「おい神原、舌出してみて」
「シタか……阿良々木先輩の命とあらばパンツを脱ぐのは厭わないが、下だけでいいとは阿良々木先輩の電光石火には恐れ入る」
「違うわ!ベロだよベロ。ベロ出してみて」
「なんだベロか、はい」
んべっ、と一切の躊躇も無く舌を出す神原。
ここは道路の真ん中、夜中で人通りがないとは言えいつ誰が通りかかるかもわからない場所だ。
忍野メメのいる廃ビルに向かう途中での退屈しのぎのちょっとしたいたずら心だった。
大きく開けた神原の口から大きな舌が見える。
「普通に出すのかよっ!」
「んにゃにお言う、ありゃりゃぎ先輩の命にしにゃにゃうのがわらひの七代前かりゃの我が一族の宿命ひゃ」
律儀に舌を出したまま喋ろうとする神原。
「なんとなく言いたいことはわかった、しばらく動くなよ」
僕はその突き出た舌を指先で摘んだ、神原は一瞬頭を反らそうとしたが僕の命を忠実に守るために動かなかった。
ヌルリとした感触、温かいというよりも熱い。
指先でその舌をゆっくりと撫でてみる。
「んっ」
ピクリと神原の体が反応する。
三本の指で舌を摘んでやさしく揉むと、神原の体はピクピクと動く。
男に舌を触られるというのはどういう感じなのだろう、僕は触っている方なので分からない。
「神原・しばらく・うごく・なよ」
神原の目を見てもう一度念を押す。神原はゴクリを喉を鳴した。
片手で舌を摘み、空いてる片手で神原の乳房に手を置く。大きく温かく柔らかい。掌をグッと押し込むと思いのほか強い反発力が押し返してきた。強い大胸筋に支えられた高反発乳房。
「う……」
僕は神原の瞳から視線を外さない、そこに見えるのは信頼と好奇心と若干の恐怖、それとエロスへの期待。
その期待に答えるべく、僕は乳首を探した。
シャツの下はスポーツブラらしく彼女の突起を探るのは至難の技だ。しかし僕に探り出せない乳首などない!、ほんの僅かな感触の違いからそれを探り当てた。
彼女の乳首を親指と人差し指で挟んで、思いっきりギュッと絞り上げる。
「くぅっっ!!!」
神原は体の脇に垂らしていた両腕で僕を突き飛ばそうという気配を一瞬見せたが、強い意志の力で自分の体の反射行動を押さえつけた。
僕の右手は乳首、左手は突き出た舌を摘んでいる。
舌は軽く摘んでいるだけだが、乳首の方は相当痛いだろう。
僕は乳首から手を離し、シャツごとスポーツブラを乱暴にたくし上げた。神原の標準よりも大きな胸があらわになる。
スポーツ少女だけあって引き締まったお腹と、豊かな裸胸。
乳房もスポーツで鍛えることが出来るんだろうか、見たこともないほど形の整った美乳だった。先ほど捻った乳首の周りの白い地肌がすこし赤くなっている。
「ふう、ふあっ…」
舌はまだ離していない。
口を大きく開けたままなので、唾液が口の端から落ちかけている。
舌への拘束は少し頭を反らすだけで簡単に外れるだろうが、彼女は僕の命令を忠実に守るために強靭な意志で自分の体を制御している。
その神原の瞳に映るのは異様な興奮、今、神原の脳内ではアドレナリンが大量に分泌されてるであろう事は想像にかたくない。
その瞳を覗きながら彼女の下半身に手を伸ばす。
動きやすそうなハーフパンツ、正面に大きめの前ボタンがいくつかある。
ゆっくりと一つずつボタンを外す。
「ふっ!ふっ!ふっぅ…」
ボタンを外すごとに神原の体が揺れる、それにあわせて裸の胸も揺れる。
ちょうど眼前で揺れる美乳には僕も興奮せざるを得ない。
神原の興奮もいまや最高潮に達していた、舌を大きく出して口端からダラダラと垂らしたヨダレは僕の手もベトベトにする。瞳は燃えるようにランランと輝いいる。
ボタンが外れてハーフパンツの前が開くと、ストライプの小さなパンツがチラリと見えた。
僕は迷わずパンツの中に手を滑らせた。
ズブリ。
「うあぅっ!…ッ!」
彼女の体が一瞬跳ねる。
すでにドロドロに濡れていた膣に指がするりと入ったのだ。
いきなり指を入れるつもりはなかったが、まるで吸い込まれるようにすんなりと入ってしまった。
「せ、せんひゃい…それ以上やダメりゃ…ガマンっ、できなくなゆ…っ!」
危うく舌を掴んだ指が外れそうだった、神原の瞳はもうほとんど忘我の境地だ。
僕は膣に入れた指をゆっくりと奥へと進める。
「あっ!ソコ!あうぅっ。らめりゃ、りゃめええっ」
そこは火傷しそうなほどに熱い。
僕は限界まで指を押し込んでから動き止め、心の中でゆっくりと十を数えた。
神原の瞳はほとんど焦点が合ってなかった、体は小刻みに震えているが舌を掴んだ指が外れないように頭を動かさないのはさすがだった。
僕は彼女の耳元でささやいた。
「よくガマンしたね。ご褒美をあげよう」
「や…うぅ………」
僕は遊んでいた親指の腹で彼女のクリトリスをギュッと力いっぱい押しつぶした。
「あうん!アッっ!あああーーーーーーっ!」
彼女は絶叫して、大きく背を反らして崩れ落ちそうになったのを、なんとか僕が支えた。
もう舌から手は離れている、下半身からも手は離していたが、神原の体はピクピクと細かい震えが止まらなかった。
力一杯クリトリスを潰したので本来ならかなり痛かったはずだが、いまの彼女には最高のエクスタシーとなったことだろう。
息も絶え絶えの神原を見て、僕はサディスティックな満足感を存分に得た。
きっと今の僕はとても邪悪な笑みを浮かべているだろうが、自分では分からない。
「神原、おい神原。けっこう大きな声が出たので通行人が来ないか心配だ。肩を貸すからすぐに移動するぞ」
「あ、ああ…なあ阿良々木先輩」
ついさっきまで息も絶え絶えだったが、もう多少は回復しているようだ。さすが超絶スポーツ少女の体力は桁が違う。
「なんだ?」
「私は自分のことをけっこうな変態エリートだと自負してたんだが。そのプライドがこなごなに砕けた思いだ。さすが三千世界に鳴り響く大悪魔的変態阿良々木先輩は格が違う。己の矮小さをいやと言うほど思い知ったしだいだ」
「ああ、知らなかったのか?こういうことはぜーんぶ羽川から教わったんだ」
「なんと!ラスボスを倒したら、真のラスボスが出てきたみたいだ。まったく、あの方は何でも知っているな」
「あいつならこう言うだろうよ。何でもは知らないよって」
───知ってることだけ