最近、めっきり寒くなってきたので火憐ちゃんにコタツを出してもらった。でっかい方の妹はこういう力仕事に重宝する。
ご褒美くれよなー、なんてナマイキなこと言ってたから後でちゅーでもしてやるか。
さっそくコタツで横になろうと思ったが、神原からミカンが届いてるのを思い出した。
ちっちゃい方の妹に取りに行かせようとしたが、躊躇なく目を狙ってきたので仕方なく自分で取りに行く事にした。
寒い。けども月火ちゃんが珍しくお茶を淹れてくれていた。
明日は雪かな。なんて皮肉混じりに礼を言うと、別にお兄ちゃんの為に淹れたんじゃないんだからっ!なんて言われた。
明日病院に連れていこうかな。
コタツでくつろぐ準備を整え、すっかり冷えてしまった体を温めるべく足を入れる。
あぁ、と思わず間の抜けた声をあげてしまう。
もっと奥へ体を滑り込ませる。全身が柔らかな温もりに包まれる。
ーぷにゅっ
「ん?」
何かが足に当たる。火憐ちゃんが服を温めているのだろうか?
ーぷに
いや、もっと大きい。
ーたふんっ
それに、この感触は
ばさっ、とコタツ布団をめくる
「久しぶりだニャ、人間。」