「聞いたか阿良々木先輩、今このスレにはエロが足りないそうだ。ということはこの私の出番だな!」  
「うるせえよ口だけ後輩。お前のこのスレでの立ち位置はエロじゃなくて下ネタだろうが」  
「ほう、私の部屋の布団の上で互いに全裸だというのにそんなことを」  
「やめろ! 読んでる人が勘違いするだろうが!」  
「ふふ、映像化されない以上私がこうだと状況を説明すればそうなるのだ」  
どこかで聞いたようなセリフ。  
ああそうだ、八九寺ともこんな会話をしたっけ。  
「え、あれ? 今地の文が出てきたぞ。これっていつもの小ネタとかじゃないのか?」  
「何を言ってる阿良々木先輩? それより阿良々木先輩のココ、すごいことになってるぞ」  
平静を保ってるフリはしても抜群のプロポーションを誇る神原の裸を前に、僕は興奮を隠しきれない。  
そのキメ細やかな肌に手が伸びそうになるのを必死で堪える。  
なのにこの後輩ときたらぴょんと飛び付いてき、僕を布団に押し倒してきた。  
「阿良々木先輩、大好きだぞっ」  
満面の笑顔で告白する神原は僕に返答する間も与えず、唇を塞いでくる。  
両腕を僕の首に巻き付けて力強く抱き付いてきたのでその柔らかな肌が密着し、弱い理性はあっさりと消し飛ぶ。  
僕は神原の背中に手を回し、ぐいぐいと身体の前面を擦り付けながら唇を貪る。  
舌を出すと神原は心得たようにそれにむしゃぶりつき、刺激を与えてきた。  
目一杯伸ばされた僕のその舌に自分の唾液を絡ませ、そのまま口に含んで激しくすする。  
様々な角度から唇で挟み込み、時折歯で甘噛みしてくる。  
舌先でチロチロとあますとこなく舐めまわし、ちゅ、ちゅ、と吸い付く。  
まるでフェラチオをしているかのような刺激の与え方に僕の意識はとろけていった。  
そしてそれとは相反するように僕の股間のモノはがちがちに固くなっていく。  
舌ではなくこっちに同じことをしてほしい、そう思った矢先に神原から艶やかな声が漏れ出る。  
「ん……ふ……っ」  
神原も自分の行為に我慢できなくなったか、自分の股間をごしごしと僕の太ももにこすりつけてきた。  
溢れてきた愛液がぐちゅぐちゅと音を立て、僕の脚を濡らしていく。  
「ん、あっ、ああ……んっ」  
腰を揺する動きが少しずつ大きくなっていき、それに伴って神原の下腹に押し付けられている僕のモノが柔らかく擦られる。  
もどかしい刺激に僕は我慢がきかなかった。  
「神原っ……く、口っ」  
 
僕の一言で察し、神原は身体を前後百八十度回転させる。  
僕の眼前にはとろとろと愛液の溢れる蜜壷が。  
神原の眼前にはビキビキとさらに固さを増す肉棒が。  
虫が花に誘われるように僕達は互いの性器に顔を寄せ、同時に口をつける。  
「っ!」  
「っ!」  
横たわる僕の身体がびくんっと跳ね、僕の身体の上にのしかかっている神原がぐうっと背中を仰け反らす。  
ちょっと唇が触れただけなのに物凄い快感が身体中を駆け巡ったのだ。  
神原も同じようで、さらに溢れ出てくる愛液が太ももを伝わいきれずに、僕の顔に滴ってくる。  
僕は呼吸を整えて覚悟を決め、神原の腰と後頭部に手を回す。  
ぐっと神原の後頭部を押すと、開かれた口の中にぬるるっと僕の肉棒が差し込まれた。  
その暖かさと絡みつく舌の柔らかさに声が出そうになるが、それを抑えて神原の腰を引き寄せる。  
気持ち良いところを重点的に攻められてあっという間にイきそうになる快感を紛らわそうと、僕も神原の敏感な部分を攻め立てていく。  
「んっ、んむっ、むうっ」  
くわえたまま呻く神原の唇が締まり、すする愛液の量がさらに増える。  
蜜の源泉から口を離し、ぱんぱんに充血して膨らんでいる陰核に舌を当てるとそれだけで神原の身体は快感で暴れまわった。  
しかし僕はしっかりと神原の身体を抑えつけ、容赦なく刺激を与え続ける。  
「は、はへっ! ひふ、ひふぅっ!」  
僕のをくわえたまま何かを叫ぶが、僕は神原の頭を押さえて口を離すことを許さず、そのまま絶頂へと導いていく。  
「神原、歯を立てるなよ」  
一言注意したあと、僕はその陰核を唇で挟み、ちゅうっと吸い上げる。  
神原の身体がガクガクと震えた。  
襲い来る快感を堪えたいのに、歯を食いしばれないので翻弄されてしまっているようだ。  
やがてあっさりと。  
「ん、んん、んんんむううぅぅっ!」  
全身を痙攣させ、さらなる愛液を噴き出して神原は達した。  
それに呼応して口内が蠢き、僕も一気に高みへと駆け上がる。  
両手で神原の頭を掴み、腰を突き出す。  
「神原っ、いくぞ、口の中に出すぞっ!」  
返答を待つまでもなく僕は神原の口内へ精を放つ。  
びゅくびゅくと放たれる精液を次々と飲み込んでいくが、その量に間に合わず、ぽたぽたと僕の腹にこぼれるのがわかった。  
それでも神原は口を離さず、すべて出し切るまで刺激を与え続けていてくれる。  
僕はその余韻に浸りながら神原の頭を撫でてやると、なんとなく嬉しそうにしている気配が伝わってきた。  
 

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