別ルート
七行目から
「はっはっはっ、神原後輩は考えが甘いな。やっぱりお前はそこまでのエロ娘か」
「な、なんだとっ!? いくら阿良々木先輩でも許される言葉ではないぞ!」
「いいか、神原。確かに僕が後ろに立っても届かないだろう。そして、ガハラさんが呆れる僕がへこむって絵をお前は想像しているんだろ」
「……そ、そうだが」
「はぁ。そこがお前の考えの浅いところなんだ」
「まわりくどいぞ、阿良々木先輩。なにが言いたいんだ」
「いいか、よく聞け。僕の彼女であるところの戦場ヶ原ひたぎは、それはそれはイきやすいMっ娘なんだよ」
「な、なにっ……!?」
「挿入するとき、背が合わない? バカめ、前戯でイきまくった戦場ヶ原は腰を抜かしておるわ」
「くっ、それは考えてもみなかった……」
「いやほんとあいつすぐにイっちゃって潮ふくんだよ。挿入するころにはいつもへたり込んでるね」
「……ふーん」
「!! あわあわわわわわ」
「で、僕がおしりつかんで立たせようとするとさ『あ、阿良々木くん、もうすこしだけ、まっ、て』って言うんだよ」
「へえ、似てるじゃない」
「そりゃいつも聞いてればな。まあ、僕も待たないでそのまま入れちゃうんだけど」
「戦場ヶ原さんを可哀相に思わないの?」
「いいや、あいつはむしろ燃えるみたいでさ。すっげえ声上げるんだよ。びっくりしたよ」
「……そう。私にはよくわからないわ」
「這いつくばった戦場ヶ原を後ろから責めてると、ああ幸せだなぁと思うぜ」
「ふーん、阿良々木君はSなのね」
「お前はMだからな、戦場ヶ原」
「…………」
「…………」
「……いつからいた? 神原駿河後輩は?」
「『すぐにイっちゃって潮ふくんだよ』からね。神原は途中で私に目を合わさずにどこかへ行ったわ」
「……………そうか」
「ええ」
「……………」
「さて、阿良々木君」
「は、はい」
「何か言い残しておきたいことは?」