何がどうしてこうなった!?
僕こと阿良々木暦は混乱しつつも考えた。
とりあえず落ち着くために現状を確認してみよう。
えーと……
「ん、ちゅ、んむ」
「あむ、ん、れろ」
ここは学校の保健室、とはいっても僕の通う直江津高校のではなく、箱庭学園という私立高校の保健室だ。
そこのベッドの上で横になり、服を脱がされた僕の下半身に二人の少女が群がっている。
はい、現状確認終了。
……いやいや、落ち着けるわけねぇって!
「あ、あの、人吉さん?」
僕は白衣の少女に話しかけた。
「んちゅ……ん、なに?」
「その、なんでこんなことを?」
「んー? こんなオバサン相手じゃ嫌かな?」
「あ、いえ、人吉さん可愛いですしむしろ光栄っていうか……ってそうじゃなくてですね」
そう、この人吉さん、どう見ても小学生にしか見えないが、なんと子持ちの四十二歳だというのだ。
まあ外見と年齢のギャップというならその隣で一心不乱に僕の陰嚢をしゃぶっている金髪の吸血鬼にかなうものはないだろうが。見た目は八歳、年齢は五百歳。
「んふ、嬉しいことを言ってくれるね、頑張っちゃうよ」
そう言って人吉さんはいきり立った僕の肉棒の先っぽを口に含み、頬をへこませて思い切り吸ってきた。
理性と袋に溜まっている精液が残らず吸い出されそうな勢いだ。
快感のあまり身体が暴れ出しそうになる。
とは言っても。如何なる技術か僕の手足はベッドに拘束されているのだが。
それも針と糸によって。
本当にどうしてこんなことになったんだろう?
僕はただ神原と一緒にバスケ部の練習試合に応援に来て。
なにやら生徒同士の諍いがあって。
それを止める際にちょっと怪我をしただけだというのに。
「しかし世の中いろんな人がいるもんだね……まさか影の中に少女を飼っているなんて」
「注目するのはそこなんですか人吉さん?」
傷がみるみるうちに治るのを見ていたのはスルー?
あと飼っているとか言うと忍が怒りそうなのでやめてください。
「まあ傷の治りが早いくらいならそこまで珍しくもないし。ところでさ」
「なんでしょう?」
「他人行儀に呼ばないで名前で呼んで欲しいな、暦くん」
「……瞳さん」
そう呼ばれた人吉さん、瞳さんはにっこりと笑顔になって再び僕の肉棒に舌を這わせ始めた。