「1時間以内に解けたら何でも一つ阿良々木君のいう事を聞いてあげる。
でももし解けなかったら私のお願いを一つきいてもらうわ」
「いやいや、戦場ヶ原。
知恵の輪っていうかさ、これは明らかに無理だろ?
ただ鉄製の輪が二つ鎖みたいに繋がってるだけじゃん」
「だから貴方は浅はかなのよ。
いいかしら、これはチャイナリングという手品の道具よ、知らない?」
「ん? ……ああそうか、どっかで見た事があると思ったら。
それなら知ってる、確かリングをつなげたり外したりする奴だよな?」
「そうよ知ってるじゃない。
つまりそのリングは今繋がってる状態なのよ」
「あれ、でも確かあの手品の奴ってリングに切れ目が入ってるんじゃなかったか?」
「そうよ、でも普段から切れ目が見えているわけ無いでしょう?
そのリングに特定の衝撃を与えると、切れ目が現れる仕組みになっているのよ」
「へえ、そうだったのか」
「だからこれは一般の用途は違えど、本質的には知恵の輪と同じなのよ」
「成る程、そういえなくも無いかもな」
「わかったらはやくなさい。はいスタート」
「ま、僕もこういうの得意って訳じゃあないけど、1時間もあれば解けるだろ」
1時間後、そこには(ry