「阿良々木くーん?どうしたの、いきなり呼び出して」  
 
ああ、羽川が僕の部屋に入ってくる。  
僕を見たら驚くだろうな。  
 
がちゃり。扉が開く。  
部屋に入ってきた羽川が見たのは、  
普段よりさらに小さくなった僕だった。  
 
「阿良々木くん…?」  
「羽川。まずは何も言わずにこれを見てくれ…」  
そう言って、サイズが変わったせいでだぼだぼのパーカーを脱ぐ僕。  
中には、小さくはあっても確かに膨らんだ、双丘があった。  
 
「朝起きたらいきなりこうなってたんだけどさ、これどう思う…?」  
「阿良々木くん、そんな趣味が…」  
「違う!冤罪だ!なんなら下も見せてやろうか、僕も怖くてまだ見れてないんだぞ!」  
 
ああ、どうしたら戻れるのだろうか。  
これは、ひょんなことから女になってしまうという、まるで二流のギャルゲみたいな事態に  
襲われた僕が、健全な男の子に戻るための物語である。  
 
 
 
女物語  第変話   こよみガール  
 

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