「なあ八九寺」
「何でしょう阿良々木さん?」
「回転寿司で一番得なのって何だと思う?」
「そうですね……ウニとかですか?」
「甘いな、僕はサーモンを推す」
「おお、いいところをついてきますね」
「だろう? まあ安い白身は総じて駄目だな」
「サーモンって白身魚ですよ?」
「…………」
「…………」
「え、いや、意味がわからないんだけど」
「…………」
「……マジか?」
「マジです」
「…………」
「…………」
「……ごめん八九寺、僕もう帰るよ」
「はあ……ま、まああまり気を落とさないでください」