「え? 風呂上りのコーヒー牛乳はどうして美味しいか?」  
「ああ、羽川なら知ってるんじゃないかと思ってな」  
「えっとね、お風呂に入ると、汗が出るじゃない」  
「そうだな」  
「そうなると、身体は水分を汗という形で排出してしまって、水分が足りない状態になっちゃうの」  
「ほほぅ」  
「人間の身体って、何かが足りなくなると、それをほしがるのよね。つまり、お風呂上りの身体というのは、  
 水分を欲している状態になっている、と」  
「つまり、その水分を欲した状態でコーヒー牛乳を飲むから美味い、という事か?」  
「まあ、大雑把に言うとそういう事になるねー。細かい理由は色々あるんだけど」  
「でも、どうしてコーヒー牛乳なんだ?」  
「うーん……それは、ステレオタイプって奴じゃないかな」  
「銀板写真が何か関係あるのか?」  
「それはダゲレオタイプ。……阿良々木君って、変な事はよく知ってるよね」  
「お前は変な事も含めて、何でも知ってるけどな」  
「なんでもは知らないわよ。知ってる事だけ」  
「ところで羽川。今日の僕の目標は、それを三回言ってもらう事なんだ」  
「あれれ? 当初と目的が変わってるような……それに、そう言われると言いたくなくなっちゃうなー」  
「で、ステレオタイプがどうした?」  
「いきなり話戻すのね……えっと、要するに、固定観念。これこれはこうだから、ああに違いない、って  
 考えが定まっちゃっている状態の事」  
「それはわかるが……」  
「つまりね、風呂上りのコーヒー牛乳は美味しい、って固定観念が、多くの人の間で既に出来上がっちゃってる、  
 って事なんじゃないかと思うの」  
「皆がそう言ってるから、水分の中でも特にコーヒー牛乳がうまく感じる、と?」  
「そういう事だねー。本当は、水分なら何でもいいんじゃないかな」  
「でも、羽川。以前やった僕の実験によると、風呂上りのコーンスープは微妙だったし、味噌汁は地雷だったぞ?」  
「……阿良々木君は、そうやって変な事をどんどん知っていくんだねー」  
「何でもは知らないさ。変な事だけだよ」  
「それってどうなのかなぁ……」  
「まあ、お前は何でも知ってるけどな」  
「なんでもは……っと、引っかかる所だった。危ない危ない」  
「ちっ、気づかれたか」  
「それはまあ、これも人間の身体の仕組み、って事になると思うんだけど……コーンスープも味噌汁も、熱かったんだよね?」  
「ああ」  
「お風呂上りって、体温が通常より上がってるのよね。だから、身体はその体温をできるだけ下げようとするの。高いままだと  
 色々と不都合があるからね。汗をかくのもその一環。気化熱で体温を下げるの」  
「つまり?」  
「冷たい飲み物は、その体温を下げようとする身体の意図に沿ってるから、だから身体が美味しいと思うの。逆に……」  
「熱い飲み物は、その身体の仕組みに沿ってないから、美味しく感じない……か」  
「exactly」  
「……なるほど。その上で、僕がスープ派である事が、味噌汁を地雷だと感じさせた、という事なんだな。すげーよく  
 わかったよ、羽川」  
「お役に立ててなによりです」  
「しかし、お前は本当に何でも知ってるなぁ」  
「何でもは知らないわよ。知っている事だけ……って、言っちゃった」  
「よし、二回目ゲット!」  
「……これ、三回目言っちゃうとどうなるの?」  
「え? 何か八九寺が、三回言わせて来いって」  
「八九寺Pが?」  
「八九寺Pが。なんでも、一回の小ネタの間に羽川が三回このセリフを口にしてる所を読むと、幸せになるらしい」  
「あはは、メタメタだねー。でも……もう時間切れ、かな?」  
「え? あ、ほんとだ! もう残り行数が四行しか無いじゃないか!」  
「というわけで、残念でした。八九寺Pも阿良々木君も、またのチャレンジをお待ちしておりますー」  
「ちぃっ! 僕がもっとうまくひっかけていれば! すまなかった、八九寺!」  
「……オチとか無いけど、まあいっか」  
                                                                小ネタ終わり  
 

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