スキル。行間。ロード。
「ぐ……ひぃ……や、めろ……それ以上は……」
「ふふふ。阿良々木先輩ともあろうものが、私のつたない性技ごときでそんなはしたない喘ぎ声をあげるなんて、ちょっと引いてしまったぞ。
そもそも、戦場ヶ原先輩に失礼だ」
「そんなこといってもお前……きもちよひゅぎるぅ……」
布団にあおむけで倒され、ズボンと下着をはがされた僕は、神原に太もものあたりにのりかかられ、身動きができないまま、責めに耐えていた。
ちなみに全然つたない性技じゃない。「腕」だけなら戦場ヶ原の108倍は上だ。
神原は猿の左腕を上下させて、僕のいちもつをすりあげる。
それだけで、腰が浮く。獣の指先はすでに僕の先走りの液でぬれていた。
悪魔の左腕は比ゆでも何でもなく、悪魔のように僕を責めたてていた。
「あ……ひぃ……おまえ、これやばすぎる……」
「なるほど。私の腕にこんな使い方があったなどとは、おもわなかった。さすが阿良々木先輩だ。私のためを思って、身を挺して快楽におぼれてくれるとは。今度は子猫ちゃんたちにつかってみよう」
それはその子猫ちゃんたちに未知の世界を見せてしまうからやめておけ、と言おうとしたがだめだった。頭が白く塗りつぶされていく。
人間のものとはちがう猿の手のひらには細かな剛毛がくっついている。それがかさの下あたりをすりあげるたびに、気絶しそうなほど気持ちいい。
性能自体があがっているらしい左腕は、強弱の加減すら完全に制御している。強くなく、弱くなく。上下させる間にも、間断なく握力は変化して……。
いちもつの部位それぞれに、最高の刺激を与えてくれている。
くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ。
まだ少し埃っぽい部屋に、いやらしい音がひびく。ちなみにソロの音ではない
「ふ、ふふふ。こんな腕でも役に立つことはあるようだ……。阿良々木先輩」
「な、なんだよ……」
「そんな弱った顔を見せられては、蕩れてしまうではないか。そもそも私にもすこしばかり罪悪感があるのだ。
戦場ヶ原先輩の膣に、あまなく注がれるべき精液を空うちさせてしまってもいいものかと。
だからといって、本番をしてしまうのはやはり抵抗がある……だから……代替案をとらせてもらう」
代替案?
快楽に弱り切っている僕に向かって、神原はいやらしく、愉しそうに笑いかける。
そしてそのまま、いちもつの先端を、口の中に飲み込んだ。
「――――!!!!!!」
指とは明らかに違う刺激が先端を襲う。
いまので行かなかったのが不思議なくらいだ。そのまま頭を上下させて刺激をおくる。舌が、頬が、あたる。
指と口で間断なく刺激を与えられ、意志とは関係なくいちもつがびくびくと震えるのがわかった。
神原のおさげが揺れて、服の下の乳房がゆれるのがわかる。時々、不規則に神原の体が震えるのは、おそらく自分の秘所からの刺激のせいで……。
「ん、ちゅっ、ちゅぱ……どうだ、阿良々木先輩……。中で出してくれるだろうか。
残念ながら子供は孕めないが、私の口腔のはじめてを阿良々木先輩にささげよう……は、むっ」
「うああああああああああ!」
限界まで吸い上げられた僕のいちもつは限界に達して、神原の口の中へ、精液をはきだしてしまった。