「トリック・オア・トリートメント!!」  
「うわっ!危ねぇ!何すんだ!」  
「知らないんですか?今日はハロウィンなんですよ?ARARARAGIさん」  
「何故ローマ字表記……。知ってるよ、神原から聞いたからな」  
「つまり神原さんから聞くまでは知らなかったと。てっきりこの手のイベントは誰よりも率先していそうなものですが?」  
「誤解だ誤解。僕はイベントが大嫌いなんだ」  
「ああ、友達がいませ…っと、何でも無いです気にしないで下さい」  
「気遣うな!」  
「しかし勿体無いですね。阿良々木さんほどハロウィンが似合う高校生もいらっしゃらないでしょうに」  
「いいんだよ。僕には親友のお前がいてくれるからな!」  
「信頼は悲しいよ。信頼はすごく悲しい。人は一人で生きるんだ」  
「戯言遣うな!」  
「羽川さんが章飛ばしなんて高度なメタネタ使って来ましたからね。私も更に上を目指そうと思いまして」  
「そんなにメタキャラポジションが大事か?初期からの個性だった噛むことも今日は全然しないし」  
「あんなキャラはもう古いですよ。その辺の戦場ヶ原さんにでも噛ませキャラらしく噛ませときましょう」  
「人の彼女になんたる言い草!」  
「ああ、彼女さん(笑)でしたね」  
「(笑)っ!?」  
「メタキャラの重要性は西尾作品では大事ですよ。どうやら西尾さんは『物語』という存在自体に重きを置いてる節がありますからね」  
「作者にまで言及しやがった……。どうしたんだ八九寺?今日のお前ちょっと酷いぞ?」  
「友達が居ない阿良々木さんへの、私なりのハロウィンです」  
「トリートの方をくれよ……」  
 
 

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