『ふーっ』
『ひゃ、阿良々木先輩!? な、何だ突然!』
『あれ、お前耳が性感帯じゃなかったのか?』
『いや、別にそんなことはないが……』
『えっ……』
『何だいったい』
『そんな……僕はいつも耳で感じる神原をオカズにしていたのに……』
『えっ』
『性感帯が耳じゃない神原なんて神原じゃない……!』
『ち、ちが…! ま、待ってくれ!』
「阿良々木先輩っ、私の性感帯は耳なんだ!!」
・
・
・
「といった感じで自分の叫び声で目が覚めてな」
「お前なんて夢を見てんだよ、まあ誰にも聞かれてないのならいいけど……ん、あれは戦場ヶ原? おーい!」
「あら、神原に阿良々木くん」
「やあ、戦場ヶ原先輩、奇遇だな」
「聞いたわよ神原。何やら授業中に奇声をあげながら飛び起きたらしいじゃない」
「ははは、昨日夜更かししてしまってな。つい授業中居眠りを」
「なん……だと……?」