「ここまでの流れを見て気づいたのですが」
「なんだ、八九寺」
「天城越えさんにとって、私は妹的存在ですら無い、という事なのですね」
「僕の名前をつづらおるように間違えるな。僕の名前は阿良々木だ」
「失礼、噛みました」
「違う。わざとだ」
「コブシ回した」
「演歌の歌い方を心得ているっ!?」
「それはともかく、妹という意味では、私にも十分に資格があるのではないでしょうか」
「あれ? なんだ、八九寺。お前、僕の妹になりたいのか?」
「ああ、残念です、阿良々木さん。そのつもりは私にもあったのですが、もう日付が変わって
妹の日が終わってしまいました」
「別に妹の日じゃなくても妹になりたかったら言ってくれればいいのに」
「私、記念日は大切にするタイプなんです。記念日じゃなくなったらどうでもよくなるんです」
「そうか」
「ところで、今日は何の日でしょうか」
「ん、ちょっと待て……今日は、クリーナーの日と、CMソングの日らしい」
「地味ですね。しかもエロパロのネタにはなりそうもありません」
「え? そうか? クリーナーとかなら、お前の身体を中からクリーンしてやる!とか言って
エロい事できそうだけどな」
「私はその阿良々木さんの発想をクリーンしたいですけどね」
「上手いことを言われたっ!?」
終わり