『おふろシスターズ』  
 
 
夏休み。  
真夏日。  
こんな日はクーラーの効いている図書館で勉強に限る。  
が、今日は午前中だけで終わってしまった。  
羽川曰く、『一段落ついたから明日は小テストをやりましょ。あ、一夜漬けしちゃダメだからね、今日はもう勉強禁止。適当に頭を空っぽにしておいてね』とのことだ。  
そのまま図書館に残るらしい羽川に追い出された。  
いきなりそんなことを言われてもぽっかり空いた時間をどう過ごそうか。  
戦場ヶ原はいないし神原はバスケの臨時コーチ。  
帰りに八九寺にでも出くわさないかと思ったが、自転車を漕いでるうちに何事もなく我が家へと到着してしまう。  
「…………まあ何をするでもなくだらだら過ごすのもいいか」  
僕は階段を上がり、自分の部屋のドアを開ける。  
そこに月火がいた。  
「……………………」  
「……………………」  
そこに着物姿の月火がいた。  
「……………………」  
「……………………」  
僕のベッドに着物姿の月火がいた。  
上も下もはだけさせ、自らの手で弄っていたらしい月火が。  
「えーと……ただいま」  
「う、うん……おかえり」  
ぎくしゃくとした挨拶しか出てこない。  
とりあえず僕は深呼吸して落ち着くことにする。  
「で、月火ちゃんは兄の僕のベッドで何をしていたのかな?」  
「……何もしてないよ、ただ寝ていただけ。暑いから着物はだけさせちゃったけど」  
本気で誤魔化せるとは思ってないだろう、月火はぷいと横を向きながら答える。  
僕は荷物を傍らの机に放った。  
「ふーん、じゃあ……これも汗なのかな?」  
「ひゃん!?」  
すっと何気ない仕草で僕は月火の脚の付け根に手を伸ばす。  
いきなり触ってくるとは予想しなかったのだろう、月火は身体をびくんと震わせて小さな悲鳴を上げた。  
「そ、そうだよ、お兄ちゃんの部屋、暑いから……んっ」  
指に絡まる粘液は明らかに汗ではないが、身体をくねらせながらも月火は言い訳をし続ける。  
この感じだとまだ始めて少しといったところだろうか。  
僕は指を放してそのままひょいと月火をお姫様抱っこする。  
「ひゃ、え、え?」  
「そんなに汗をかいたのならシャワーでも浴びるといい。僕も帰ってきたばっかりで汗だくなんだけどな」  
一緒に入るか?という質問に月火はこくんと頷いた。  
そのまま脱衣所まで行くと感心したように月火が言う。  
「お兄ちゃん、意外と力あるね」  
「月火ちゃんが軽いんだよ」  
たわいない会話をしながら僕達は服を脱ぐ。  
 
うちの妹達は朝風呂に入ることも多く、浴槽にはすでにお湯が張ってあった。  
二人で軽くかけ湯をしたあと、なんとはなしにちゅっと軽く唇を合わせる。  
啄むようなキスから少しずつ情熱的になっていき、舌を触れ合わせだした。  
もっと激しく吸おうと月火の後頭部に手を回した瞬間。  
「兄ちゃん月火ちゃんずるいぞ! あたしも混ぜろ!」  
そんな叫び声とともに蹴破られる勢いでドアが開けられ、火憐が飛び込んできた。  
そういや今日は二人とも用事無いんだっけ。  
「ひどいよ兄ちゃん……月火ちゃんだけ構ってあたしを除け者にして……」  
明らかに嘘泣きだとわかる啜り声をあげたが、どちらかというと怒らす方が怖いので僕は宥めに入る。  
軽く頭を撫でながら僕は言う。  
「ごめんな火憐ちゃん。ほら、一緒に入ろう。いい子だから服を脱いでおいで」  
「兄ちゃんって時々あたし達を子供扱いするよね……」  
そう言ったものの火憐は満更でもない表情をし、ぽいぽいと着ているものを脱ぎ捨てていく。  
全裸になった阿良々木家の兄妹全員がこの風呂場に集結した。  
そういえばこんな形で三人揃うのは初めてだな。  
せっかく可愛い妹が二人揃ったんだ。  
兄としては妹達の家族愛を深める為にもまとめて可愛がってやるべきだろうな。  
僕は二人を椅子に座らせ、火憐の身体をボディソープで洗ってやりながらその滑りを利用してじっくりと愛撫してやった。  
ただし、首や腹、背中や腕に脚といった感じで、強い性感帯には一切触れない。  
そして待ちかねている月火も同じ様に泡まみれにしてやりながら、交互にねっとりと愛撫を繰り返した。  
二人とも息が荒くなってきた頃、僕は次の行動に出る。  
「じゃあ月火ちゃん、今度は月火ちゃんのお口の練習といこうか」  
「え、う、うん」  
「えー」  
月火はちょっと驚き、火憐は不満そうな顔をする。  
「兄ちゃん、なんであたしにはさせてくれないのさ?」  
「火憐ちゃんはもう充分上手いだろ。月火ちゃんはほとんどやったことないんだから練習しないと」  
今度は僕が椅子に座り、月火が僕の股間の前に跪いて小さな口からピンク色の舌を伸ばし、ペロペロと肉棒に這わせて奉仕している。  
正直、火憐に比べると不器用なんだが、一生懸命に頑張るその顔はとても可愛らしい。  
僕の背後からは火憐が抱きついてその発達中の胸を背中にこすり付けながら、キスをしつつ舌を伸ばして僕の顔や耳を舐めまわす。  
「二人とも、そのまま自分でオナニーするんだ」  
 
僕が次の指示を出すと、火憐はすぐさま動き出した。  
固く尖った乳首をより強く僕の背中にこすりつけながら、片手を自分の股間に持っていってぐちゅぐちゅといじり始める。  
が、月火が僕のをくわえたままなかなか動かない。  
僕は両手を伸ばして月火の胸に持っていき、乳首をきゅっとつまむ。  
「ひゃんっ!」  
「ほら、さっき僕の部屋でしてたようにするんだ」  
「え、月火ちゃんバレちゃったの?」  
その火憐の言葉から察するに今日が初めてというわけではないらしい。  
いつから、と聞く前に月火の手が自分の股間を弄り始めた。  
僕はくわえさせている肉棒を月火の口内から抜き、火憐も身体から離れさせて目の前に座って並ばせる。  
「二人とも、脚開いて。いじってるところをよく見せるんだ」  
火憐も月火もゆっくりとM字開脚をし、秘口を晒した。  
そこに片方ずつ手を伸ばし、溢れ出る蜜の源泉に中指を差し込む。  
「あっ!」  
「あん!」  
びくんと身体を反応させ、短い悲鳴があがる。  
まだ指一本を埋めただけなのにきゅうきゅうと締め付けてきて、ものすごくキツい。  
「ほら、早く続きをするんだ。僕も手伝ってあげるから」  
「うんっ!」  
「う、うん」  
二人とも秘口の上方にある陰核に指を伸ばし、思い思いにいじり始めた。  
「ふ……あ、あ」  
「あっ、あ、あんっ」  
泡だらけの身体をくねらせ、二人の指の動きがだんだん大胆になっていく。  
妹達の淫靡な姿に僕はすっかり見とれてしまい、いつの間にか手の動きを止めていた。  
「に、兄ちゃん……指、指動かしてよぉ!」  
「お兄ちゃんに、お兄ちゃんにいじられながらイきたいのぉ!」  
「ああごめん。ほら、見ててやるからイっていいよ」  
くいくいと指を膣内でかき回し、二人の感じるところを的確に責めていく。  
手前側を指の腹で擦ってやるとあっという間に二人は登りつめてしまう。  
「あっ、あっ、イくイく! 兄ちゃん、イくううぅぅぅ!」  
「あん、ああっ、気持ちいい! イっちゃうよぅ! ああああっ!」  
どぷっと大量の愛液を吹き出して二人は同時に達した。  
ぴんとつま先を伸ばして身体にぎゅーっと力を入れ、肩で息をしながらふっと脱力する。  
「にい……ちゃん……イったよ」  
「おに……いちゃん……見ててくれた?」  
「ああ、二人とも可愛かったぞ」  
指を抜いて二人にちゅ、ちゅ、とキスをし、頭を撫でてやると嬉しそうにはにかむ。  
さて、次は僕の番かな。  
「じゃあ二人でキスするんだ」  
「ん」  
「うん」  
 
二人は椅子から降りて浴室の床に座り込み、躊躇いなく唇を重ねる。  
「ん……くちゅ」  
「ふっ……んっ」  
舌を絡め合う二人の唇の間に僕は腰を突き出して、いきり立つ肉棒を割り込ませた。  
つまり、妹二人による唇でのサンドイッチ状態というわけだ。  
二人の頭を押さえ、そのまま腰をピストンさせる。  
「はむっ…んはあっ…」  
「あむっ…んむっ…」  
小さく柔らかい二つの唇と舌に同時奉仕させ、僕の快感は否が応でも高まっていく。  
このまま出してしまいたい誘惑をこらえ、僕は次のプレイに移った。  
二人をぴったりと抱き合わせ、その胸の間に肉棒を差し込む。  
今度は胸でのサンドイッチ、変形のダブルパイズリだ。  
二人の暖かい体温と石鹸の滑りで実にいい感じだった。  
「そっか、翼さんみたいにおっきくなくてもこうすれば兄ちゃんをおっぱいで気持ちよくさせられるんだ」  
「お兄ちゃん、妹二人のおっぱい気持ちいい?」  
「ああ、すごいよ。どうかなっちゃいそうだ」  
僕がピストンを開始すると、二人とも一生懸命に胸をこすり付けてきた。  
特に乳首が亀頭に当たるように責めてくる。  
二つの発展途上中の胸に肉棒をもみくちゃにされ、その気持ち良さに限界が見えてきた。  
「あ、もう……イきそうだ」  
『だめっ!』  
僕が限界を伝えると二人は制止の言葉を叫んで身体を離してしまった。  
そのまま足を開き、指で蜜壷の入口を広げながら言う。  
「出すならこっちだぜ兄ちゃん」  
「勿体ないことしないでよお兄ちゃん」  
「お前ら……本当に中出しが好きだな」  
中学生のうちからこれでは兄として将来が心配になってしまう。  
まあ。  
そういう風に仕込んだのは僕な気がしないでもない。  
「何言ってんだ兄ちゃん。明らかに兄ちゃんのせいだろ」  
「そうだよ。お兄ちゃんのせいで私達、精子大好きな変態になっちゃったんだから責任取ってよね」  
「わかったわかった。じゃあどっちからする?」  
二人は顔を見合わせ、目だけで会話をした。  
こくんと互いに頷き、僕の方に向き合う。  
「じゃああたしからだ」  
「火憐ちゃん最初仲間外れにしちゃったからそのお詫びってことで」  
「よし、おいで」  
椅子に座って両手を広げて招くと、火憐はそのまま抱きついてきて、自分の秘口に僕の肉棒を押し当てる。  
対面座位の格好でゆっくりと火憐は腰を沈め、先端が埋まったところで一気に身体を深く落とした。  
「んはああっ! 深いっ、奥まで来てるよぉっ!」  
 
両腕両脚を僕の背中に回して絡み付き、思い切り抱き締めてくる。  
それと連動したのか僕の肉棒を包み込む蜜壷がさらに締め上げてきた。  
「か、火憐ちゃん、そんなに、締め付けるな……すぐに出ちゃうだろ」  
「ひょ、ひょんなこひょ、いあえてもぉっ、いいっ! いいよぉっ!」  
呂律が回っておらず、無意識のうちにか身体を揺すって肌や性器をこすりつける。  
僕は堪えるのをやめ、欲望をぶちまけることにした。  
火憐の腰を掴み、膣の最奥部に亀頭を当ててグラインドさせる。  
「あひぃっ! しきゅうっ、しきゅうにとろいてるぅ! にいひゃんの、おくまれきてるぅっ!」  
「火憐ちゃん、このまま出すよ。僕の精子、火憐ちゃんの子宮に流し込むよ!」  
「らしてぇ! にいひゃんのせーし、あたしのなかにらしてぇ!」  
「ぐ、う……出るよ、今出してやるからな、しっかり受け止めろよ」  
「うん、うん、きて……きてぇ!」  
「ん……く、ふ……うっ! ううっ! うあっ、ああっ!」  
「んはあっ! きてる! れてる! にいひゃんのあちゅいせーし、なかにれてるぅ!」  
びゅるびゅるびゅるっと物凄い勢いで鈴口から噴射された精液が火憐の子宮内を満たしていく。  
「あ……ひ……いい……っ」  
「んっ……ん……ふぅ……」  
長い射精が終わり、火憐の身体を解放するとふらりと後ろに倒れそうになり、慌てて支える。  
気を失ったかトんじゃったか目の焦点が合っていない。  
「大丈夫か火憐ちゃん、今日はなんか感じすぎじゃないか?」  
そう思って月火を見ると何だかバツが悪そうな表情をしているが、まさか。  
「月火ちゃん、何かしたのか?」  
「あー……うん、ちょっと」  
月火の話によると、僕が火憐に挿入したところあたりから月火が火憐の身体を弄りだしたらしい。  
反応があまりにもいいものだから調子に乗って後ろの穴とクリトリスを責め続けたらこうなってしまったというわけだ。  
二穴とクリの三点同時責めともなれば、ともと敏感体質の火憐がこんなふうになるのも仕方ないかもしれない。  
「でも限度ってのがあるだろうよ」  
横たわらせた火憐の身体は未だにびくんびくんと痙攣していた。  
だらしなく放り出された両脚の付け根の間から僕の出した白濁液がつうっと溢れて垂れ流れる。  
「月火ちゃん、罰としてそれ、口で綺麗にするんだ」  
「う、うん」  
シャワーで石鹸を洗い流したあと、月火は四つん這いになって火憐の股間に顔を寄せ、秘口に口を当てて僕の精液をすする。  
 
びくんと火憐の身体が反応したが声はない。  
そのまま垂れたのを舌で掬い取り、次々と口に含んではそれを飲んでいく。  
月火も咽せずに飲めるようになったんだな。  
じゃあご褒美をあげないと。  
僕の方にお尻を向けているのでちょうどいい、このまま後ろからしてしまおう。  
月火に気付かれないようこっそりとぎりぎりの位置で肉棒を調整し、焦点を合わせる。  
そのままお尻を掴んで勢い良く腰を突き出し、子宮口に当たるまで一気に埋めた。  
「やっ! あああああっ!」  
びくびくっと月火の身体が跳ね、ぐううっと背中が反り返る。  
きゅきゅきゅっと柔肉が僕のを締め付け、逃がさないとでも言うように奥に引き込む動きをした。  
「あ……あ……」  
「月火ちゃん……ひょっとして今のでイった?」  
「だ、だって……ずっと我慢してたのに、いきなり奥まで来るから……んっ」  
「まあ僕はまだイってないからね、動くよ」  
「ま、待って! いま動かれたら私、壊れちゃうよ!」  
僕は身体を前に倒し、焦る月火の背中に覆い被さる。  
そのまま耳元で囁いた。  
「火憐ちゃんだって月火ちゃんに壊されそうになっただろ。それに僕の精液を膣内射精してほしいんだろ? だったら動かないと」  
月火の返事を聞くこともなく僕は身体を起こし、腰を掴んでピストン運動をし始めた。  
角度を様々に変えながら亀頭が見えるくらいまでゆっくりと引き抜き、子宮を潰す勢いで最奥部まで一気に突く。  
ひと突きひと突きごとに月火は軽い絶頂を迎えてるらしく、小さな喘ぎ声が漏れて身体が痙攣している。  
きゅうきゅうと締め付ける膣の動きで僕もどんどん高みへと登っていく。  
「月火ちゃん、気持ちいいか? いいならいいって言って!」  
「いい! いいよ! お兄ちゃんの、すごく気持ちいい!」  
「僕もだ! 月火ちゃんの中、気持ちいいよ! 良すぎてもう出ちゃいそうだ!」  
「いいよ! お兄ちゃんの精子、私の中に出して! 子宮が火傷するくらいに熱くて濃いの、いっぱい中出ししてぇ!」  
「月火ちゃん! 月火ちゃん!」  
「お兄ちゃん! お兄ちゃん!」  
互いが互いを連呼し、僕は激しく腰を打ちつける。  
射精感が込み上げてき、限界までこらえて最奥部に突っ込んだ。  
「出る……出るよ月火ちゃん……」  
「イく……イくよお兄ちゃん……」  
「く……う……うっ! ううっ! うっ! うっ!」  
「あああああっ! あっ! あっ! ああん!」  
 
びゅくっびゅくっと月火の中に精液を注ぎ込み、それを受けて月火が大きく達する。  
尿道を精子が駆け抜けるたびに僕達の身体は電気が流れるような痙攣を行う。  
搾り尽くすような膣の動きに合わせて、最後の一滴まで出し尽くそうと僕は腰を揺すった。  
「はあ……はあ……」  
射精を終え、ずるりと体液にまみれた肉棒を抜くと、ぱったりと月火の身体は火憐の上に倒れ込んだ。  
いつの間にか意識を取り戻した火憐は身体の位置を調整させて月火と抱き合う。  
「月火ちゃん、気持ちよかった?」  
「うん、お兄ちゃんのすごく気持ちよかった」  
「あたしもどうかなちゃいそうだったぜ……兄ちゃんも妹二人への中出し気持ちよかったか?」  
「ああ、最高だったよ」  
僕の言葉に笑顔を浮かべた二人はちゅ、とキスをした。  
僕がそこに自分の肉棒を近付けると、二人は承知したようにお掃除フェラを始める。  
ぺろぺろと三人の体液を舐め取っていき、口に溜まったのを次々と飲み込む。  
「月火ちゃん、先っぽくわえて吸い出して……そうそう、気持ちいいよ。火憐ちゃん、ここも舐めて」  
二人に指示を出し、すっかり綺麗になった僕は浴槽に浸かる。  
が、火憐も月火もまたキスをし、そのまま体位を入れ替えてシックスナインの態勢になった。  
そのまま互いの性器に口を付け、僕の精液を啜り始める。  
「じゅるっ、んっ、兄ちゃんの、兄ちゃんの精子、美味しいよぉ」  
「ちゅ、ん、これがないと、もう生きていけない」  
ヤバい、このままだとまたさらに発情してしまいそうだ。  
僕は早めに退散することにしよう。  
互いの行為に夢中になっているうちに僕は浴室から出て行く。  
やれやれ、とんだ時間潰しになってしまったもんだ。  
明日のテストに差し支え出ないよう今日はさっさと休むとしようか。  
 
 
 

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