約束の日、僕はデジカメや競泳水着の入った手提げ袋を持って、待ち合わせ場所の駅前に行った。  
待ち合わせ場所に近づくと、なにやら短めのTシャツと短パンという大胆なヘソ出しルックの、顔がメチャちっちゃくって  
スタイル抜群の、脚のすっげーきれいな女の子がいて、周りの視線浴びまくりの注目されまくりで、なにあのオンナ  
超ヤベーマジかっけぇーなどと感嘆しつつ、よく見たら神原だった。  
「やあ、阿良々木先輩」  
「よ、よう、神原。…つーかお前、なんつー格好してんだよ…」  
「これか? …これは先輩に、わたしの肉体により強い性的な関心を持ってもらおうと思ってだな」  
「神原の脚線美を見ることができて僕も嬉しいけど、その露出の多い格好は、町中みんなの視線を誘導しているぞ」  
「うん、さっきから道行く男の人たちの、肉欲と劣情に満ちた視線を感じていた」  
「当たり前だ」  
「…とても気持ち良かった」  
「気持ち良かったんかい!」  
ほんとうにエロいやつだ。  
「そんな格好してて、家を出るとき、ばぁちゃんに何か言われなかったのかよ」  
「『きれいだよ駿河、これなら阿良々木君もお前にメロメロだよ』と言って喜んでいた」  
「ばぁちゃん…」  
「『阿良々木君の精液が枯れ果てるまで、たっぶり逢引きを愉しんでいらっしゃい』とも言っていた」  
「絶対に言ってねえー─ッ!」  
「どうだろう阿良々木先輩、先輩はわたしのこの格好を見て、激しく肉欲を掻き立てられはしなかったか?」  
「肉欲とか言ってんじゃねえ!」  
「では、わたしのこの格好を見て、抑え切れない衝動が身体中を駆け巡ったり、これまでにない情欲の炎に身体じゅうを  
焦がされはしなかったか?」  
「どうしてそっち方面の語彙がそんなに豊富なんだよ!」  
いやまぁ… そりゃムラムラッとはしたけどさ。  
 
「そういやぁ神原、お前最近、手に包帯してないよな」  
包帯を巻いてない彼女の左腕は、すっかり元通りに戻っていた。  
「うん、…おかげさまで、あまり目立たなくなってきたのでな、隠すのはやめたのだ」  
僕は神原の左手を手にとって、しげしげと眺めた。  
元々無事だったほうの右手とくらべてみても、長さもいっしょだし、おかしいところは何もない。  
太く節くれ立っていた手の指も、人間の女の子らしく、すっきりしている。爪のかたちもきれいだ。  
ほんのちょっと、うぶ毛が濃いぐらいだろうか…。  
 
左手の包帯という記号をとっぱらってしまうと、神原の元からのスタイルの良さがひときわ際立ってみえる。  
どうしてさっき、すぐに神原だと気付かなかったのか… ようやく僕は、彼女が手に包帯をしていなかったせいだと気が付いた。  
元の美しいすがたを取り戻した神原は、改めてじっくり見ると、びっくりするほど綺麗なプロポーションをしていた。  
 
「予想していたより、戻るのがだいぶ速かったな」  
「うん。…忍野さんには、元通りになるまで何年もかかるといわれていたのだが」  
「前のような怪力も、もうなくなっちゃったんだ?」  
「ああ、ふつうの女の子並みの力しか出ない。なにもかも元通りだ」  
「ちょっと、確認させてもらうぞ」  
そう言うと、僕は神原の左手を手にとって、その指を口に含んで、れろれろと舐めまわした。  
「ちょっ、…阿良々木先輩?」  
吸血鬼の味覚で探っても、何もあやしいところはなかった。しなやかでやわらかい、女の子の指。  
レイニーデビルは、ほんとうに影も形も無く消えてしまっていた。  
僕は神原の手から口を離して、言った。  
「うん、フツーの人間の味だ。…怪異の気配は感じない」  
そのときになってようやく僕は、自分が後輩を相手に衆目監視のなかでバカップルのような振る舞いをしているのに気が付いた。  
突然のことに、神原はしばらくあっけにとられていたが、その手を口元まで持ち上げると、そのままぺろりと舐めた。  
「うん、阿良々木先輩の味だ」  
 
今度は僕が、あっけにとられる番だった。  
「なぁ神原… なんで、僕の唾液がどんな味だか知ってるんだ?」  
「おや、これでも二回ほど、阿良々木先輩の血飛沫を頭から浴びたことがあるのだ」  
「あー… そうだったな」  
神原には二度、半殺し… いや、全殺しの目に遭わされたんだっけ。  
「最初に阿良々木先輩を襲撃した晩、先輩の血に塗れた左手で何度か顔をぬぐったらしく、朝起きたら顔に血がべったり  
ついていた」  
ひょっとしたら神原、と僕は思った。…それが少しばかり口に入ったせいで、その左腕が元に戻るのが随分と速くなったのかも  
しれないな…。  
神原は左手を胸に当て、右手で抱きしめるようにして、  
「もしあの時、阿良々木先輩が身を挺して助けてくれなかったら… 何もかもあきらめて、この左手を切り落としてしまっていたら…  
そのことを思うと、阿良々木先輩と忍野さんのふたりには、幾ら感謝しても足りないくらいだ」  
「それはいいよ。今日こうやってモデルになってもらうことだし」  
「そのバッグに、プレイに使うアイテムが入っているのだな?」  
「衣装とカメラだ… じゃあ行くぞ神原」  
僕は神原の手をとって、歩き出した。  
 
「ひょっとして阿良々木先輩は、わたしの左腕がこうして元戻りになったのを記念して、わたしのヌード写真を撮ってくれる  
ことにしたのか?」  
「いやだから、ヌード写真じゃねえから…」  
「阿良々木先輩は本当に優しいなあ…」  
「そ〜かあ〜?」  
「わたしも、こうして元のきれいな身体に戻ったからには、臆することなく、晴れて堂々と阿良々木先輩争奪戦に参加  
できるというものだ」  
「なんの争奪戦だって?」  
「ほんとうに自覚が無いんだな… なぁ阿良々木先輩、もし仮に、わたしと先輩がそーゆー、男と女の関係になったとして」  
「なんねーよ」  
「もしそうなったとして… いったいわたしは阿良々木先輩の何人目のオンナになるんだろう?」  
「何人目ってお前…」  
「あれだけ沢山の恋人がいるんだし、べつにわたし一人増えたところで、阿良々木先輩にとっては大した問題では  
ないだろう」  
「…お前はいったい何を言ってるんだ?」  
「つまり、先輩になら、この肉体をさんざんなぐさみものにされたあげくヤリ逃げされたって、わたしは全然かまわないと  
いうことだ」  
「どんな鬼畜だよ僕は…」  
などと話しているうちに、目的地のラブホテルの前まで来ていた。  
「では休憩していこうか、阿良々木先輩」  
 
ホテルの部屋に入ると、神原はすぐさまTシャツと短パンを脱ぎ捨て、ブラとショーツだけになった。  
「いきなり脱ぐんだ」  
「即写即ハメ」  
「ハメって言うな …着替えるあいだ、外に出てようか?」  
「その必要はない。先輩に見られて恥ずかしいことなんてない」  
俊敏な野生動物のように、ひとかけらのぜい肉もない、絞り込まれた身体。  
伸び伸びとして均整のとれた、黄金率のようなプロポーションに、必要最小限の筋肉がバランス良くついていて、きゅっと  
くびれたウェストにも、うっすらと腹筋が浮かび上がっているのが見える。  
彼女の卓越した運動能力は、筋量に頼ったものではなかった。しなやかで質の良い筋肉を自由自在に操ることで、コートの  
うえで人並み外れたスーパープレイを演じていたのだ。  
後輩のスレンダーな下着姿をじっくりと堪能しながら、僕は言った。  
「ブラとパンティーだけの神原も、いかにも少女って感じで、可愛いな」  
「なるほど、清純な少女の純白パンティーほど汚しがいがある、というわけか…」  
「邪まな捉え方だ!」  
 
下着姿になった神原は、ベッドに腰掛けた僕の前まで軽やかなステップでやって来て、言った。  
「わたしは、自分の部屋にいるときは、いつもこの格好なんだ」  
「僕もそんなかんじだ」  
「じゃあ阿良々木先輩… お互い、自分の部屋にいるときみたいなラフな格好をして、リラックスしたムードで撮影するのは  
どうだろう」  
「そうだな。そうしよう」  
僕もズボンを脱いだ。  
神原の熱い視線が、トランクスごしに僕の股間に注がれるのを感じた。  
「…シャツも脱いだほうがいい、阿良々木先輩」  
「うん」  
僕がTシャツを脱ごうとすると、神原が手を伸ばしてきて、脱ぐのを手伝ってくれた。シャツを脱ぎ終わったとき、ふたりは自然に  
抱き合うようなかたちになっていた。  
「ブラを外してくれ、阿良々木先輩」  
「自分で外せよ」  
「今は手が離せないんだ」  
神原の両腕は、僕の首の後ろにしっかりと回されていた。  
「だから、その腕を放せばいいじゃないか」  
「駄目なんだ」  
「どうして」  
「先輩が逃げちゃうから」  
「神原…」  
僕も、神原の腰に手を回し、背中の割れ目をつーっと指でなぞった。  
「そうだ、阿良々木先輩、モデル料のことなのだが …先輩の身体で払ってもらいたい」  
「ああ、力仕事があったらいつでも呼んでくれ」  
「そうじゃない、とぼけないでほしい」  
「…は?」  
「たった今、前払いで」  
「それって… 僕、おいしすぎないか…?」  
神原はいつもの人懐っこい微笑を浮かべながら、言った。  
「阿良々木先輩、わたしを… 先輩の側室に加えて欲しい」  
「側室ってなんだよ… 一介の男子高校生にそんな甲斐性ねーよ」  
「じゃあ、先輩の二号さんにして」  
「それはまた随分と人聞きが悪い表現だ…」  
「じゃあ、先輩の性欲処理係」  
「さらに聞こえが悪くなった!」  
「じゃあ、先輩のカキタレ」  
「なんで女子高生がそんな言葉知ってるんだよ! 僕だって知らねぇよ!」  
「ちなみに、先輩の下半身はヘタレ」  
「なぜバレた!」  
「ヘタレだったのか!?」  
「違います」  
「じゃあ、ヘタレじゃないところを見せて」  
「見せてって… ほら、もうこんなになってるし」  
「ホントだ!」  
僕たちは、お互いの身体に残った布を脱がしあった。  
 
 
僕と神原はベッドのうえにあがると、向かい合うように座って、お互いの身体に手を回し、ゆったりと抱き合った。  
ハチミツみたいな甘い匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、僕は、美しく引き締まった体育会系女子のエロカッコ良い裸体をゆっくりと堪能した。  
神原は顔だけでなく、身体も美しかった。 美少女であり、美体。まさに筋肉少女体。  
バスケで鍛えたぜい肉の無いボディと、女性的なラインを描くお椀型のバスト。  
僕にはちゃんと戦場ヶ原という正式な恋人がいたことなんて、そんなの別に関係ねぇじゃ〜んなどと思えちゃうほど、神原の肉体はすてきだった。  
彼女の健康的な肌はこちらにピッタリと張り付ついてくるようで、そのしたでなめらかな筋肉がすべるように動くのが  
重ねた肌越しに心地良く感じられた。  
 
…とは言っても、彼女と組み合うのはこれが二度目だ。…まぁ、あの時はとてもじゃないが、こんな平和なムードじゃなかったが。  
あの晩、神原は全身に殺気をみなぎらせ、僕という存在を微塵に粉砕せんとばかりに、猛然と襲いかかってきた。  
…が、今、僕の目の前に全てをさらけ出している彼女は、何だかとても頼りなげで、とても不安そうだった。  
頬を上気させ、精悍なショートカットヘアを無造作に乱したままで、神原が言った。  
「…阿良々木先輩」  
「なに?」  
「やっぱり、まだ… わたしのことが怖い?」  
「いや、そんなことはない。…お前の中にはもう、あの時の怪異はいないし」  
僕は神原のなめらかな左手を撫でた。  
「この左手だってホラ、こんなにきれいになったし」  
続いて、僕は神原のきゅっとくびれた脇腹に手を伸ばし、さらにシェイプアップされた太腿と、すらりと伸びたカーフを撫でた。  
「それより、あの時、僕に蹴り入れられたところはどう?」  
「なんともないよ」  
「そうか、良かった」  
神原はあきれたような顔をして、  
「だって、先輩ったら『神原、御免!』って、先に詫び入れてから蹴り入れてくるんだもの… 全然不意打ちじゃなかったし」  
「えー、そうだったっけ?」  
 
神原は僕の左手首にそっと触れて、言った。  
「自分は手首折られてたくせに… 相手の心配するなんて」  
僕は顔をしかめた。  
「いや〜、ありゃあスッゲー痛かったな」  
神原は続いて、僕の腹に手をあてると、優しく撫でさすった。ちょっとこそばゆい。  
「そのあと、わたしにお腹を裂かれて臓物ぶちまけられて」  
「その臓物をお前に引っ掴まれて、ぐるぐる振り回されて」  
「ブン投げられて、思いっきり壁に叩き付けられて」  
「あン時のお前は強かったな〜」  
「先輩は弱かった」  
「神原が強過ぎんだよ」  
「い〜や、阿良々木先輩が弱過ぎるんだ」  
「だってさ〜、いかにチンケな低級悪魔といえど、相方があの神原駿河さんとくりゃあ、吸血鬼もどきの僕でも、そんな強力タッグを相手にしたんでは  
苦戦するのも無理ねぇっつーか、負けても、まぁしゃーねぇかなあっと」  
裸の元バスケ部女子はぷっとむくれて、レスリングするみたいに僕に掴み掛かってきた。  
「なんだよそれ〜、それじゃまるでわたしが悪魔以上の化物みたいじゃないか」  
絡み付いてくる神原の手足を、やっとのことで振り解きながら僕は言った。  
「だってお前は、うちの高校に入学するやいなや、たった一人でバスケ部を全国レベルの強豪に押し上げちまったほどの奴だぜ、  
僕なんかから見れば、じゅうぶん化物だよ」  
僕と組んず解れつしながら、神原も息を弾ませて言い返す。  
「先輩がヘタレなだけだ」  
どさくさにまぎれて、引き締まったお尻や形の良いおっぱいを思いっきり鷲掴みにしながら、僕も言い返した。  
「そのヘタレの二号さんになりたいって言うお前はなんなんだよ」  
ショートカットの髪の毛を揺らしながら、スポーツ少女は言った。  
「…恋する乙女だ!」  
……ちょっと萌えた。  
弾んでいたふたりの呼吸が、いったん静まる。  
 
「 阿良々木先輩、わたしを抱いてほしい」  
 
僕は神原の胸に手を伸ばし、両手の手のひらで包み込むようにして、ふたつの美乳を揉んだ。  
「…いいよ、ふたりで爽やかな汗をかこう」  
神原がうなづいた。  
 
…いいだろう、僕も男だ。この勝負、じゃなかったこのセックス、受けて立とうじゃないか。  
あの戦いでは終始、防戦一方だった僕だが、今度は違う。攻める側に回ってやる。男らしく攻めて攻めて攻めまくってやる。  
しかし、見た目がいかに可憐で魅力的な女の子とはいえ、相手はあの神原だ。  
あっちはモロ体育会系、そんでもってこっちは入学してからというもの、ずーっと帰宅部。真っ正面からとっ組み合ったんじゃあ勝負にならない。  
とりあえず、こいつの桁違いの体力と持久力、こいつを少しでも前もって削いでおかないと、僕に勝ち目はないだろう。  
…っていうか、勝ってどうするんだ、僕?  
そんな意味不明なことをつらつら考えながら、 目の前のお椀型のおっぱいを、 この前のリベンジとばかりに、愛撫というにはいささか荒々しく揉みまくる  
いじましくもスケベな僕だった。  
「もみもみもみ…」  
スポーツ少女のスレンダー体形とよくバランスの取れた見事な紡錘形の隆起は、ぴんと張っていて揉み応えがあった。  
「ふあぁ…」  
甘い吐息と喘ぎを漏らしながら、 ショートカットの髪の毛が乱れて揺れる。  
親指と残りの指とで挟み込むようにすると、ピンクの乳首がひしゃげて、縦に長い楕円形になる。  
神原の目の焦点がふっと合わなくなったと思うと、彼女の顔からいつもの凛々しさが消えてゆき、だんだんと呆けた表情になってゆく。  
「あ… ふん…」  
僕は神原のおっぱいから手をずらすと、そのまま彼女の身体をまんべんなく撫でさすっていった。  
「ん… 阿良々木先輩…」  
細いながらも逞しいとも言える身体が、快楽によってくねるように動き、美しく官能的なラインを描く。  
僕の指が肉壷にもぐり込むと、スレンダーボディを弓なりに仰け反らせ、長い脚を突っ張らさせながら、神原は喘いだ。  
 
   とりあえずここまで  
 

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