「後輩や妹だけを脱がせるだなんて感心しないわ。
というわけで脱ぎなさい、阿良々木君」
「何が『というわけで』なんだよ!?これは皆が勝手に脱いだんだ!」
「そうやって幼気な女の子を脱がせて平気でいるなんて、呆れるわね。見損なったわ。
阿良々木君ならここで女の子に恥をかかせる様な真似はせず、脱いで男を見せてくれると思っていたのに。
むしろ進んで脱ごうとする阿良々木君を私が必死に止めなければいけないかと覚悟していたのに…
その程度の中途半端な変態だったなんて、阿良々木君は本当に器の小さな、唾棄すべき存在ね」
「そこまで言うか!?というか、お前は僕をそんな目で見ていたのか!
僕が脱げば丸く収まると言うんだな!?わかったよ、脱げば良いんだろう脱げば!」
「え……まさか……本当に脱ぐなんて……いえ、仮に阿良々木君にどんな性癖があったとしても、具体的に言うなら露出狂のきらいがあっても、
私は恋人としてどんな阿良々木君も受け止めるわ。蔑みのこもった目で見つめながら」
「脱げと言ったのはお前じゃないか!」