「阿良々木くん、阿良々木くん。阿良々木は発育優良、健康活発な男子高校生よね。」
「一部例外的体質は有しているものの、まあ、一般的にはそうだろうな。」
「私達、正式に付き合い始めたとはいえ、まだ純異性交遊の範囲の関係だけど、、」
「その先を期待していいのか?」
「期待だけなら個人の自由だわ。でも、私にもう少し時間をもらえないかしら?」
戦場ヶ原の怪異の原因となったことを思うと、心の準備時間がかかることは理解できた。
「まあ、焦らなくてもいいよ。僕はいつまてでも戦場ヶ原を待つから。」
「この件については、私も申し訳ないと思うわ。だから私が出来ることはすべてするわ。」
「ん?」
「話がそれたから、最初の質問に戻るわ」
それてたのか?
「健全な高校生である阿良々木は、月に何回、、してるの?」
「何を?」
「ナニを、、、」
何を言ってるんだ?
「つまり、自分自身を慰める行為を、」
「それ、答える義務あるのか?」
「二人の間に隠し事は無しにしようって言ったの、阿良々木君よ。」
なぜそんな事を知りたがるんだ?
「ねえ、何回くらいなの?」
「戦場ヶ原はどうなんだ?お前が言えたら、僕も答えるよ。」
「私はしたことがないわ。」
そう言うと思ったよ。
「あなたに助けられるまでは。」
「は?」
「今はほぼ毎日ね。あなたのことを考えながら。。。で、あなたは?」
本当か嘘かわからないが、これで僕は答えなければならない状態になってまった。
「、、週に2、3回くらい、、、かな?」
「2日に1回ね。」
なぜわかる!?
「で、何を利用するの?」
「は?」
僕は道具を使うようなマニアックな趣味はない。
「トボケないで。雑誌のグラビアか、HなDVDか、日本人向けの海外サイトを見ながら妄想するんでしょ?」
まあ、妥当なオカズの調達方法だな。
「主にネットで、、」
「違法サイトね。」
「米国では合法な内容だ!」
海外でも違法な内容には手を出していない。
「ふーん。わかったわ」
なにがっ!?
「とりえず、それらのコンテンツを用いた自慰行為は今後禁止します。」
「彼女とはいえ、横暴だ、、、と思います。」
「なんの為の彼女だと思ってるの?」
そう言いながら、戦場ヶ原はするすると服を脱ぎ始めた。
「今から私の前でしなさい。そしてその目に私の肢体を脳裏に焼き付けること。」
下着姿の彼女に見とれながら、下半身を固くする男子高校生の姿がそこにあった。
というか、僕だった。
以上