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お風呂に入っているとまた忍が僕の影の中から現れた。
ぬうっと。
「ほれ、いつも通り儂の髪を洗うがよい。
もう何度もお前様に洗われておるが中々いいものじゃの。
今日も存分に洗ってよいぞ」
傲慢饒舌な金髪美少女は膨らみのない胸を張って力強く言い放った。
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という導入をすべて無視して次スレから撫子とラギ子さんです。
「こ、暦お兄ちゃん……。
あっ、違った。…あ…あなた。撫子が、お、お背中を流してあげるね」
忍と月火ちゃんの存在を全く気にせず、突然風呂場に入ってきた千石はすでに裸で、小さな膨らみを持つ胸部やお腹にボディーソープを素早く付け、僕の身体に密着した。
…後ろじゃなくて前に回り、僕の身体に抱きついた。
きっとこれは千石なりの洗い方なのだろう。
きっちりと手で僕の背中を洗ってくれている。
僕は常識に捕らわれ過ぎていたらしい。
背中を流すのには後ろに回らなければいけないという僕の常識を千石は見事に打ち砕いた。
でもその代わり千石の胸やお腹からは柔らかな感触が伝わってくる。
一応は確かに手に付いた泡で僕の背中を洗っているが、忍や月火ちゃんから見ると僕と千石はいやらしいことをしているように見えるのだろう。
そんな訳はないのに。
二人の間にあった険悪な空気が一掃され、口を開けたまま唖然としている忍と月火ちゃんは時間が止まっているように全く動かない。
その間にも千石の攻めは止まらない。
対面座位のような姿勢で抱き合い、僕の身体を洗ってくれている千石は顔を紅くしていた。
「千石、お前…」
「お、『お前』って…」
俯きながらますます赤みを増している千石。
…か、可愛いな…。
でも、千石は妹のような存在だ。
僕のことを今でも「暦おにいちゃん」と呼んで慕ってくれている。
そんな女の子に僕は手を出せるわけはない。
う〜ん、いつかツイスターゲームをしたときのように千石が僕のことを好きなんじゃないかって勘違いするところだったよ。
あぶない、あぶない。
…身体は素直だった。
いつの間にか僕の股間には硬くなったモノが鎮座していた。
それが千石の股の辺りに当たっている。
そこにもボディーソープが付いているのだろうか、すごくヌルヌルしていた。
千石はきちんと腰を動かし、ちゃんと洗ってくれているようだ。
大切なところだもんな。
しっかり洗わなきゃ。
千石は手を休めることなく、僕の身体を洗ってくれている。
千石の身体に包まれている僕は身体全体が温かくなり、それが安らぎをもたらし、まるで心の中まで洗われるようだった。
…なんだか千石の動きが不自然になってきた。
もぞもぞしたり、妙に胸を押し付けたり、腰を不規則に動かしたり、艶っぽい声を出したり…。
何かあったのかな?
千石が少し腰を上げたと思ったら、少しずつ降ろし始める。
「……ん、ぅぅ………」と僕の耳元で小さく呟いた。
どうしたのかはわからない。
けど、僕の硬くなった肉棒は徐々に何かに包まれていく。
それは温かく、ギュ〜っと僕のモノを締め付けてきた。
千石は僕の背中に手を回しちゃんと背中を洗ってくれている。
同時にその手は僕の身体を強く締め上げ、より身体を密着させ、お互いの体温を交換していた。
妹同然の千石に身体を洗われ、無言の忍と月火ちゃんに見守られている僕は興奮しているようだ。
このままじゃいけないと思い、千石の背中に手を回す。
ここは年長者として、ちゃんとお返しをしなきゃいけない。
隈なく洗うように気をつけながら千石の背中を這わせると、なぜか甘い声を出してる。
喜んでくれているらしい。
よかった。
ッツ〜〜っと触れるか触れないかの強さで千石の背中を触ってみる。
…ん……ぁん…なた……とくぐもった声が聞こえてきた。
また喜んでくれたようだ。
調子に乗ってお尻や太ももも優しく撫で回すように洗ってみる。
そういえばさっきから僕の股間を締め付ける強さが増しているような気がする。
千石の腰の動きも激しくなってきた。
千石だけを疲れさせるわけにはいかない。
僕の千石の動きに合わせるように腰を動かそう。
すると優しい声が漏れる。
……ん…ぃぃ………ぁっ…。
こんなにも色っぽい声を出す奴だっけ?
まぁ気持ちも良いし、いいかな。
そのまま腰を振り続ける。
くちゅくちゅ、くちゅくちゅ、と卑猥な音を立て、にゅるにゅるという感触に包まれる。
千石は恋人に向けるような惚けた顔で僕を見詰めている。
そして僕の身体をキツく抱き締め、前後に激しく腰を振っていた。
その速度はどんどん加速していき、千石の声は艶を増していく。
それと共に僕の射精感は高まり、肉棒を締め付ける強さも尋常じゃなくなった。
…ん……ぃっちゃ…ぅ………と小さな声を漏らすと同時に千石の身体は小さく痙攣する。
肉棒は何かを搾り取られるように強い力で圧縮されたように感じたけど、なんとか耐えることが出来た。
はぁはぁはぁと荒い息を整えながら、千石は小さく動き僕に腰を擦り付けて余韻を楽しんでいるようだった。
僕は千石に洗われ、どうしてか射精するところだったがなんとか堪え、年長者の意地を見せることに成功する。
妹のような存在の千石に身体を洗われただけでイっちゃうなんて兄失格だからね。
千石に身体を洗ってもらったお礼に僕は千石の身体を洗うことにした。
洗うと言っても、さっき千石の身体の隅々まで触っていたからボディーソープをシャワーで流してやるだけだったけど。
それだけだったのに千石は嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「これで撫子は、あ……あなたのモノだねっ」
千石は満足そうな笑顔を見せながら僕に優しいキスをした。
「リップサービスだよ」と言うので、僕がまた「お前なぁ」と言うと顔を綻ばせ、力いっぱい抱きついてくる。
いつもより随分と可愛く女らしくなった千石の頭を撫でてやると、嬉しそうにもう一度僕の首にキスをした。
「わ、我があるじ様よ。つ、次は儂が洗ってやろう。
いつも髪を洗ってもらっている礼じゃ。
遠慮はせんでよい。しっかりと洗ってやるからな」
忍は僕に赤らめた顔を向け、小さな声を発していた。
月火ちゃんは正気に戻り、何をすべきか考えているようだった。