…上目遣いでこっちを見て、竿の部分を手を使って上下に擦って…」  
 「う…んんッ…」  
 じゅぽ じゅぽっ ぐっぼ がっぼ  
 僕の股間にひたぎの頭突っ込んで、こんな事してくれるなんて。  
 毒を吐きまくったひたぎの唇で僕の亀頭がしごかれてる。舌で舐めてしゃぶっている。   
 ぬううおぅ!普通最高!!  
 「くっ…、ひたぎ、それすごく気持ちいい。で、出る」  
 びゅっ びゅびゅっ  
 「きゃっ……あ…あッ…!!!」  
 ひたぎの口腔内に生臭い粘液が二度三度と注ぎこまれる。  
 「わっ、悪い!吐いていいぞ」  
 ひたぎは口を手でおさえて目を閉じて、コクン、コクンっと、そのまま飲み下した。  
 その佇まいはまるで茶道の作法に則ったような仕草であり、気品や優雅ささえ感じさせた。  
 「…けほっ…とっても熱っくて…絡んできて…苦かったわ…」  
 「ごめん!?口に出すつもりはなかったんだ…」  
 「ううん…暦の…どんなモノなのか味わってみたかったの…」  
 ああ…クソッ!おっぱいでナニを挟んで貰うも追加すればよかった。  
 「ひたぎぃぃ!」  
 「は、はい」  
 力強く抱き寄せ顔を近づける。  
 「―――きゃん!?」  
 そんな声も出せるのかよ。どこまでも僕を欲情させやがって。  
 「もう我慢できないじゃないか」  
 「……」  
 「もう、ひたぎを抱きたくてたまらないんだよ。おまえを抱きたい。それで…それで…」  
 うまく言葉がつなげない、格好悪すぎる。  
 「暦。いいの…いまはお互いが気持よくなりましょう。いいえ、私で気持ちよくなって」  
 「……」  
 「私を好きにしていいのよ」  
 「ありがとう、ひたぎ…でもそこまで言わなくていい」  
 「興奮しすぎちまう…」  
 「暦…」  
 「ひたぎが素直に気持ちを表してくれるのがすごく嬉しい。だから言う。言わせてくれ  
僕はひたぎと、ひとつになりチゃッ―――!?!」  
 「……?」  
 「……」  
 ぎゃあああああっ!肝心なところで、やっちまったあああーーーー!!!  
 オオカミしちまった〜〜…か、かっこわりーーー!!!  
 「…コホン…では、私も…」  
 「ん……?」  
 「私も、暦とひとつにひとつになりチャィ!」  
 見たこともないようなひたぎの笑顔だった。  
 
 「ぐはぁ!!!」  
 わざとか!?わざとなのか?そんなボケはいらないから。  
 「暦…」  
 「何…かな…」  
 「朝まで時間はたっぷりあるは…だから…いっぱい、しましょう」  
 「…ああ」  
 でも、気恥ずかしくってまともに顔を見られないから、ひたぎを背後から抱きかかえ  
湯船につかる。  
 「お湯につかりながらの方がリラックスできるだろ。ゆっくりと挿れるから」  
 「わかったわ…でも…いまさらながら…本当におっきいわね…」  
 「じゃ、いくぞ」  
 いわゆる『炬燵かがり』の体勢で僕のモノの先端に、ひたぎが腰を落とし尻を近づけてくる。  
 腰を掴み、割れ目と亀頭を擦り合わせる。ひたぎが脚の力を抜くとゆっくりと、少しずつ  
割れ目の中へと亀頭が埋めていく。  
 「は、あ…はぁあああん…」  
 あの八時間より幾分ましとはいえ、ひたぎの中はとても狭い。  
 充分にほぐしたつもりだったが、湯と愛液のぬめりでもまだ足りないくらいだ。  
 「大丈夫か…?」  
 「うっ…んんッ…!!」  
 ひたぎは腰を震わせる挿入に必死だ。今度は『鳴門』で、できるだけ楽になるように、掴んだ腰を  
円を描くように動かして慣らして背中にも舌を這わせる。  
 「ふ…ふっ、わぁぁあぁ…」   
 激しく吐息が漏れて背筋が伸びて腰が少しずつ落ちてくる。が、こちらもひたぎを気にする  
余裕がなくなってきた。  
 膣内は狭く襞が絡んで、容赦など知らぬとばかりに肉棒を捻じ切らんと締め付けてくる。  
 「んッ…!!あ、ああっ…」  
 必死に僕のモノを押し出そうとする膣肉の蠢動に逆い、ひたぎは腰を沈めていく。  
 「ああっ…暦…!!暦ッ…!!」  
 「ひたぎ、もう少しだ」  
 やがて、先端が子宮口に触れたところで挿入が止まった。  
 「はあっ…はあっ…こ、暦のが…私の…一番、深いところに…とどいたわ…」  
 ひたぎは、はあはあッと、大きく喘ぐように肩で息をしている。  
 やはりかなり消耗が激しいようだ、これでは性的快楽など得る余裕はあるまい。  
 それでも言った。ひたぎは健気に言葉を紡ぐ。  
 「ほら…、いっぱい、する約束でしょう…」  
 「ああっ…」  
 ひたぎの右腕を僕の首に廻させ、『しぼり芙蓉』の体勢で互いに見つめ合い愛撫を始める。  
 ひたぎの中、熱くって、キツくて、蕩ける。  
 できるだけこれ以上の負担を掛けないよう、少しでもひたぎが快感を得るようにおっぱいを  
揉んで、細くゆるやかなピストン運動を開始する。  
 「ふぁ…っ、あぁあん…んぁっ…!?ああぁあぁん…」  
 「くぅ!」  
 できるだけ細かくピストンして愛撫しているのに、締め付けが凄すぎて、イってしまいそうだ。  
 「…暦…っ!ああッ!暦…っ!ああッ!こ、よ、みぃぃ…!」  
 「ひたぎぃ…!ひたぎぃ…!」  
 愛撫のような緩やかな挿入が功を奏したのか、背中の肌に朱がさしてピンクに色づいている。  
 喘ぎ声にも少しだが艶が出始めてきた。乳首やクリトリスも硬くしこり立っている。  
 「ひたぎもっと力を抜いて、ほんの少しでも気持ちよさがあるならそれに集中して」  
 深々と挿入したモノをグッ、グッ、っと、ピストンしてひたぎの中の感じるところを探す。  
 声の様子や、身体の震えなどを性感帯を注意深く探り、感度を高めてやる。  
 「ひたぎ、僕はすごく気持ちいい。だからひたぎにも感じて欲しいんだ」  
 ひたぎを前のめりにして湯船の縁を掴ませ尻を突きださせる。『碁盤攻め』だ。  
 自由になった両手でおっぱいを掬うように愛撫してやる。  
 膣粘膜を肉エラで掻き分け、引き抜き、また掻き分け、捏ね柔らかくほぐす。  
 
 細やかな肉襞が熱い分泌液を滲みださせて、肉棒に塗りつけ始めた。  
 尻肉に腰を打ちつける挿入を繰り返すたびにジュプジュプと、お湯だか愛液だか分からない音が  
響き、それがいやらしさをかもし出す。  
 「あっ、ふぁあっ、あぁあぁん、私も…っ私も、気持ちいいよぉっ!!」  
 ひたぎの可愛らしい喘ぎ声が漏れるたびに、脳髄が刺激され、頭がジンジン痺れて、快楽に  
酔いしれる。  
 「はっ、あぁんっ!!暦に突かれる度に、おなかジンジンして…感じちゃう…っ」  
 「我慢しなくていい、ひたぎの可愛いところをもっと見せてくれ」  
 溢れる愛液は膣穴から漏れ出る程になって、ピストン運動は激しさを増していた。  
 僕はひたぎの尻にさらに腰を激しく打ちつける。そうすれば膣粘膜は僕のモノを  
より一層の力で締め付けられる。  
 それが、ひたぎの絶頂の予兆だということはすぐに分かった。  
 「ひたぎ…もう、出そうだ!!」  
 「あっああっ!んぁあぁぁあん!きて…そのまま…私に、ちょう、だい…」  
 「はあっ…はあっ…ひたぎ、出すよ」  
 膣粘膜が僕のモノを締め上げるが、僕はそれ以上の力を込めて押し返し子宮口に亀頭の  
鈴口を押し込む。掻き分け、一番奥にまで突き込む。おっぱいをギュウッと握りつぶす。  
 「くっ!くぅううぅ!!!」  
 ブビュビュ ゴップ ビュルルゥウ ドクン ドクドク  
 「―――――ああああああああああぁぁああ…っ…!…は、ふぁああんん…」  
 ひたぎは甘く啼いたあと尻をピクピクとふるわせて、うなだれ浴槽の縁に身体を預ける。  
 「はあっ…はあっ…ひたぎ…」  
 「…すごいわ…暦の…まだ、私の中で…ぴくぴくしてるわ」  
 そのまま『しぼり芙蓉』の体勢に戻り見つめ合う。僕達はまだ繋がったままだ。  
 「ああ…」  
 「…気持ち、よかった…」  
 「…よかったよ、ひたぎ」  
 「ふふ…」  
 「ん?」  
 「もっと…いっぱい…しましょう…」  
 雨音が遠のいていた、雨がやみそうだ。  
 
 花火大会会場近くにある縁日。  
 そこはちょっとした異世界になっていた。色とりどりの雪洞にうすく照らされた道には、  
ちいさな屋台がいくつも並んでいて、この町のどこにこんなに人がいたのかと思うほど、  
人々が浴衣やお面で着飾って歩いている。  
 「雨…、あがってよかったわ…」  
 「そうだな」  
 そのなかを歩く僕とひたぎ。  
 ひたぎは浴衣ではなかったが、夏らしい薄手のスカート姿だ。若干ガニ股気味なのは、  
まあご愛敬だ。  
 ひたぎは暦のせいでしょう?みたいな視線を僕に送っている。  
 誰にも聞こえぬよう「…まだ…なにか…あるみたいな…感じ」と、耳打ちする。  
 あー、もう可愛いな。  
 そんな僕のジーンズの裾を小さな手が引っ張っている。わかってるよ。僕はたこ焼きやら、  
チョコバナナ、綿飴、大判焼きなどを買っては影に放り込んでいく。ついでに狐のお面と  
水ヨーヨー。これでしばらくはおとなしいだろう。  
 縁日用に別口のお小遣いを期待していたが、両親もそこまで甘くなかった。だからこれは  
ゲームを売って作った身銭である。まあこれが最後だしな…。  
 それともうひとつ買っておいたモノがある。  
 「ひたぎ、花火を見るのに穴場があるんだ。街灯が無いからあまり人はこないはずだし  
ゆっくり見物できるよ」  
 「…わ、分かったわ…、行きましょう…」  
 ひたぎの顔は真っ赤だ、別にそんな下心は無かったけど変な想像をさせてしまったか。  
 街灯は無いが僕は吸血鬼の夜目のスキルを使い、山道を歩いていく。途中歩くのがあまりに  
辛そうなひたぎをおんぶしようとしたが、「脚を開けるのが辛いの」というので、決局お姫様だっこで  
登ることとなった。  
 五分ほどでちいさな社のある場所についた。  
 「見て暦――――花火、始まったわ」  
 ひたぎの声に夜空を見上げる。雨はあがったが、薄い雲に覆われた夜空に、ぱぁん!と響く轟音。  
 極彩色の花畑が夜空にできあがった。  
 「きれいね…」  
 「ああッ…」  
 そういう時は「ひたぎの方がきれいだ」って言うの、と後日羽川に指摘されてへこんだのは内緒だ。  
 「…ひたぎ」  
 「はい」  
 「渡したいモノがある…」  
 「…はい…」  
 僕はひたぎの手をつかみ、掌にそっと握らせた。  
 「…こ、れ。…って」  
 「…安物で悪いが…今の僕には精一杯のモノだ…。何か形にしたかった」  
 「…あ、ありがとう、…とても嬉しい…大切に、大切に、します…」  
 いやっ…。そんな喜んでもらえるとは、ゲーム二本分とはとても言えんな…。  
 ギュっと大切に手を握り締めるひたぎとは対照的に、僕の指から掌は少々焦げていた。  
    
 そんな時、ジャリッ、と足音が響いた。  
 こんな、街灯も無い山道を歩いてくるなんて。珍しいな、よっぽどの物好き…。  
 「あれ…。先客がいる…こんばんわ…お邪魔しま…す…。って、に、兄ちゃん…」  
 現れたのは火憐ちゃんだった。傍らにオオカミのお面を被った男の子連れている。  
 手とかはつないでいないけど、かなり親しげだ。  
 身長は1メートルの半ばよりやや低い。華奢なくらいの細身の体格。軍服のような、釦が光る上下。  
黒い安全靴に、黒いドライバーグローブ。上着の前を開けていて、中に覗く赤いシャツ。  
腕にはスカーフのようなものが巻かれている。右耳に三連ピアス、左耳にはストラップを二つつけている。  
 「…えっと…、その子が…瑞鳥くん…、かな」  
 ずいぶんとファンキーな格好…、もう少しおとなしそうな子を想像してたけど…  
 
 「いやいや、全然違う!この人は虚戈 言遣人さん。いーちゃんだ。この町には  
忍野メメて人を捜しに来たらしいんだ」  
 あっさりと否定する火憐ちゃん。そりゃそうだろうパパママに紹介なんてしたら  
卒倒しそうだ。  
 「あんまり人目には会いたくねえけど、特等席で花火は見たいっていうからここ  
に連れてきたんだ」  
 ふーん。それってナンパじゃないのかって…、ていうかほいほい知らない人に  
憑いて行くなよ…、パパママが心配するだろ。…んー…っ。…忍野…。忍野。  
 忍野…だと…!?。  
 「そういや月火ちゃんや、パパママから山ほど着信が入ってたわ…」  
 「暦!!?」  
 ひたぎが叫んでいた。だめだ出遅れたか。  
 「火憐ちゃん!!!」  
 「なんだよ、怒鳴ることねえじゃん、別にやましことはなにも…」  
 「馬鹿!ちがう逃げろ!!隣だ!!!」  
 「へっ!?」  
 いつの間にか薄い雲は晴れていた。隙間からは煌々たる満月の月光が降り注いでいた。  
 
 コロロロッ   
 
 獣の喉から鳴る威嚇音が耳に聞こえた。  
 月光のもと、ソレは現れた。  
 あたしの隣にいたはずの矮躯ないーちゃんは居なかった。オオカミ男のお面が、かろうじて  
ソレが彼ではないのかと想像させる。  
 細い下半身の体格に対して、上半身の異様は盛り上がり。腕はまるで丸太のよう、油を塗った  
かのように黒光る太き体毛で全身を覆われ。顔を半分隠すオオカミのお面から見える獣の貌。  
ぞろりと牙の生え揃った突き出た口からは、だらしなく涎をたらし、瞳は凶悪に紅く、こちらを  
睨んでいる。  
 大きな両手で肩をガシッと掴まれ、大きく開かれた肉食獣の顎が迫った。  
 「てめえ…僕の妹に何しやがる!」  
 兄ちゃんの声が聞こえた。  
 同時にウォオオオンンン!!と、花火の音に混じり。爆風のような雄叫びが響き渡った。  
 
 しゃぽん。しゃぽん。しゃぽん。  
 吸血無能が狐のお面を被り、僕に腰を掛けて水ヨーヨーを上下させる。  
 「哺乳動物オオカミ、食肉目、イヌ科、イヌ属。ようはオオカミ男じゃのう。吸血鬼と  
いえばオオカミ男。オオカミ男といえば吸血鬼を連想させるほどにポピュラーな怪異じゃな、  
いままで登場しとらんかったのが不思議なほどじゃ。まあ別の意味のオオカミ男ならいま  
儂の尻に敷かれとるがの」  
 忍はニヤニヤ笑いながら、首だけになった僕の頭の上にロダンの考える人よろしく、  
御高説をたれている。  
 説明はいいから早く治せよ!この吸血無能。喉が半分しかないからしゃべりにくいんだよ。  
 火憐ちゃんがあぶねえだろ!あの馬鹿、あのオオカミ男を追っていきやがった。  
 不幸中の幸いか僕の上半身を木端微塵にした一撃の衝撃でひたぎは気絶したようだ。  
 こんな姿を見せずにすむ。  
 少々、蚊に喰われるかもしれないが、そんなの後で僕が舐めれば大丈夫だ。  
 くそっ。迂闊だった。怪異と怪異は引かれ合う。分かってたはずなのに油断してた。  
 「あーあっ、こんな首だけの怪異もどきに命令されても逆らえんとは、儂も墜ちた  
ものじゃわい…。しかしあのオオカミ男、忍野メメを捜しとると言っておったが、  
おそらく偶発的な事故かなにかで後天的に怪異になってしもうたのじゃろうのう」  
 僕の首を抱え上げ、ガブリと首筋に牙をたてる忍。  
 何が言いたいんだ?  
 「変身後には力の制御が効かんということじゃ。そのためにあの男を捜すなんて難儀な  
事をしておるんじゃ」  
 全くだ。忍野を捜すなんて雲を掴むみたいなもんだ。アイツから寄ってこない限り  
不可能に近い。また自分から近寄りたいとも思わない。  
 「それに勝ち目は薄いぞ、制御できとらんのにあのスピードとパワーじゃ、もともと  
銀以外では碌にダメージも与えられん怪異じゃ。それに今宵は満月じゃしの」  
 そんなのはいつもの事だ。勝ち目なんか無くていい殺す必要も無い。追っ払えれば充分だ。  
 
 今日が花火大会なのが幸いした。町全体に人気が少ない、コイツの雄叫びも花火の轟音に  
紛れてしまっているし、それにどうやらコイツはあたしが気に入ったらしい、他人が狙われ  
るのを気にする必要はないって訳だ。より人気のない場所に誘導できる。  
 まあ、あたしの体力が続く限りだけどな。師匠もいないし、あたしだけでやるしかない。  
 屋根を踏み、夜の街を飛ぶ。  
 そういや兄ちゃんは大丈夫かな。暗闇と土埃にまみれてよく見えなかったけど、まあ、  
あとで確認するか。  
 それにそんなの気にしてる余裕はない、コイツはあたしを喰えない苛立ちに焦れてやがる。  
 ソレはかつてない声量で叫ぶと周囲を震撼させた。音波。それに伴う念波か!?  
 身体が本能的な恐怖に怯えてやがる。  
 くっ!耐えられず。舞い降りるとソイツも降りてきた。  
 追い詰めたつもりだろうけど、詰んだのはあたしの方さ。  
 吠えたけ飛び掛かってくるソイツの右腕の降り降ろしを左腕でいなしてかわし、右の正拳突きを  
鳩尾に叩き込む、こいつは倒すためじゃない、一瞬動きを止める一撃だ。動きが止まったところで、  
廻し蹴りを放つ。これも倒すためじゃない、鳩尾に連撃!!当ててからできるだけ吹き飛ばすように  
踏ん張り力を捻じ込む。  
 ソレは派手に吹き飛び道場の扉を壊して中に転げこんだ。  
 頭を振り周囲の様子を窺う。やっぱり全然効いちゃいねえな。  
 あたしは壊れた扉の前に仁王立ちになった。   
 「この道場の出入口はここだけだ!そしてあたしが暴れても壊れねえ頑丈さ。つまり、  
もう逃げられねえぜ!!!」  
 宣言するあたしに、ソイツは肉食獣の口でニィィッ、と笑った。  
 雄叫びを挙げ、大口を開き咬みつき、強靭な四肢でソイツはあたしを圧倒した。  
 全部を避ける事は無い、ていうかできない。致命にならぬ一打は喰らわなければ、死ぬ!防御するが  
身体ごとが持っていかれる。ジーンと体幹が痺れる。  
 「!」  
 お…重い…!!!これが死を伴った一撃。つ、次が、くる!?動け身体。  
 スピードもパワーも相手が上だけど、術理も理合いも何もない攻撃だ!振り回しの、矢継ぎ早。  
でも、それだけだ。ついていけない訳じゃない。いけ!ビビるな。  
 「どーーーりゃーーーっ!!」  
 右下段蹴り…と見せかけて。左から外上段廻し蹴り!!!  
 つづけて右手に上体を沈めての―――左上段鉤突き!!!  
 ダメ押しの左上段廻し蹴り!!!  
 フェイントを尽くした左上段三連撃―――  
 さらに胴廻し回転蹴り!!!蹴り足を踏み台に天井に駆け上がる。  
 天井を蹴り。急降下、足の甲を膝落としで砕く。どうだ!手応え、あっ…  
 しかしオオカミ男はあたしごと、その足を蹴り上げた。  
 なっ!?蹴り上げられ、視線が合った。そして引き絞られる左腕。  
 振り廻しの左腕に右脇腹を薙がれる!交差法で受ける!肘と膝で左腕を挟み込む、受けの動作が  
そのまま攻撃を兼ねている。なんとか防御した…。けど…身体が持っていかれる…景色が…飛、ぶ…。  
 一直線に吹き飛び、そのまま神棚に激突!!粉々になった供え物とともに崩れ落ちる。  
 ぐっ、はぁッ!?き、効い、て…ない…。のか…!?  
 くる…!?強靭な四肢で跳ね倒れたままのあたしに飛び掛かってくる。熊手のようにした手を思い切り、  
全身でのけ反るように振りかぶり。両腕を一気に振り下ろしてきた!  
 破壊音。というより、それはもう、爆発だった。   
 そして響き渡る大型肉食獣の悲鳴!耳をつんざく金切り声。  
 キシャアァアァアァァアアァーーーーッ!!!  
 その掌が刀に刺し貫かれていた。肉が爆ぜ、異臭を放つ煙を上げて溶けて落ちる。  
 「すまねえ、ビビって思わず突き立てちまった」  
 阿良々木火憐が突き立てた、その刀こそ四季崎記紀の創りし変体刀が一振り。  
 銀の刀身を持つ変体刀。奉刀『銀』(きんよりよし)であった。  
 左手が押し潰されたので、右手で柄を掴み刀を引き抜いてやる。  
 そんなあたしを睨みつけ、ウォオオオンンン!!と、雄叫びが、吼えたけが叩きつけられる。  
 まるで恐怖の波動だ!体が竦む。  
 分かってるって、言いたいことは、そんなに吼えるなよ。アンタは獣じゃない人間だからな、野生動物の  
雄叫びは何言ってんのか分かんねえけど、いーちゃんが言いたい事は分かる。伝わってくるよ…。  
 

 
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               『My name is Violence』    
                 我が名は 暴 力  
 
   『我は止まらぬ!決して――――終わらぬ!』    
 
            『終わらぬ!決して!!終わらない!!!』  
 

 
 分かってる…、だから…そんな…哀しい声で鳴くな…。  
 思えば、いーちゃんは人を避けてた。あたしにはどっかいけと怒鳴ってた。  
 人を傷つけたくなかったんだろ。暴力が嫌なんだろ。いーちゃんの言葉には容赦はなかった。  
あたしに一度も同情しなかった。可哀想なんて言わなかった。  
 本当の強さにはやさしさが滲みでるんだ、  
いーちゃんはやさしい。充分強い。実際いーちゃんじゃなけりゃあたしは三度は死んでる。  
 だから…暴力になんか負けんな。暴力が続くのがイヤなんだろ…?暴力に支配されるのが…  
悲しいんだろ…?  
 暴力が終わるところを見せてやる。ソイツの暴力はあたしが終わらせてやる。  
 全部意訳の、嘘っぱちかもしれねえけど…そいつは正義の味方の仕事だ。任せろ。  
 いーちゃんが教えてくれたんだぜ『愛の力』てやつを、いーちゃんが言ったんだ。  
 だから今度はあたしが正義の力てやつを教えてやる。  
 今のあたしは愛と正義の味方だ!!!  
 息吹にありったけの想いを乗せて吼える。  
 おおおおおおおぉぉぉおおりゃーーーやぁぁ!!!!   
 
 『My is Love&Justice』  
 
 「だーかーらー泣くなって」  
 
 
 

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