「あ、羽川先輩」
「あら、神原さん。おはよう」
「おはようございます。ところで羽川先輩。私には以前から気になっている事があるんだが」
「ん、んん。それは確か、かくかくしかじかで」
「まるまるうまうまというわけか。羽川先輩は何でも知っているな」
「何でもは、あ、えー。言わせないでね」
「む…ガードが堅いな」
「今のところ、阿良々木くんにしか言った事ないのよね。
阿良々木くん相手でも、そこまで言うわけじゃないし」
「ふむ。『あららぎくんはと・く・べ・つv』というわけだ」
「え、ええっ!?」
「『こんなことまで言えるのはあなただけなのよv』というわけだ」
「ちょ、待っ、神原さんっ!?」
「どうしたんだ羽川先輩、そんなに顔を赤くして?」
「神原さんこそどうしてそんなにニヤけているのかな…」
翌日。
「ああ、阿良々木先輩。羽川先輩のキメ台詞についてなんだが」
「ん?ああ、『何でもは〜』ってヤツな。格好いいよな。正直、惚れる」
「アレは阿良々木先輩限定のキメ台詞らしいぞ」
「はあ?なんだそりゃ」
「ふふ、やはり分からんか。ならば本人に聞いてみると良い。
…きっと真っ赤になって俯いてしまうから」
「顔を真っ赤にして俯く羽川だとっ!?萌ぇ……ごほん、え、えー。
うん、神原はなんでそんなこと知ってんの?まるで見てきたかのように言うんだな」
「見てきたからな!」
「なんだとっ!?ずるいぞ、お前だけは信じていたのに!」
終われ