「これぐらいがいいのか兄ちゃん?」  
「ん、そんな感じ」  
「こうすると痛気持ちいいだろ」  
「うわ、うわ、おっ」  
「そーれ、そーれ、そーれ」  
「うぉあ!あ、あ、うー」  
「兄ちゃん気持ちいい?」  
「気持ちいい……」  
「こういうやり方もあるぞ」  
「うわ、うわ、そんな事まで!?」  
 
時刻は夜  
僕はベッドの上で妹の手管に翻弄されていた。  
火憐に圧され握られ揉み解されて  
僕は唸って軋んで潰されて  
快楽と苦痛と奉仕される悦びに身を震わせながらベッドでマグロのように寝転んでいる。  
 
と、なにか勘違いをされても困るので経緯を説明する事にしよう。  
部屋で読書という名のマンガ鑑賞をしていた時だ。  
ジュラ紀から眠っていた原人が現代の格闘家と熾烈な戦いを繰広げている内容だ。  
こいつらには吸血鬼になっても勝てないだろうなとどうでもいい事を考えてると  
突然ドアが蹴り開かれ珍しくジャージじゃないTシャツに黒スパッツ姿の火憐が突入してきた。  
ぴっちりしたスパッツを履くと長い足がさらに長く見えてなかなか生意気なもんだ。  
髪は大分伸びてきて短めのポニーテールを束ねれるぐらいになってる。  
「お礼参りだ!兄ちゃん!」  
 
僕は冷静にお礼参りされるに当たる妹への行為を思い馳せる。  
そうすると何故か走馬灯のように幼少からの思い出が流れていった。  
中学生小学生幼稚園と遡って流れていき人様に言えない自分でも忘れていたような出来事が幾つも幾つも幾つも幾つも思い当たる。  
 
なんで妹からお礼参りだ!と言われただけで走馬灯が見えるんだよ!  
走る馬と火憐は確かに似ている。っていうかそのものだと思う。灯って火も点いてるし。  
しかし火憐を表すのに相応しい表現だからと言って走馬灯が見える理由にはならない。  
だが過去からの映像はお礼参りされてもおかしくない僕の姿を映し出しており目前に迫る死の恐怖にがたがたと震えが止まらない。  
せめて自らの運命を受け入れまいと形だけでもファイティングポーズを構えて徹底抗戦の意思を見せる。  
 
「なにしてんだ。兄ちゃん。おら」  
瞬時に、けどなんでもないように僕の構えた腕を手に取りよくわからないよう捻られると勢いよく、ぐるんと引っくり返される。  
天上が正面に見えた。  
マンガが落ちている床らしき平面が頭上を通りさらに回転した所で  
ふわりとなんの衝撃も感じずベッドにうつ伏せで倒されていた。  
以前似たような投げを食らって絶息した経験があるけれど今はそれこそ羽毛か綿のように身体は舞って優しくベッドに寝かされた  
 
「ありえねー」  
自分で言って何が起きたかはわかっている。わかってはいるが力ですっぽ抜かれたわけでもなく  
柔道や合気道といった、そういう一般的武道の範疇を超えた得体の知れない何かに戦慄を隠せない。  
なんつーか達人が使いそうな技だがそれを妹が何でもないよう兄に使ってしまうのは設定としていかがなものか。  
「よーし、準備できたな兄ちゃん」  
そう言って僕の背中に火憐ちゃんが跨ってくると、さながら猛獣に組み伏せられたネズミかウサギだ。小さいとか言わない。  
そのまま指と体重が、背中にかかるとえもしれない感覚に変な声をあげた。  
 
「んぅぇ」  
あれ、痛くない?  
それどころか指先は僕の背中を微妙な力で刺激して気持ちよさすら感じる。  
もしかしてこれ、痛みすら感じさせずに絶命させる秘孔を突いたとか?  
「お前、いつから北斗神拳まで使えるようになったんだよ」  
「何言ってんだ兄ちゃん。あたしのは空手だぜ。暗殺拳なんて使えねーよ」  
空手も嘘だろって感じだが否定してくる。  
「師匠なら体中の穴という穴から血が吹き出て死んじまうような道場でしか使えないような技使えるけどよ」  
「んなもんどこでだって使えるか!」  
 
妹が空手という名の得体のしれない武術を修めているのが不安でしょうがない。  
師匠とやらは少年サンデーかチャンピオンの格闘マンガに出演してるような存在なのか?  
「冗談だよ兄ちゃん。漫画じゃないんだからそんな事できるわけないだろ」  
「そうだな。漫画じゃないんだからできるわけないよな」  
怪異や吸血鬼がいるんだから秘孔があってもおかしくないけど。  
 
「せいぜい掌打で口から内臓が全部飛び出るぐらいだぜ」  
「そっちのが怖いよ!」  
恐怖でマウントから抜け出ようと暴れるが巧みな体重移動で抜け出せない。  
「死ぬ、殺される!」  
「殺される前に兄ちゃんを守ってやるよ!」  
「僕を殺そうとしてるのはお前だ!」  
少々重いが、腕を突っ張って妹ごと自分の体を持ち上げようとすると  
 
「落ち着け兄ちゃん」  
ざくぅ。  
といつぞや聞いたことあるような響きが背中から響く。  
「ぉぅ」  
指が腎臓付近に一本突き刺さっている。  
「何本耐えられるかな?兄ちゃん」  
って一本足りとも耐えられねーよ!  
7本耐えたケンシロウ凄い。けど妹がシンかもしれない僕もちょっとだけ凄い。  
硬直した身体から指が抜かれて痛みでのたうちまわる。  
「よーし、どうどうどう」  
暴れるペットを躾けてるみたいにいいやがって。  
キドニーパンチはボクシングでも反則なのに……  
 
痛みがやっと落ち着いてきたので改めて聞く。  
「一体僕の上で何をしているんだ?」  
「何ってマッサージじゃん」  
そう言いながらも背中を指圧している。  
うすうすそうなんじゃないかと思っていたが、先ほどのお礼参りという言葉とマッサージがイコールで繋がらない。  
腎臓抜かれそうになったし、この体勢ならさらに背骨の一本や二本抜き取られてもおかしくないんだけど。  
もう一度聞いてみる。  
 
「なんでマッサージするんだ?」  
話しながらも火憐は指を動かし、あ、そこ気持ちいいー  
「ほら兄ちゃんとだいぶ前喧嘩しただろ。兄ちゃんは気にすんなって言うけどさ、あたしの気がすまないんだ。  
 結局助けてもらったわけだしお詫びにお礼参りにきたってわけさ!」  
 
…………そっか。大きいほうの妹は色々と馬鹿だとは知っていた。  
けれどお礼とお礼参りの違いがわかっていないほどだったとは。  
現在使われているお礼参りは誤用で本当は神様か仏様への礼拝を指すというのはあるけれど  
とてもそういう意味合いで使っているとは思えない。  
しかもこの調子だと字数が多い分お礼より上位の意味があるとか考えてそうだ。  
正直言って涙が出てきそうな馬鹿っぷりに痛み以上の悲哀を感じるが  
とても僕にはこの悲劇を救う方法が見つからない。  
この悲劇を終わらせるぐらいなら怪異の一つや二つ解決するほうが簡単じゃないか。  
もう色々面倒なので張っていた体を緩めて妹の手技に身を任せる。  
そうすると僕の挙動を感じ取ったように火憐はマッサージを続けた。  
 
「んー」  
わざわざお礼参りにマッサージを選ぶだけあってなかなかの腕じゃん。  
痒い所に手が届くっていうか僕の反応のいい部分を見極めて指圧し  
背中を触診するかのよう撫でるとそれぞれの部分に合わせて  
強すぎず弱すぎず最善の力でほぐしてくる。  
なかなかと言ったがこれは巧みの域に達しているスキルだった。  
つーか気持ちよすぎ。  
冒頭のように唸りながら指の動きを堪能していると火憐ちゃんが話しかけてくる。  
「これぐらいがいいのか兄ちゃん?」  
「ん、そんな感じ」  
「よしよし、ってか兄ちゃんって結構いい体してるよな」  
男に言われたらとても嫌な台詞だが幸い妹なので普通に答えた。  
「おいおい、僕の肉体美に欲情しちゃったか。襲うなよ」  
言ってて自分の中の普通の基準がわからなくなってくるな……  
「そんなんじゃなくてさ。筋肉質っていうかわりとがっちりしてるし左右のバランスも悪くない。体幹もいいよ」  
腰辺りから脇腹を撫でられて少しくすぐったい。  
「ちゃんと鍛えればかなり強くなれると思うぜ」  
 
……強く?んー強くねぇ。  
僕自身、強さが欲しいと願わざるを得ない場面に幾度も陥った事があった。  
現状強さを得るためだけに吸血鬼の力を利用するというのも他力本願かつ反則としか言いようがない。  
無理な強さは必要がないけれど。  
強さを振るう必要もないけれど。  
身内びいきとは言え、規格外の妹が強くなれると言ってくれるならそういうのも悪くないかもしれない。  
 
「考えとくよ」  
「ほんとっ!だったらあたしと一緒に師匠のとこ行こうぜ!」  
「それは断る」  
「なんでだよ!」  
「ぅぼぇーっっっっ」  
ゴキ!ボキ!ゴキ!ボキ!グリッ!  
中身出る!口から中身でちゃうよ!  
トムとジェリーみたくぺっちゃんこになっちゃう!  
背中が怪音を、慣らし僕を、構成している何かが、押し出され、る感覚とともに  
潰れた肺、から酸素、が口へと勝手に排出、され、る。  
脳への酸素供給が絶たれ意識が飛びそうになる直前  
 
「やりすぎちゃった♪」  
と、少しも可愛くない甘え声とともに圧殺直前の意識は急速に回復した。  
「はっあっっっ……」  
息を吸いて、吐いて呼吸を整える。  
「うう、そんなだから……お前がそんなんだから行きたくないんだよ……」  
どこぞの妹の台詞だが母の日に兄がいない妹より  
妹に殺されかける兄のほうがよほど切実だよな?  
二度のDVで逃げたかった僕だが、火憐を刺激するのを危ぶんで無口で過ごす事にする。  
火憐は腕を終わらせて足へかかろうとしたとき止まって話しかけてきた。  
 
「兄ちゃんズボン脱げ」  
「今度は痴女化かよ!そんなの神原にだって言われた事ないぞ!」  
「兄ちゃんってエロい事しか考えてないね。そうじゃなくてジーパンじゃマッサージできないだろ」  
言われてみればシャツはともかく、ゴワゴワしてるジーパンでは邪魔になるな。  
「わかった。じゃあ脱ぐから火憐ちゃんはどいて後ろ向いてて」  
「あたしが脱がすから動かなくていいよ」  
 
そう言うと背中に火憐の身体が密着しお腹へ左右から腕が回ってベルトを緩ませる。  
ちょっと待て、この年になって服を誰かに脱がせてもらうなんて恥ずかしいだろうが。  
だが余計な事を言って鯖折りを食らうと、今度こそ命に関わるので言えない僕が情けない。  
ベルトがカチャカチャと音を立て、シャツ越しに火憐の胸が背中に擦れ  
目標を外れた手がお腹を撫で、ジーッとチャックを細い指が開けて……って  
 
「やっぱ無理!自分で脱ぐからどけ!」  
「遅い遅い、兄ちゃんには早さが足りないな」  
妹にズボンを脱がされて足からズボンをひっこぬかれる。  
トランクスとTシャツ一枚の姿で妹に寝転がされている兄の姿がそこにあった。  
 
早速火憐はマッサージに取り掛かる。  
踵と足首を指先でキュっと握り、どんどん上に上がっていく。  
腕も肌が露出してたけど、足のほうが全然刺激が強い。  
「うぁ……あ、うぅ」  
ふくろはぎが手首でギュッと押されると筋肉が無理矢理押し込まれる感覚でわずかな痛みを訴える。  
使われていない筋肉がむりやり動かされ芯まで火憐の指が肉に潜り込んだ。  
痛い!けれど痛いのが気持ちいい……!  
 
「こうすると痛気持ちいいだろ」  
「うわ、うわ、おっ」  
太ももの付け根のきわどい所を責められると袋っぽい部分へわずかに指が触れる。  
火憐はそんな些細な事には気づかないし、そんなつもりでもないのに  
痛みと快楽が入り混じってわけのわからなくなり、僕自身が固く膨らみ始めていた。  
まずい! 妹にマッサージされて大きくしたなんてしれたら身の破滅だ。  
戦慄する僕に火憐が死刑判決を下す。  
 
「んじゃ表側するから、仰向けにするぞ」  
両足を捕まれ、亀よりもあっさりひっくりかえされた。  
ばれないよう、目立たないよう、腰をひいて足を少しあげて、わずかでも抵抗する。  
「もうちょっとリラックスしろよ。そのほうが気持ちいいぜ」  
 
どうやら気づいていないみたいだ。  
よしよし、今のうちに別の事を考えて…… 忍野の腕毛 忍野のすね毛 見たことないけど 忍野の胸毛……  
アニメでビジュアルが付いたのは大きい。これは萎えれる。  
と、思っていたら太ももをつーっと撫でられる。  
それはいつぞやの戦場ヶ原の行為を思い返すもので、そのイメージは止めようもなく  
僕は妹の目の前でトランクスのテントを作ってしまっていた。  
ああ、もうおしまいだ。  
 
火憐から月火へ、それから羽川と神原と千石へ言いふらされて  
八九寺と戦場ヶ原まで面白おかしく伝わるのは間違いない。絶望の未来を思い嘆く。  
だが当事者の火憐を見ると、驚きと嫌悪に満ちた表情ではなく  
むしろ興味と喜びをもって僕のテントを見つめている。  
その視線は熱っぽく、その目は欲求に満ち溢れていて、それはフェロモンに誘われているかのようで。  
「火憐ちゃん?」  
 
無言でテントの中心を握られた!  
「か、かれんちゃん!?」  
「兄ちゃんが悪いんだぞ、あたしをいっつも焦らすから」  
それは三日に一回は、はみがきっこしてることなのか!  
いよいよという所で月火ちゃんが乱入してきて止められてしまったのも両手足の指じゃ数え切れない。  
それでも、それでも火憐なら、僕の妹ならばなんでもないように我慢できるって信じてたのに!  
 
まぁ、僕は忍がいるから我慢しなくてもよかったけどね。  
 
「そ、そうだ月火ちゃんは!?」  
妹に兄が襲われるなんて展開なら当然月火ちゃんが!  
「月火ちゃんには眠ってもらった。今日のあたしは誰にも止められないっ」  
やばい!今日の火憐ちゃんシュート度高い!ピストルのジェスチャーのあと  
強敵に挑む表情で火憐ちゃんの細い指がトランクスからモノを直接とりあげてゆっくりと擦り始めた。  
 
「兄ちゃんのすっごく熱くて大きいよ」  
恥ずかしさ3割、欲情7割で興奮している火憐。  
「僕らは兄妹なんだぞ、こんなことやっていいわけが……」  
一応それっぽい事を言ってみるが僕のほうも興奮を隠せない。  
「やめろなんていわせねー。あたしをこうさせたのは兄ちゃんだ」  
 
顔を上気させながらも妹は僕のをしごく。  
指が何度も棒を往復し、刺激を与え続ける。  
Tシャツの隙間からは成熟しきれてない、けれどそれなりに豊かな胸が  
扱く手の動きに合わせて揺れているのが見えた。  
「これでも15年間兄ちゃんの妹をやってるんだ。気持ちいい所は全部わかるよ」  
亀頭のエラをクリクリと擦られ、上から下まで扱き下がり  
裏筋と表の中心を尿道に沿って根元から押し上げられる。  
上手すぎる……っ! 僕は首を仰け反らせて悶える。  
「なんか濡れてきた……」  
先走った液が垂れてきて火憐の手に纏わりつく。  
そのままぬるぬるした液を擦り付けるように手のひら全体を押し付け握ってきた。  
「うぁぁ……」  
「兄ちゃんの……固くてあったかくてぬるぬるしてる……」  
じゅくじゅくと水音を立てて、攪拌された粘液がぐちゃぐちゃと  
粘ついてきてローションのように快楽を増大させる。  
 
やばい妹に軽く手コキでいかされそうだ。  
深呼吸して、ちょっとでも気分を落ち着かせようとするが  
「そーれ、そーれ、そーれ」  
火憐はさらに調子づいて右手で幹をさすり左手で玉袋をくすぐってきた。  
「うぉあ!あ、あ、うー」  
「兄ちゃん気持ちいいか?」  
「気持ちいい……」  
じっくりと袋を撫でられて陰毛が生える根元をやわく揉まれる。  
右手では棒を扱きむにむにと握って絶妙の圧迫を繰り返された。  
「だったらこういうやり方もあるぞ」  
玉の裏側と肛門の間辺りを指で押されクリックリッと擦られる。  
ゾワゾワと怖気が走るがそれ以上に腰が抜けそうなほど気持ちいい。  
「うわ、うわ、そんな事まで!?」  
確か蟻の門渡りという部分で内部は精液の通り道になっている所だ。  
火憐が左手で袋を弄みつつ中指で押し上げて刺激してくるとちょっとだけ涙ぐみそうになる。  
同時にピンッと張り上がった肉棒を右手でシコシコ擦られるともう堪らない。  
 
くそぅ、おかしい。幾らなんでもテクがありすぎる。  
「なんで……そんなに、上手いん、だよ……っ!」  
気持ちよくて、うまく言葉にできない。  
「兄ちゃんのいい所は全部わかるって言ったろ」  
「そ、そうじゃなくてだ!なんでやり方まで知ってるんだよ!!!」  
「神原先生に見せてもらったレディコミで」  
 
神原の馬鹿野郎!!!  
と、叫ぼうとしたが急所を、これ以上ないほど男の弱点を  
文字通り握られている場面では火憐の前で神原の悪口を言う事はできなかった。  
幾らなんでも致命的な、本当に命を落としかねない暴力は振るわないと信じたいけれど  
生憎そういう自制を火憐に期待するのは間違ってる。  
あー、くそ、やっぱり会わせるんじゃなかった!  
あいつにはいつか妹を汚されたツケを払わせてやる!  
「うーぅ、はぁはぁはぁ」  
そんな風に怒りつつも火憐の手の動きに反応してしまった。  
火憐は嬉しそうに僕のモノを擦ってそれを楽しんでいるのかのようだ。  
つーかレディコミ読んだだけでこれは異常だ。  
火憐が一種の天才なのはわかっていたけれど、それは運動や格闘能力に限らず身体を使う事全て。  
すなわちセックスにだって適用されるのかもしれない。  
 
「ほら、兄ちゃんのさきっぽピクピクしてきてる」  
火憐は尿道を親指で弄りながらも僕を見つめる。  
目をキラキラと輝かせて、そんな嬉しそうに僕を見るなよ。  
しっぽ振ってる犬だってそんな目はしないぞ。  
けれど背が高くすらりとした体躯が両足の間に収まって  
性器を弄び扱く光景がドロリと脳に入り込むと  
熱に浮かされたかのよう、酒に酔わされたかのよう僕を魅了する。  
それはまさしく禁断としかいいようがない魔薬だった。  
 
「火憐ちゃん、もぅ……イカせてくれ」  
妹に、火憐ちゃんに奉仕をお願いする。  
火憐が僕を求めるのと同じように僕も火憐を求め、妹への肉欲を訴えた。  
「兄ちゃん……!うん!」  
嬉しそうに頷きながらラストスパートで火憐がしゅっしゅっと  
リズミカルにそれでいて早く扱きあげてくる。  
だめだ、気持ちよすぎる。  
「い、いくよ!」  
あえなく僕は限界に到達し火憐ちゃんの手に包まれて射精してしまう!  
 
ビュクンッ……!!ドクッ!ブピュッ!   
 
「きゃっ!」  
普段聞けない可愛らしい声をあげながら噴出した精液が火憐の顔を白く汚していく。  
むせかえる男の匂いが部屋中に篭りそうなほど放出する。  
「兄ちゃんのが……いっぱい……凄い匂い……」  
どくどくと何度も噴流は続くが逃げずに火憐は目を瞑り迸りを顔で受け止め続けてくれた。  
 
「……はぁっ……ん、気持ちよかったかい兄ちゃん」  
なんて真っ赤な顔から精液が垂れつつもクールに決めれるのはこいつと多分神原ぐらいなもんだ。  
「すっげぇ気持ちよかったよ。お前上手すぎ」  
ティッシュで火憐の顔を拭いてやる。  
「練習したから」  
「どうやってだ?」  
「こー目の前に兄ちゃんがいる事をリアルにイメージしたらパッて出てきてさ」  
「リアルシャドーかよ!やり方教えてくれ!」  
「流石に射精まではイメージできなくて驚いちゃったけど」  
こっちのほうが驚きだよ。  
どこまでTATUJINなのかもう僕にはわかんねえ。  
けれど僕にだって火憐ちゃんを驚かせる方法が一つだけある。  
顔を拭き終わってティッシュを捨てると女の子座りしている火憐の顎に手を当てる。  
 
「歯磨きしてやる」  
「え、でも歯ブラシないし……」  
「いいから、いいから口開けて」  
言うとおりわずかに開いた唇からピンクの舌が見える。  
左指を差し入れて舌に触れるとピクっと火憐の肩が震えた。  
「んぁ……」  
舌を指で摘むと弾力ある感触が返ってきて、そのまま舌を伸ばさせ指でくすぐってやる。  
「んっ……はぁ……」  
健康的で虫歯一つない白い歯をそろっと撫で歯茎に沿って指を滑らせる。  
「むっ、んっ……あっ」  
「吸ってみて」  
「んぅっ……ふっ、んんっ……」  
二本の指が舌に絡み取られぺちゅっ、ぴちゃっと粘っこい音を響かせた。  
吸われたまま指をさらに入れて硬口蓋、上顎裏の固い部分を指の腹でくすぐると  
「ちゅっ……、ん、んぅ、ぢゅる、んぁぁっ」  
しゃぶりながらも感じる声を止められないようだ。  
 
もう少し指を奥に入れると人差し指と中指がほとんど口の中に収まってしまう。  
そのまま軟口蓋部分を刺激するとビクッと火憐が大きく震えてくぐもった悲鳴を洩らす。  
「んぁっ!……ん……あっ」  
指で口を蹂躙されているのに目は蕩けており、含んだ指に舌を這わせてくる。  
「ちゅるる、じゅっ、んむっ、じゅっ、じゅっ」  
以前、歯ブラシに舌を絡ませてというお願いを忠実に実行してくれているようだ。  
「にいひゃん……みょっと……ひょうじゃい……」  
二本だけでは満足できない火憐ちゃんのために左手の下に重ねるよう右人差し指を一本投入し  
左指の腹で上顎を丹念に撫で、逆手で舌裏の肉を丸く何度もくすぐってあげる。  
 
「ひゃぅ、ん……もごっ……んむっ……んん、んっ」  
口を大きく開けさせられているのに、真っ赤な顔で受け入れて指の動き一つ一つに痙攣するほど感じているみたいだ。  
見ると火憐はさきほどの手コキで汗ばんたTシャツがピタリと張り付いて固く乳首を浮き立たせて  
黒いスパッツのほうは薄くあそこが透け、目に見えてとろみが生まれている。  
指を咥えて口の中をかき回されている火憐ちゃんはいつものキリッとした  
表情はどこかに行ってしまって目も口もとろんとだらしなくぼやけてしまっていた。  
歯ブラシに比べれば先端が荒い指でこうなのだ。  
長く、永く続けてきた歯磨きプレイはすでに火憐ちゃんの口内を改造し調教し開発しきっており  
火憐ちゃんの口は火憐ちゃんにとって快楽を生み出すための坩堝へと変わり果てていた。  
笑みが零れる。僕は自分のやった事とはいえ、妹の口腔を性感帯へと変えてしまった事に  
薄暗い欲望と性的倒錯、強い達成感を感じて興奮しきっている。  
 
もう頃合かな。僕のほうも我慢できないや。  
吸い付く指を抜こうとすると、火憐の強力な吸引力は頬をギュッと窄ませ  
指を抜こうとする力より強くて抜けにくい。  
うお、なんだこれ、くそ、えい!  
先に抜けた右手で顔を鷲掴みにして無理矢理ひっぱって左手を抜く。  
じゅぽんっ!と大きな音を立てて火憐の口内から指が抜けた。  
「んぁ……んー、んー……」  
抜けた指を名残惜しそうに、火憐は舌を伸ばして求める。  
「兄ちゃん、なんで意地悪するの……もっと兄ちゃんの欲しいよ……」  
 
うわあ、超可愛い。  
 
以前思った事は錯覚でもなんでもなくてっ  
僕自身が口へのセクシャルな欲望があったとしてもっ  
禁断のアンモラルな関係に酔っていたとしてもっ  
 
それとは関係なく  
 
火憐ちゃんはお口を苛められると世界一可愛くなる!(断言!)  
 
口腔を嬲られる快楽を失った事で涙ぐんでいる火憐へ  
僕は右手で顔を掴んだまま立ち上がると耳元に囁きかけた。  
「もっといいのあげるから、あーんして待ってて」  
「ふぁ、……あーん」  
トランクスを膝まで下げ、目の前に突き出す。  
「いくぞ」  
「うん♪」  
嬉しそうに頷く火憐の大きく伸ばした舌へ僕のモノをキスさせた。  
「んぅ、ちゅっ……れろっ……れろっ……ちゅばっ」  
くっ熱い…… 火憐の口内は弄られ嬲られる事で蕩けるほど熱されていた。  
火憐はそのまま舌で舐め始める。  
「れろっ……れろっ、ぢゅるるっ!じゅる、りゅぷぅ、じゅる、ちゅっ」  
敏感な先端を舐め回され、エラと尿道付近からぞぞぞっと震えが走る。  
舐めているだけで感じている火憐は舌を僕のに這わせるだけで  
目をぼやかせ真っ赤な顔をほころばせ悦んでる。  
 
「んー、じゅっ、じゅっ、じゅっ、ちゅぽっ!」  
溢れ出す先走り液を吸引されると腰が抜けそうなほど気持ちよくて  
腰を引きそうになるが、火憐はそれを許さず尻をグッと抑えて強く吸い込んてくる。  
「ちゅぢゅぷっ!ちゅりゅうっ、ぐぷっ、じゅるる、じょぽっ、ねちゅっ!」  
「うぐぐ……」  
歯を食いしばって腰が抜けないよう耐えるが火憐は上目遣いで  
僕を見上げ楽しそうにきゅっと頬をすぼませて吸引を続ける。  
 
「んじゅっ……ちゅるっ、ふぁっ、にいひゃんきもちいい?あやしはきもちいーひょ……」  
咥えたまま喋られると不規則に舌が動いて気持ちいい!僕は何度もうなずく。  
「んふぅ、れるぅっ……ぴちゃっ、んっ、んっ、」  
火憐は僕の硬さを確かめるように舌全体を押し付けてきた。  
少し奥まった所に入ってるのにリズムよく呼吸してて鼻息がお腹にかかる。  
 
気持ちよさに我を忘れそうになるけれど目的を思い出した。  
……そういえば歯磨きをするんだった。  
僕は腰を抜き捻って火憐の右ほっぺと歯の間に入れると歯磨きフェラを実行した。  
「んぉっ!」  
ほっぺたが棒の形にくっきりと盛り上がって半分ほど収まっている。  
女の子のほっぺたってこんなに伸びるんだな……  
シャープな顔立ちがハムスターみたく膨らんでるけれどそれがまたエロい。  
肉棒を歯ブラシに見立てて、ほっぺの奥へ抽送すると溜まった唾液が水音を立てる。  
ぐちゅりっ!ぺちゃっ!ぴちゃっ、じゅぽっ、ぐちゅちゅっ!  
狭いほっぺの内側は滑らかな歯と柔らかい頬肉で包まれてほどよい快感だ。  
「んぶっ、んっ、んおっ、んっ!」  
舌の前歯から奥歯の裏側までを丹念に磨いてやる。  
そのまま口内をモノでぐちゅぐちゅと掻き回し頬の内側へ押し付けて柔らかさを楽しむ。  
「んっちゅっ、んぉっ、ちゅぷっ」  
頬肉を犯すよう腰を振ると、ほっぺたが内から膨らんではひっこんでるのがなんか面白い。  
舐めて吸ってもらうような強い快感はないけれど、普段は生意気な妹の顔を  
好きなように歪ませれる征服感がとてもそそられる。  
僕は口から抜き出すと感想を聞く。  
 
「歯磨きどうだった?」  
火憐は真っ赤なほっぺたに手をあてて答える。  
「は、歯ブラシよりずっと、大きいにいちゃんのが、いっぱいいっぱい  
 口に入ってて、ほっぺた、広げられて、まだ入ってるみたい……」  
瞳をとろめかせほっぺをさすって悶えてる火憐。  
改めて湯気立つモノを火憐ちゃんの口元に近づける。  
ぽーっとした瞳はそれでも僕のモノを捉えるとノロノロと咥えた。  
「あむぅ、ちゅぷ……ちゅん、ちゅる、じゅぷ」  
先走り液と涎が混じり合いじゅぽじゅぽと淫らな音を立て泡立った火憐の  
口腔内内は性器となんら変わらず僕を責め立てる。  
腰を回して口全体を撫で回すと火憐は震えて舌の動きを止めた。  
「あふぅ……んっ、はぁ、んぁ!」  
快楽で動きを止めた舌へ押し付けるとますますとろけてしまっている。  
「ベロが止まってるぞ」  
「…………ぅぁ、んぅ…………」  
脱力しきった頭は首が座ってない赤ちゃんみたくなって上向いたまま虚ろな目をしている。  
 
……しょうがないな。  
頭を抑えると乱暴に腰を抽送する。  
「むごぅ、んぶっ、んぐ……っ、んぐっ」  
喉を突かれて覚醒したのか、苦しそうにけれど気持ちよさそうに目を細めている。  
入れる時は舌を押し付けて、抜く時はずずずっと尿道を吸い込んで刺激を与えてきた。  
「んっぐ、ぺちゃっ、ずずぅっ、くちゃっ、ぐぶぢゅぅっ!」  
僕は頭を軽く前後に動かしてその手助けを存分に生かす。  
 
「だ、だすよ、火憐ちゃん!」  
「びゃして、にいひゃん……」  
疼きがモノに集中して背筋まで震わせている。  
その震えを開放し、舌と亀頭がディープキスしてるさなか強烈な射精感を爆発させた。  
 
ビュルルッ! ブビュゥッ! ドクドクドクッ!  
 
「ぶぐっ!ん、ん、んぐぅっ!」  
精液が口内に注ぎ込まれる。  
同時に火憐も大きく身体を震わせて後ろに倒れこもうとするのを、片手で止めて口腔で射精を続けた。  
射精のたびに震える火憐は精液を刺激に快感を得てるみたいだ。  
「んふぅ……んぅ、ぴちゃっ、んぐっ、こくっ……ごくっ」  
ズルリとモノを抜くと口内で精液をくちゃくちゃさせながら飲み込んでいる。  
苦かったりまずかったりしないのかなぁと思うが、火憐にはそんな様子はなく  
嚥下するたびに、目を潤ませて感じ入っていた。  
 
……これは日常生活に支障でないかな。  
精液と似たような食感の食べ物とかあったら食べてる最中感じちゃいそうだ。  
とろろとかタピオカとかなんかドロリとしてるような奴。  
 
「……んぅっ、けふっ、兄ちゃんの、美味しかったよ……」  
ひとしきり味わったのち火憐ちゃんは僕を見上げ口を開けながら綺麗に飲みきったのを魅せつける。  
「えらいぞ、よく飲んでくれたな」  
頭を撫でてあげると、嬉しそうに目を細めて顔をほころばせた。  
そうして数十秒が過ぎても火憐ちゃんはずっと口を開けて僕を見上げる。  
 
……ええぇ?  
火憐は舌をチロチロと舌を動かすと小首をかしげて、しないの?と言わんばかりだ。  
「お前もイッちゃったんじゃないのか?」  
見るとTシャツは汗と涎で湿っており、スパッツのほうは火憐の蜜でドロドロのグチャグチャの凄い事になってる。  
「兄ちゃんは二回イッたけど、あたしはまだ一回だけだからしてほしいよ。奥まで突かれた時凄かった……」  
思い出して頬を染める火憐。本格的に支障起こしそうだなこいつ。  
喉を苛めたくて、普通飲み込めない物まで飲み込もうとしても困る。  
 
「しょうがないな。まず勃たせてくれよ」  
涎と精液でベタベタしている肉棒を突き出すとそっと口を寄せてきた。  
「ん、ちゅる……ちゅっ、くちゅむ……ぴちゅ、ん、れちゅる……」  
さきっぽから綺麗になっていきイッたばかりの敏感な亀頭が火憐と一緒に震える。  
「んぅく、ちゅく……ちゅっ、ちゅちゅ、んっ、んっ」  
幹を全体的にしゃぶられたあと、袋の裏を押すように舌を尖らせて刺激してくると  
あっというまに勃たされてしまった。  
「くちゅ、ぴちゃっ、ちゅぅぷ……」  
舐めながら首を振ってきてモノが飲み込まれていく。  
 
「んぁっ、んにゅぅっ、んぅ」  
そのまま首を傾けて顎の上側に擦り付けたり  
「にちゅ、ちゅくっ、んぐ、にぢゅっ」  
頬袋に溜めるようほっぺでモゴモゴしてきたり  
「んっぐ、むぐぅ、ぢゅぢゅ、んぅ、んぅ」  
舌の根元に触れるほど飲み込もうとしてきたが  
喉がつっかえてるようで首を幾ら動かしてもそれ以上進まない。  
それは僕のモノをバイブにして気持ちいい所を貪欲に探しているようだ。  
 
半分以上飲み込んだ所で深く入ったモノを抜き舌で舐めはじめる。  
「れろっ、くちゅちゅ、にい、ちゃん……ぺろっ、ちゅくっ」  
そうして僕の両手をとって自分のポニーテールと顎にあてがわせた。  
掴む両手からは思った以上に火憐の顔が小さいのわかってしまう。  
「ちゅろっ、あたしじゃ、ぴちゃっ、とどかないから」  
肉竿からねばった糸を引いて舌が離れると一呼吸置いて  
 
「動いて、兄ちゃんのちんちんで口犯して。  
 苦しくてもいいから喉の奥まで犯して」  
 
―――苦しいのが気持ちいいから。  
 
そう言って懇願する。  
僕に顔を捕まれたまま口を開けると綺麗な歯並びとピンクの舌が艶かしく動き  
口腔はトロトロの涎で潤って奥の奥には口蓋垂、のどちんこと扁桃腺が潜んでいる。  
そして火憐の瞳は貫かれる期待と興奮で満ち満ちていた。  
 
「……泣いてもやめないぞ」  
こくん 頷く。  
 
「窒息するぐらい苦しいぞ」  
こくん こくん 二度頷く。  
 
「喉の一番奥で射精するぞ」  
こくん こくん こくん こくん こくん 何度も頷いた。  
 
「……よし、犯してやる」  
犯してやる。火憐ちゃんの喉を僕の肉棒で犯してやる。  
15年間いっしょにいる僕の妹を精液で  
ドッロドッロにして僕の味を覚えさせてやる。  
 
子供の頃から、数え切れないほど引っ張って苛めてきたポニーテールを別の意味で握り締めた。  
首を動かし荒ぶった僕のモノを目標に定めて一気に突き刺す!  
「んげぉっっっ!!!!ふぅン〜ん〜ふ〜、ふ〜」  
モノの8割ほどが火憐の口腔内に収まってしまい陰毛が鼻にかかるのが見える。  
掴んだ火憐の顎がモノで膨らまされており、喉奥の柔らかい肉へと亀頭がはまっているのを感じた。  
「んぅ〜ふ、ふ〜ふ〜、んぅふ〜」  
動かさずにいると荒い鼻息が腹にかかってくすぐったい。  
「動かすぞ」  
わずかに頷く火憐のポニーテールと顎をしっかり掴みなおし首を激しく前後させた。  
ぢゅほ、ぢゅぽ、かぽっ!くぽっ!ぐっぽぐっぽ!  
やわい唇がめくれそうなほど抽送し喉まで入り込んだ肉棒が淫らな音を響かせる。  
「んっ、ふぁ、ふぅン〜んんんっ!」  
小さい顔を好き勝手に動かしてモノの長さ分強烈にピストンさせると  
頼りなげにゆれ続けるのにしっかりと亀頭を吸って僕のモノを離さない。  
「んぐっ、んんん、んむぁ!じゅるっ!ちゅ、ちゅぅ!」  
 
火憐の背中が反れるほどひっぱり、逆に顔が腹にくっつきそうなほど押し付ける。  
その勢いで胸が脚に触れると、柔らかくて気持ちよく  
固くなった乳首が火憐の感じている快楽を代弁しているようだ。  
「ちゅぱ、じゅるっ!じゅる、ぐじゅっ!んんうっ!」  
無茶な律動にも鍛えられた身体は耐えて懸命に吸い付いてくるのが愛しい。  
それに答えるためにも頭を押さえつけ腰を動かし火憐の喉を犯し尽くす。  
「んごっ!んぐっ!んんっ!げおっ!」  
小さな口が大きく広がって涙が零れ落ちるけれど僕を見上げる瞳は  
情欲に溢れており苦痛の涙だけではない悦びの涙でもある。  
腰をぐっと押し込むと口蓋垂が亀頭に絡み巻き込みながら喉奥へ突き進む。  
「んぐっ、んんんっ!ふぅん〜!」  
涎が零れ落ちて酸欠しそうなほど顔を赤く染めているのにそれ以上に火憐の表情は淫悦に溢れていた。  
妹の喉を犯すという禁忌の快楽に僕の脳も赤く塗り替えられていき  
腰の動きが激しくなるにつれて少しずつ火憐の身体が傾いていく。  
「ふぅ、ん〜んふぅ〜んごぶっ!ごぶっ!」  
鼻息のリズムが荒れて掴んだ両手ごと倒れかける火憐。  
蕩けすぎて潤いすぎた瞳は光を乱反射し意識をどこかへと手放そうとしている。  
喉奥が痙攣してモノが締め付けられて気持ちいいけれど嘔吐反射を起こしかけてるようだ。  
 
ずるりっ ぺちゃっ  
 
涎と先走り液でドロドロのテカテカになったモノを火憐の口腔内から抜き出す。  
火憐はそのまま仰向けに倒れこんで荒い呼吸と咳を繰り返す。  
「はぁっ、ん、っふあぁ……ごほっ、はぁっ、はぁっ、ごふっ、けふっ  
 に、にいちゃん、ごめん……ちゃんと、やるから……もっとおかして……  
 にいちゃんのを、あたしの一番奥でだして……」  
「わかってる。お前がやめてって泣いて土下座したってやってやるよ」  
「さすが、にいちゃん……惚れるよ……」  
ぐちゃぐちゃの顔を無理矢理笑顔にしてまた口を空ける火憐。  
僕は火憐の肩を掴み動かすと頭がベッドの縁から垂れるようにした。  
そうすると頭が逆さまになった状態になって口と喉がまっすぐの直線の穴と化す。  
「もう逃げられないからな」  
「凄いよ兄ちゃん……こんなの口を犯すためだけの体勢じゃん……」  
ベッドから降りて嬉しそうに呟く火憐の顔へモノを近づける。  
頭はすでにベッドで固定されているので肩をぐっと掴んだ。  
そうして腰を沈ませ上から押し潰すよう口腔へ押し進む!  
 
「むぐっっっっっっっ!!!!!」  
「うおっ……」  
全く傾きのない喉穴が僕のモノを受け入れて根元が火憐の唇へ触れる。  
玉袋が鼻にかかって荒い息がふりかかった。  
上から見下ろすと火憐の喉が棒の形に膨れ上がって突き刺しているのがわかる。  
火憐の手はシーツをギュッと掴み、脚は喉を犯される衝撃と快楽でピンッと足首まで伸びきっていた。  
「んっぐ、ぶぐぅっ、ぐぶっ、ぐぶっ、じゅじゅぶっ」  
喉を撫でると僕の形に盛り上がって薄い喉の肉越しに亀頭へ触れれそうだ。  
火憐の咽喉から食道近くまでを征服し尽した悦びは何よりも耐え難い快楽を伝えてきており  
ただ入れてるだけなのに気持ちいい―――!  
腰を全く動かしていないのに火憐は根元に触れている唇をモゴモゴと動かし  
舌がぶれて幹に纏わりつきながら狭い空間内を唾液で潤す。  
喉の肉はみっちりと太いモノを詰められて呼吸と飲み込もうとする蠕動でグイグイ締め付けてくる。  
それを意識的に無意識的に行う火憐ちゃんの口腔内は湧き出る快楽の泉だ。  
 
もっともっとこの快楽を味わいたい。  
「動くよ!火憐ちゃん!」  
股の下で表情も見えないし僕は返事を待たずして抽送を繰り返した。  
「んごぶっ!んん〜〜っ、んっんっん〜〜〜!」  
腰振るたびに火憐ちゃんはビクッビクッと震えている。  
「んぐぅっ!ごぼっ!ぐぅっ!」  
苦痛の声であろうとも止まれない。  
「げおっ!ぐぶっ、ぐぶっ!」  
火憐ちゃんの全身から脂汗が垂れているのがわかる。  
「むぐっ、んぉっ!ぶっ、ぶふっ!」  
抜き差しするたびに喉が膨れてはへこんでを繰り返している。  
「んぶぅ、んぶっ!ごぼぁっ!むぐぅ!」  
苦しいはずなのにスパッツはぐっしょりと濡れていた。  
「じゅぶっ!ごぼっ、んぶうぅぅっ、ぐぶっぐぶっ!」  
 
すでに火憐ちゃんの意識は朦朧としているのか握ったシーツへ力が全然入ってないようだ。  
押さえつけた肩にどんどん力が篭って抽送がより速くなって火憐ちゃんの口を責め立てる。  
「んふっ、げうっ……んぐっ……」  
頭に血が昇りやすい体勢でこんな無茶をされると流石の火憐ちゃんと言えど参るようだ。  
喉奥に入れたまま反応が悪い火憐ちゃんを起こすため胸をギュッと握った。  
「んおっ!」  
しこりの残る15歳妹のおっぱいを丹念に揉んでいく。  
確かめるまでもないほどコリコリとした乳首の感触があってこの苦しさの中でも感じているのがわかる。  
「ぅんぐっ!ぶぐぅっ!んっんっ、んふぅっ!」  
胸をぐちゃぐちゃに揉み解すとあまりに強い刺激で火憐ちゃんは悲鳴をあげ身体を暴れさせた。  
それでも痛みより快楽を感じている火憐ちゃんは喉奥に詰まっている僕のモノを  
吸い込んで奉仕してくれていた。  
限界が近づき溜まった快楽を放出したいと腰が震えている。  
精管へと精液が流れ肉棒へと震えが移っていった。  
「出すぞ!火憐ちゃん!」  
「んぅぐっ!ぐむ……っ!」  
腰が抜けそうな射精快感と共に大量の白濁を火憐ちゃんの咽喉、いや食道内へ直接吐き出した。  
肉棒と一緒に喉が震えて何度となく絞め付けて精液を搾り出していく。  
文字通り胃袋へ精液を注ぎ込まれている火憐ちゃんは身体をビクつかせながら受け入れ続けた。  
最後の一滴までを吐き出して抜くと自分でも入っていたのが不思議なほど長いストロークがあって口からモノが抜け落ちた。  
 
火憐ちゃんの頭を起こして枕に乗せてやると目をぼやかせ息を荒げながらも火憐ちゃんは言う。  
「けふっ、ごほっ、はぁっ、にい、ちゃんの気持ち、はぁはぁ、よかった、よ。ほんとに、容赦、んふぅ、しないんだもん、けほっ」  
「火憐ちゃんはそのほうがいいってわかってたからな。僕だって気持ちいいなんてもんじゃなかったよ」  
「また、はぁ、ふぅ、にいちゃんしてくれる?」  
こんだけ激しいのが終わったばかりなのに次かよ。  
「今日から火憐ちゃんは僕のお口奴隷だからな。僕が犯したい時、火憐ちゃんが犯されたい時好きなときやってやる」  
「やったぁ〜兄ちゃんのお口奴隷だーわーい!」  
「あまり大きな声で言うなよ。タオルと着替えもってきてやるからそこで寝てろ」  
「うん……こんなに疲れるなんて師匠との組み手ぐらいだ……」  
そういって目を瞑り寝息をすぐ立て始めた。  
洗面所からバスタオルを持ってきた後妹の部屋へ行ってみると  
月火ちゃんはベッドで寝てるというか表情に少し苦悶の後が見えてまるで気絶させられたみたく見える。  
よっぽと火憐ちゃん溜まってたんだろうなぁ。考えてみるといつも一緒だし相部屋だしね。  
適当に服を集めて火憐ちゃんへ持っていく事にした。  
 
次の日の朝、股間が生暖かくジットリと絡みつく何かによって目が覚めた。  
僕以外の存在で布団が奇妙に盛り上がっている。  
「じゅるっ、ちゅぱっ、ぐちゅっ、んっん」  
布団を跳ね上げると当然のように火憐が僕のモノへしゃぶりつき舌を這わせている。  
「んちゅ、兄ちゃん朝だぞ、ちゅぷぷ、ぐちゅちゅ、起こしにきたぜ」  
「ちょ、ちょっと待て、朝からなにしてんだ」  
「だって、れろっれろっ、あたしは兄ちゃんの、んぅっ、お口奴隷だから」  
「お口奴隷ってお前……起こす時は月火ちゃんといつも一緒だろ」  
「ぺろっ、月火ちゃんなら、ずずっ、まだ気持ちよく眠ってるよ」  
「もしかしなくてもお前が気持ちよく眠らせてるんじゃねーか!」  
これは早まったかもしれないな。  
そう思うけれどこの気持ちよさは耐え難く  
僕は火憐ちゃんの頭を撫で寝起きの奉仕をじっくりと味わう事にした。  
 

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