「そういえばお兄ちゃん、風邪は人にうつすと治るらしいよ」
「そういやあたしも以前兄ちゃんのおかげで治るの早かったな」
「その時は何してもらったの、火憐ちゃん?」
「ふっふっふー、今見せてやるぜ月火ちゃん」
待て待て!
話がどんどん変な方向に!
「ちょっ……んぐ」
裸の火憐にのしかかられ、唇を塞がれた。
ぐいぐいと身体をこすりつけながら唇を押し付けてくる。
その柔らかさに声が出そうになってわずかに唇が開くと、そこを狙って火憐の舌が僕の口内にぬるんと侵入してきた。
「んう……ん……む」
その呻き声は僕のか火憐のか。
頭がぼうっとしてきたのは風邪による熱のせいだけではないだろう。
しばらく唾液を啜りあい、口が離れるとつうっとそれが糸を引く。
「へへー、兄ちゃん、どうだった?」
どうって言われても、なんと答えてよいものやら。
身体も顔も上気させた火憐が月火に振り向く。
「月火ちゃんも、ほら」
「う、うん」
月火もためらいがちに僕に顔を寄せてくる。
逃げようにも僕の身体は二人にがっちり捕まえられており、今は逆らう体力もない。
月火の唇が重なる。
「ん……ちゅ……ふ……」
長いキスのあと、僕の口周りは妹達の唾液まみれになってしまっていた。
それをぺろぺろと二人は舐めとっていく。
「そういえば月火ちゃん、なんでキスすると風邪がうつるんだ?」
「うーん、よくわからないけど風邪のウイルスは粘膜接触で感染しやすいんじゃない?」
「粘膜……粘膜接触ね」
キラリと二人の目の奥が光ったように見えた。
まさか……って、うおっ!?
「じゃあこっちの方からがうつるかな?」
「すごく熱持ってるしね」
二人が突然僕の股間に手を這わし始めた。
先ほどの激しいキスですでにそれはガチガチに固く大きくなっている。
「それにとっても苦しそうだ」
「いま楽にしてあげるからね、お兄ちゃん」
そう言って二人は僕にのしかかったまま身体の前後を入れ替えた。
眼前に二人の性器が晒されるが、卑猥なそれを観察する余裕もなく僕は身体を仰け反らせる。
パンパンに肥大化した肉棒に熱く濡れた感触が走ったからだ。
それも一つではなく二つ。
二人の舌が肉棒を這い回る。
「か、火憐ちゃん……月火ちゃん……っ」