「はぁ……」
「どうした神原、お前が溜め息なんか珍しいな」
「うむ、ちょっと悩み事がな」
「お前にも悩みなんかあるんだな」
「私だって年頃の女の子だからな、悲しみに堪えかねて夜な夜なシーツを濡らすことだって」
「枕な」
「おっと失礼、しかし悩み事の内容を考えれば大した違いは」
「もうお前の悩み事自体が大したことないのがわかったよ!」