・ひたぎニューイヤー  
 
「あけおめ!」  
「うるせえ忍!」  
「ことよろ!」  
「ちょっと黙ってろ!」  
 
元旦。  
謹賀新年。  
明けましておめでとう、である。  
一年の計は元旦にありだとか何だとか言うが、別にそんな根拠のない迷信を信じ  
ている訳でもなく、かといって特別な日であることだけは実感しつつも何も珍奇  
な事をするわけでもなくて只普通につつがなく僕は新年を迎えていた。  
はずだった。  
はずなのだ。  
 
して、僕のいる場所が問題であった。  
 
「忍…一つ聞いていいか」  
「ん?何じゃ?」  
「年越しそばも食べてゆく年くる年で鐘の音を聞いた後新年早々あけおめメール  
の返信に明け暮れ終わる頃には初日の出が登っていて『あー今年も新年かー、そ  
ろそろ寝よー』と思って布団に潜り込もうとした僕の足を引っつかんで『ゴルチ  
ョコじゃ!復活じゃ!福袋じゃ!1/15から新メニュー追加じゃ!』とか言って僕を無  
理矢理国道沿いのミスドに連れてきて行列に並ばせる必要性がどこにあるってい  
うんだよ!」  
回想いらず。  
驚異の説明率。  
「そんなもの……言わんでもわかるじゃろう?」  
「なん…だと……?」  
まさか――――  
「初ドーナツじゃ」  
「わかってました――――!」  
大コケ。  
新年初コケである。  
「うむ、ならよろしい」  
「よろしくねぇよ!ていうかどうして新年早々たかがドーナツ福袋で散財しなけり  
ゃいけないんだよ!」  
 
ちなみに今の僕の状況。  
開店5分前。  
行列は前に二人。  
後ろに、……たくさん。  
「『たかが』とは何じゃ『たかがドーナツ福袋』とは!」  
ドーナツ福袋。  
新年を記念して毎年各地のミスドで販売される。  
店舗により価格や内容に多少の差異はあるものの、もれなくおいしいドーナツが  
食べられる。  
どうぞ、皆様お買い求め下さい。  
「そうだ、その少女の言う通りだ、我々はドーナツに命を賭けているから今こう  
してここに並んでいるのだ」  
行列の前から聞こえる声。  
聞き覚えのある声。  
「その声は…」  
ドラマツルギー。  
同族殺しの吸血鬼。  
春休みの僕の――敵だ。  
フードで顔はよく見えないが、その優に2mを越える姿を見間違うことはない。  
「そーだぜ、『たかが』ドーナツならこんなに人集まるわけねーじゃん?お前バ  
カじゃね?マジウケるwww」  
「お前は…」  
エピソード。  
人間と吸血鬼のハーフ。  
その口調と、三白眼。  
また、間違えるはずがない。  
「おや、これはいつぞやのアンダーブレードの眷属ではないか」  
「どうして…お前ら」  
「決まっているだろう、我々もドーナツを買いに来たのだ」  
「いやでも……」  
「お前知らねぇの?今こっちの職ではマジドーナツがブームなんだぜ?」  
「なんで…」  
「なんででも、そうなのだ」  
巨体と三白眼。  
こんな奴らがドーナツ買いに来たら、店員さんが逃げ出してしまうだろう。  
「まあ、あのアロハのキモいおっさんが流行らせたんだけどな!?」  
「忍野ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」  
来年の夏の流行はアロハで決まりとでも言うのか。  
しかも、ピンクでサイケな。  
「だとしたら…いったい何を買いに」  
「「ドーナツ福袋」」  
「やっぱそれかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」  
ミスド大人気。  
 
「思えばお前ら…いや何だろう」  
「どうした?何か気になるのか?」  
「いや…こう何だかさ…」  
「早く言えっつーの、てか引き延ばしとかマジウザいんだけどwww」  
ウザいのはお前だよ!  
「やっぱり…足りないんだよな」  
「「足りない?」」  
そうだ。  
足りないのだ。  
ドリフでいえばいかりや長介が。  
ダチョウ倶楽部でいえば肥後さんが。  
TOKIOでいえばシゲさんが。  
 
「……ギロチンカッターだ!」  
「「「ギロチンカッター(故人)?」」」  
 
「…何を言っている、眷属よ」  
「…てか、意味フじゃね?」  
明らかに僕をからかう態度。  
「…何がおかしい」  
「それは……」  
「だって………」  
「だから何――」  
 
 
「「そこ」」  
 
 
「……こんにちは」  
「――――はうわっ!?」  
志村後ろ!  
 
「あ、いや、間違えました。では改めて、明けましておめでとうございます」  
「いやいやそういう問題じゃないから!」  
「何?何か問題でも?」  
「いやいやお前死んだはずだろ!」  
「はい?まあその通りですが」  
「じゃあ何でこんな所でドーナツ買い求めてんだよ!」  
「それはまあ……色々と」  
「何だよ色々って!」  
お前は幽霊か!  
「ちなみに小学生の幼女さんとは知り合いですので」  
「何か変な所で話繋がっちゃってる!」  
「照れ屋少女は僕の所のシスターです」  
「いやそれ作品違うから!」  
もはや謎のフィールドワーク。  
「ほら、そんなことを言っているうちに開店しましたよ?お買い求めにならない  
のならば僕が」  
「まてい!」  
「いきなりどうした忍!?」  
「おやおや、これはこれは」  
「貴様ら…儂のドーナツを奪いに来たのじゃな」  
「ほほう…これは随分と小さくなりましたねアンダーブレード、心も身体も!」  
「貴様…この自慢のロリ体形を馬鹿にするとは……許さん!」  
自慢するな!  
そして心は小さくていいのかよ!  
「それはこちらも同じですっ!」  
うわー。  
何か超絶バトルの予感がビンビンするー。  
妖怪レーダー、バリ3。  
「おい待て!二人とも落ち着け!」  
「悪いがあるじ様、しばらく口を挟まんでくれるかのう」  
「そうです、これはドーナツわ賭けた『聖戦』なのですから」  
「わかったわかった!だからお前らミスドの前で火花を散らしたり武器を取り出し  
たり変化したりするな!」  
店員さん怖がって逃げ出しそうじゃねえか!  
 
 
そして、ドーナツを大量購入したはいいが忍に『あるじ様にはD―ポップのチョ  
コしかやらん』と言われて新年早々凹んで家路につこうとしていた僕。  
 
「あら」  
「よう」  
僕は、戦場ヶ原ひたぎと出会った。  
 
「あの…ひたぎさん……」  
「はい?」  
「一言……いいですか」  
「いいわよ、でも正直、私としては新年早々素人童貞阿良々木くんのつまらない  
セリフを聞くことなんて苦痛でしかなくて『あー今年もこんな感じで過ぎていく  
のかー』みたいな陰鬱とした気分に陥りたくないのだけど」  
「僕のほうが陰鬱になりそうだよ!」  
明けまして暴言(口を)、戦場ヶ原ひたぎ。  
「で、一言って何よ、早くしなさい。でないと明けるわよ」  
「何をですかひたぎさん!」  
もはや意味不明。  
「じゃあ、言わせてくれ」  
「ええ、いいわよ」  
 
「すごく――――――――綺麗だな」  
 
ぽっ、と戦場ヶ原の顔が赤くなる。  
そうなのだ。  
戦場ヶ原ひたぎは今、  
赤を基調とした振り袖。  
上に掻きあげた日本髪。  
つまり―――和装なのだ。  
 
「阿良々木くんにそんなことを言われるなんて……一生の不覚、今すぐ井戸に飛  
び込んで皿を数えたいくらい」  
「お前はお菊さんかよ!」  
新年早々縁起が悪いわ!  
「もう初詣に行けないわ」  
「いやそこ普通は『もうお嫁に行けないわ』だから!」  
「流石は僕の娘だ、阿良々木くんもきっと褒めてくれると思っていたよ」  
「いつからいたんですかお父さん!?」  
めっちゃナイスミドル!  
「…なんちゃって」  
「今ボケたんですかお父さん!?」  
やべぇ、高度すぎてどこがボケだかわからねぇ!  
「ひたぎは僕の娘だ、振り袖を着て可愛くないわけがない」  
「もう、お父さんたらっ」  
「そして暴言も世界一だな、僕の娘なだけのことはある」  
「もう…おだてても何も出ないわよ?」  
「今おだててたの!?」  
何だこの親バカなやりとり。  
親子そろって、何なんだ。  
 
「じゃあお父さん、ここからは若い二人に任せて、よろしく」  
「ああ、そうだな」  
と言って、元来た道を戻る戦場ヶ原父。  
「おい戦場ヶ原、お父さんはどうして…」  
「忘れ物よ」  
「でも…初詣に忘れ物って……」  
「忘れ物よ」  
「……わかった、だからその綺麗に彩られたかんざしを使って僕の左の眼球をえ  
ぐり貫こうとするのはやめてくれひたぎさん!」  
明けましておめでとう(眼球に穴が)。  
 
 
そして、僕らは家の近くにあるそれなりの大きさの神社に初詣に来ていた。  
 
「おや、これはこれは阿良々木先輩に戦場ヶ原先輩ではないか」  
「よお、神原も初詣……ってうぉっ!?」  
「ん?ああこの衣装か、家を出る前おばあちゃんが着ていけと言ったのでな」  
「やべぇ…すげぇ……」  
可愛い。  
すげぇ可愛い。  
振り袖姿の神原、むっちゃ可愛い!  
こいつにこんな女の子チックな服が似合うとは。  
恐い。  
とても恐い。  
恐いくらい、可愛い!  
「うん?どうしたのだ阿良々木先輩?まさか私の振り袖姿を見て新年早々卑猥な  
妄想が止まらないのか?だとしたらお任せいただきたい、私はいつでも阿良々木  
先輩との新年初○○○の準備はできている」  
「いやそれ新年じゃなくても初だから!」  
てか新年早々下ネタ全開かよ!  
「よく似合っているわ、素敵よ神原」  
「いやいや、戦場ヶ原先輩こそ素敵なお姿ではないか、また惚れなおしてしまい  
そうだ」  
「ありがとう神原、私も神原の振り袖姿が見れて嬉しいわ」  
「いやあ、照れてしまうではないか戦場ヶ原先輩」  
「いいのよ、存分に照れて、存分に甘えて、存分に愛しなさい」  
――そして、二人はすっと互いを抱き寄せる。  
「神原……」  
「戦場ヶ原先輩………」  
「わかったわかったお前ら二人の振り袖姿がとても綺麗なのは認める、だからと  
いって新年早々お互いの帯に手をかけてほどきあおうとするのはやめろ!」  
「「えー」」  
「『えー』じゃない!」  
もう、背景が百合だらけ。  
 
「まあ、私神原としてはらぎ子ちゃんの振り袖姿が見たかったのであるが仕方あ  
るまい、来年の初詣まで持ち越すとしよう」  
「またそのネタかよ!」  
来年も未来永劫着ねえよ!  
「あら、じゃあ阿良々木くんにこの後私の振り袖を着せてあげてもいいのよ」  
「丁重に辞退させていただきます!」  
どんなフェチ気質と思われているんだ僕は。  
「そうか、阿良々木先輩は腰帯派ではないのか、では私と戦場ヶ原先輩のあられ  
もない淫らなうなじを今からここで披露させていただこう」  
「やめてとめてやめてとめてアッ―――――――!」  
 
そして神原の方は絵馬を猫いてくるとか何とか言ってその場を去り、僕と戦場ヶ  
原は本殿で一年の祈願をすませ、おみくじを引いていた。  
 
「…あら、大吉だわ」  
「…僕は末吉」  
「とても阿良々木くんらしい結果じゃない、新年早々相変わらず落胆させてくれ  
るわ」  
「落胆してるのは僕の方だよ!」  
これならいっそ大凶がよかった!  
「さて、どうせ阿良々木くんのことだから末吉なのに書いてある事は『待ち人:来  
ず』に始まる大凶同然の戦いを繰り広げているのでしょう」  
「そんなに悲惨なおみくじなんて神社が作らねぇよ!」  
いっそ大凶って書いてくれ!  
 
「……いやでも戦場ヶ原、そうでもないぞ」  
「…え?」  
「ついでにお前のも見せてくれよ」  
「…いやらしい事を考えている目つきね」  
「考えてねぇよ!」  
どうしてこの状況で!  
 
「…ふーん」  
「何よ、思うことがあるなら早く言わないと瞼綴じるわよ」  
「それは勘弁……」  
漢字違ぇよ。  
またホチキスか。  
「で、阿良々木くん、何か面白いことでも書いてあったのかしら?」  
「ん?ああ、あったよ」  
「…期待外れね」  
「何がだよ…」  
どこに期待されてたんだ、僕は。  
「いや、ここは珍しいなー、って思って」  
「どこよ」  
「ここの所、だってほら」  
といって、僕が指差したのは「恋愛」の項目。  
 
「……あら」  
「だろ?」  
「………そうね」  
「な?」  
「……うん」  
 
 
―――僕と戦場ヶ原のおみくじの「恋愛」に書かれていたこと。  
僕と戦場ヶ原のこれからの「恋愛」について占われたこと。  
こんなこと、あるのだろうか。  
いや、今ありえたから、きっとありえのだろう。  
計らずしも、二人とも同じ内容であった。  
 
おみくじに書かれていた内容。  
 
それは――――――――――  
 
そして僕らは適当に合格祈願の絵馬をかけ、人の混みいる神社を抜けだし家路へ  
とついた。  
「なあ戦場ヶ原、一つ聞いていいか?」  
「何かしら阿良々木くん?」  
「お前、初詣で何を祈願したんだ?」  
「……言わなければいけないのかしら」  
「え?いや、言いづらいことだったら別にいいんだけど」  
「そうじゃないわ、私が言いたいのは、わざわざ言う必要性があるのか、ってい  
うことなのよ」  
「あ……」  
そうだ。  
そうなのだ。  
言う必要性など、ないのだ。  
僕達二人には、わかりきったことなのだから。  
「ちなみに阿良々木くんは何を祈願したのかしら?」  
「僕?僕は……言わなきゃダメかな」  
「別にいいのよ、どうせ私と同じでしょうから」  
「……そうだな」  
「ええ、きっと―――そうよ」  
 
僕が初詣で願ったこと。  
きっと、戦場ヶ原もわかっているのだから。  
僕も、わかっているのだから。  
 
 
―――――お互いに、同じ願いだから。  
 
 
 
後日談というか、今回のオチ。  
 
忍のドーナツ戦争も終わり、戦場ヶ原との初詣もクリアした僕を家で待ち受けて  
いたのは、最悪な事に二人の妹達だった。  
「兄ちゃん!いっしょに初詣行くぞ!」  
「あとお年玉もちょーだい!」  
「……………………………」  
何なんだ、新年早々兄貴とその財布イジメか。  
今年もこいつらはこんな調子なのだろうか。  
ああ、今年一年間も心配だ……。  
 
そして妹達に脅されお年玉を渡していなされるまま三人で先程と同じ道を辿り初  
詣に行き、二度目の祈願と二度目のおみくじを引く。  
 
「やったー大吉だぜ!」  
「私も大吉!」  
「………また末吉」  
本当に何なんだ。  
しかも僕以外みんな大吉かよ。  
今年も散々な一年になりそうだ。  
 
「ところでお兄ちゃん?」  
「ん?どうした月火ちゃん」  
 
「―――今、『また』末吉って言ったよね?」  
 
「…………しまった!」  
「んふふー?んふふー?」  
「な…何だよ月火ちゃん」  
「いやーね、お兄ちゃんったら、新年早々妹達をさし置いていったい誰と初詣に  
なんて行ってたのかなー、って思って」  
「そ……それは」  
「んふふー?別に言いづらかったらいいんだよー?」  
「いや…言えって強制してるだろお前」  
「えー何?聞こえないなー?」  
「無視ですかそうですか!」  
汚い言葉はキコエナーイ。  
「ねー火憐ちゃん、そういえば今年まだキン肉バスターやってないよねー?」  
「おう、そういえば…そうだな!」  
「わかりましたわかりました全部白状します君達のお兄ちゃん阿良々木暦は新年  
早々噂の彼女さんと二人で初詣に行ってきましたこれで以上ですお願いだから許  
して下さい」  
僕はいつのまにか姿勢を変えていた。  
地に跪き、頭を深々と下げている。  
土下座の、姿勢だった。  
 
「ふーん…………」  
「ど……どうですか、月火さん」  
さん付け。  
実の妹に「さん」付け。  
この上なく、情けない。  
最高に、情けない態度だ。  
「へーえ……………」  
「も……もしや」  
無罪放免。  
さすれば―――――  
 
「火憐ちゃん、新年初バスターの相手が決まったよー」  
「死んだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  
死刑判決。  
月火裁判所、これにて閉廷。  
 
「おーし任せろ兄ちゃん、今すぐ楽にしてやるからな」  
「いやもう十分楽ですから十分楽ですから結構ですお願いします!」  
「まさか新年初バスターが兄ちゃんになるなんてな、イメージトレーニングをし  
てきた甲斐があったぜ」  
「そんなことしてたのかよ!」  
てかイメージで何とかなるものなのか、キン肉バスター。  
「よーし兄ちゃん、男ならそろそろ覚悟を決めな」  
「嫌です!決めたらもう最期な気がします!」  
主に人生的な意味で。  
「じゃあいくぜ兄ちゃん、せーのっ!」  
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  
 
「大変だよ火憐ちゃん!」  
「ん!?どうした月火ちゃん!」  
「ほら、向こうで酔っ払いが暴れてる!」  
「おう!こりゃ大事じゃねえか!」  
「新年初仕事だよ!」  
「わかってるぜ!」  
「「ファイヤーシスターズ、出動――――!」」  
 
「……ふう、何とか助かった」  
「かかかっ、今年も波瀾万丈じゃのう、あるじ様よ?」  
「忍……」  
そうなのだ。  
年が変わったからといって、僕が変わるわけではない。  
いつも通りの、日常が始まるだけなのだ。  
今年も、こんな感じで過ぎていくのだろうか。  
去年一年、色々あった。  
吸血鬼になったり。  
蟹を拾ったり。  
蝸牛と出会ったり。  
猿とケンカしたり。  
蛇を捕まえたり。  
猫に迫られたり。  
蜂に絞められたり。  
鳥に振り回されたり。  
今年もまた、僕は怪異と出会い続けるのだろうか。  
でも、それでいいかもしれない。  
それでも、楽しい日常が送れることに変わりはないのだから。  
それで、いいのだろう。  
僕が、一人で納得しよう。  
 
 
みんな、明けましておめでとう。  
今年も、よろしく。  
 
 
 
ひたぎニューイヤー 完  
 

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