僕はいったい何をしているのだろう?  
いや、徹夜明けでテンションがおかしかったのは認めよう。  
しかしそれにしたってこれはないと思う。  
「ん……もぐ……ぺろ」  
ベッドに腰掛けた僕の脚の間に忍が身体を入れ、僕の肉棒に刺激を与え続ける。  
まさか。  
まさかなあ。  
『ほら、しゃぶりながらなら食べていいぞ』なんて。  
おっ立てた肉棒にドーナツを通しながら言ったら。  
素直に従ってくるなんて。  
従うほうも従うほうだが、そんなことを言う僕もどうかと思う。  
アホなエロ漫画ですらないぞこんなの。黒歴史確定だ。  
ていうか。  
「ちゅ……ん……もぐ」  
ドーナツの輪っか状態を崩さずに食べていくとは実に器用である。  
肉棒にこぼれた破片を綺麗に舐め取り、少しずつ、確実に僕を高みへと押し上げていく。  
ひとつ食べ終わると次のドーナツを改めて差し込み、また同じことを繰り返す。  
やがて用意したドーナツをすべて食べ終えた忍は、ぺろりと舌で自分の口を拭う。  
「さて、それではデザートじゃな」  
デザートて。  
ドーナツは主食なのかよ。  
だけど僕が突っ込みを入れる前に忍は行動を起こした。  
その小さな口を目一杯開け、喉奥まで一気に僕の肉棒をくわえ込む。  
「くうっ……」  
僕は思わず呻いた。  
締め付けられる唇のきつさと、口内の暖かさと、茎を這う舌の柔らかさに。  
僕は忍の両手を取り、指を絡めながらぎゅっと繋ぐ。  
「忍……出すよ、もう出るよ!」  
上目遣いで僕の様子を窺い、ストロークが激しくなる。  
一気に限界が訪れた。  
「う、うあ、あ、あ…………あああうっ! うあっ! あっ!」  
『びゅるびゅるびゅるびゅる!』っと勢い良く先端の鈴口から精液が放たれ、忍の口内に注ぎ込まれる。  
忍は喉を鳴らしながらそれをこくこくと飲み込んでいき、最後の一滴まで搾り尽くそうと激しく吸った。  
「ん、く……はぁ……」  
すべて出し終わり、忍が口を離したところで僕は大きく息をつく。  
絡めていた指を解いて忍の頭を撫でた。  
しばらく忍はされるがままになっていたが、ぽつりと呟いた。  
「今さらじゃがお前様よ、あのプレイは正直ないぞ」  
「……うん、僕もそう思う」  
 
 
 

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