「そ、そんな……暦お兄ちゃん、許して……」
「いいから早くしてよ、ほら」
「だ、だって靴なんて汚い……舐めたりしたら病気になっちゃう……撫子やだよ」
「そんなことは関係ない、いいから早くしてくれって」
「…………」
「なんで黙ってるの? さっき台詞教えたよね、もう忘れたの?」
「わ……わ……」
「ほら、早く」
「『私の靴を舐めなさい、このゴミ虫が!』」
「はい! 舐めます! 舐めさせていただきます!」
「(な、なんでそんなに嬉しそうなの……? うう……まさか暦お兄ちゃんがちょっと変態だったなんて……で、でも暦お兄ちゃんが望むなら撫子は何だって……)」