「なあ八九寺」
「なんでしょう阿良々木さん」
「カツ丼と天丼どっちが好きだ?」
「んー、どちらかと言えば天丼ですかね」
「僕もだよ」
「へぇ、ちなみに何の天ぷらが好きですか?」
「えーと、ナスかな」
「あー、そうきますか」
「八九寺は何が好きなんだ?」
「私は断然キスですね」
「お、それもアリだな」
「ええ、あの淡白で上品な味わいがたまらないです」
「そうか、八九寺はキスが好きか」
「ええ」
「キスが好きねぇ……」
「……え、ええ」
「…………」
「…………」
「どうした八九寺、暑いのか?」
「な、なんでもありませんっ!」