「はっ……んん……っ」
頭上から忍の艶やかな声が響いてくる。
そんな声をもっと聞きたくて、僕はより激しく胸の突起を吸い上げた。
「はぁんっ! す、吸い方がいやらしいぞお前様よ……ぼ、母乳が本当に出せるのか確かめるだけと言ったであろうが…………んんっ!」
忍の言い分を無視し、その小さな乳首から母乳を吸い出していく。
本物の母乳の味を僕は知らない(もしくは覚えていない)が、なんとなく懐かしい、安心するような味だ。
夢中で左右の乳首から飲み続け、空いてる方も指で刺激を与えていく。
顎も疲れてきて充分満足したころ、僕は身体を起こした。
はっはっと忍は息を荒くしており、突起を母乳と唾液で濡らしている両胸が大きく上下する。
「あー、えーと…………忍、ありがとう」
僕はそう言って忍の頭を撫でた。
が、忍はその手を掴み、少しむくれたように言う。
「わかっておらんなお前様よ、この世はギブアンドテイクじゃろ?」
「?」
「わからんか? 儂にもお前様のを飲ませよと言っておる」
そう言ってズボンの上から僕の大きくなっているモノに触れてくる。
僕は無言でベルトを外してズボンとトランクスを下ろし、横たわっている忍を跨ぐ。
そのまま亀頭を胸にこすりつけ、いまだ溢れ出る母乳を絡めて濡らしていった。
そのまま腰を進め、唇を開けて待っていた忍の口に大きくなっている肉棒を差し込む。
「んっ……んむ……ちゅ」
ゆっくりと腰を振って口内を陵辱し、絡まる舌と唇を存分に味わう。
頬をへこませての強い吸引に僕は一気に高まり、腰の動きを早めた。
「んっ……忍……もうすぐいくよ」
僕の言葉に忍も舌の動きを早め、唇を強く締め付けてくる。
潤んだ瞳で見つめられ、僕はあっという間に限界を迎えた。
「あ、出る、忍っ……出すよ、飲んで、飲んで、出…………うぅっ! うっ! うあ、あっ! ああっ!」
僕はびくびくと肉棒を震わしながら忍の口内に射精し、最後の一滴まで注ぎ込もうと腰を振る。
忍は忍で、一滴も漏らすまいとこくこくと喉を鳴らしながら精液を飲み込んでいき、全部搾りつくそうと強く激しく吸ってきた。
結局。
一回だけでは飽きたらず、僕達は幾度も体液の交換を行ってしまったのである。
「……忍、また今度も飲ませてくれるか?」
「お前様のも飲ませてくれるならな」
こうして。
主人と下僕の間にまた新たな契約が結ばれたのであった。