「そういえば・・・・・・いや、どうでもいいか。」  
「なんですか。問題を抱えたままにするのは良く有りませんよ。」  
「・・・・・・なら聞くけど。」  
二人を歩みを止め、策師に詐欺師は少しためらいながら打ち明けた。  
「・・・・・・トイレはどこかな。」  
「・・・・・・・・・・・・」  
ふむ、おそらく言葉の真意を探っているのだろうが、表も裏も無い単なる戯言、それ以上でもそれ以下でもない。  
・・・ただ、今思えば確かに行きたい気がする。  
   
彼女が《協力者》であると言ってもこのぼくを素直に案内するとは思えない。  
何せ相手は策師、常に最善最良を尽くす彼女だ、それにあらゆる可能性を考えれば案内しないほうが得策だ。  
ただ、それだからこそ、案内する可能性も有る。  
しかしこれは答えの出ない《堂々巡り》、その果てにたどり着いたとしても導き出される答えは《時間稼ぎ》。  
 さぁ、策師である子荻ちゃんはどういった選択をする。  
すると彼女はくるりと回れ右をして、今まで歩いてきた道を引き返し始めた。  
 うーむ、怒らしちゃったかな。自分の意思を持っていないとは言われているけど、やっぱり心は女の子なのかな。  
そんなことを言ったら男女差別といわれるかもしれない。さてと、この先の事をと考えたら謝った方がいいと思うけどどうするかな。  
子荻ちゃんの後を付いていきながらそんなことを考えていると彼女は急に立ち止まりこちらへ振り返った。  
「で、どうするんですか。」  
どうやら、子荻ちゃんは読心術もできるらしい。……考えてみれば相手を策にはめるということは相手の行動を先に読むことが必要となる。  
そのためには読心術は欠かせないか。  
 っと、いまさらながら彼女に感心していると  
「何を一人で悩んでいるんですか?それとも男だからというくだらない理由で躊躇しているわけじゃ有りませんよね。」  
 どうやら彼女は男女平等主義みたいだ、やはり言わなくて正解か。  
そこで何かを言おうとしてふと頭を上げたとき、視界の端に『WC』という2文字が目に入った。  
『WorldCup』?それとも『wild-caught』か?  
いや、考えるまでも無く『WaterCloset』つまりトイレ・厠・雪隠のことだろう。なるほど、それなら先ほどの発言は納得がいく。  
「何を一人で納得しているのですか。」  
 再び呆れたと言った感じの表情をしている。  
「いや、言葉の行き違いって奴だよ。じゃぁ、お言葉に甘えるよ。」  
 
女子トイレに入るのは日本に戻ってからは初めてだ。それが当たり前なのかもしれないけど、あの頃はそうは思っていなかった。  
「子荻ちゃんはどうする?」  
「いえ、私は大丈夫です。」  
「哀川さんを相手にするなら体調を万全に整えておいたほうがいいんじゃないかな。それにぼくは約束は守るよ。」  
そう、嘯いてみせるが  
「約束?口約束がこの状況で意味があると思って?」  
・・・・・・さすがは策師、戯言使いの言葉を鵜呑みにはしないか。まぁ、分かっていたけどね。  
「それじゃ、失礼するよ。」  
 
・・・・・・さてと、どうしたものか。逃げようにも壁も扉も見るからに頑丈で、窓も無く出口は一つ、その上相手は剣道二段の策師と来た。  
そうなるとぼく単独での突破は無理か。偶然にも哀川さんがトイレに来て子荻ちゃんに出会い、ぼくを助けてくれる、そんなことを一瞬期待してみたが、そんな可能性は零に等しいだろう。  
 何せここはあの策師である子荻ちゃんが選択した場所だ、何十と有るであろうトイレの中から選択した一つだ。  
それ以前に哀川さんはトイレに行くのだろうか。などと本来考えるべきことを考えていないと  
「何をそんなに手間取っているのですか?」  
おっと、時間切れか。今後のことを考えるとあまり警戒させるわけにはいかない。水を流してから扉を開ける。  
「考え事はおわりましたか。」  
「さぁね、少なくとも子荻ちゃんは優しいということは分かったよ。」  
「・・・・・・当然のことをしたまでです。」  
 ふむ、てっきり否定するかと思っていたが、まぁ褒められれば誰でも肯定はしたくなるかな。  
「ならその当然ついでに一ついいかな。」  
学校の備品にしては高級そうな石鹸(女子高だから当然なのか)で手を洗いながらたずねた。  
「・・・・・・今度は何ですか。」  
「ハンカチを貸してくれないかな。」  
 すると意外にも素直に貸してくれた。それは彼女の髪と同じように深い黒色をしており、材質から違うのか、ぼくが今持っているハンカチとは次元が違うくらいに使いやすい。  
0/1と1/0くらいに違う。もっと感触を確かめたかったがこんなことに無駄に時間を使って警戒させるわけにはいかない。ぼくの今の目的は別のところにある  
「洗って返せばいいかな?」  
「次に会える保証が無いのにですか。」  
そうだった。考えたら彼女とぼくの関係は学友でも仕事仲間でもない、そもそも敵同士なのだ。この後彼女と会えるとは思えない。それ以前にぼくがここから生きて帰れないかもしれない。  
「そのハンカチは差し上げますわ。」  
・・・・・・果たして策師が意味も無く人に物を与えるのだろうか。もしかすると受け取れない理由があるのかもしれない。  
たとえば『水溶性の猛毒を染み込ませてあり、濡れた手などで触れると傷口から毒が体に入る。』  
そう考えるとこのハンカチの色は『毒による変色を隠すため』と説明付けられる。さすがだ、ここに来れば彼女の気が緩むと思っていたが、どうやらぼくの方が緩んでいたらしい。  
『策師、策に溺れる』か、いや、その例えは彼女に失礼だろう。  
「・・・・・・何を考えているのかは分かりませんが、そのハンカチには特に意味は有りませんよ。」  
「え?」  
「毒を染み込ませたりはしていないという意味です。それに今のあなたにそうする必要なんて皆無です。」  
・・・・・・・そうだった、ぼくがこうして子荻ちゃんと一緒にいるのはぼくが哀川さんを裏切ることで策師である彼女が付け入り付け込む隙を作る予定なのだ。  
そんな大役を任されているぼくを早々簡単に無駄に殺すはずが無い。  
「ただ、何もしないというわけでは有りませんからその点を考えてから行動を起こしてくださいね。」  
・・・・・・起こすなといわれると起こしたくなるのが人間なんだよ。子荻ちゃん。  
 ハンカチをポケットにねじ込みながら「そういえば子荻ちゃん。」  
とたずねる。  
「今度は何ですっ・・・・・・んんっ!!」  
 子荻ちゃんが振り返るのと同時にその唇を奪った。  
多分、さっきのぼくみたいに何がおきているのか思考力が追いつかず理解できないのだろう。彼女はぼくが唾液を送ると素直にそれを喉の奥へと嚥下していく。  
二度三度のどを鳴らしたあたりで彼女の瞳に怒りの感情が灯った。  
「な・・・・・・何をするんですか。」  
その声には明らかに怒りが混じっていた。さて、哀川さんの話なら2分、それを作り出すのは戯言遣いに取っては呼吸をするのと同じくらいたやすい。『では、戯言を始めよう。』  
 
「いやなに、女子トイレに入るのは久々でね。色々と昔のことを思い出しちゃったんだよ。」  
「そ、それとこれとどう関係があるというのです。」  
「だからそれを説明するから少し待ってくれないかな。まさかそこまで怒られるとは予想していなかったから少し驚いてるんだよ。」  
 そこでぼくは彼女から一歩はなれて息を整える。それを見た子荻ちゃんは身構える。  
「以前通っていた学校にお礼代わりに熱いベーゼをかます変わった先生がいてね、その人が『キスは最高のお礼の表現方法』と教えてくれたんだよ。ただそれだけだよ。」  
「それはつまり、今のはハンカチに対する単なるお礼という意味・・・・・・ですか?」  
「ん?あぁ、そんなところだよ。そのおかげで今でも時々その癖が出ちゃうんだよ。条件反射って奴になりそうなくらいに世話になってたからね。考えたら日本ではキスは神聖なものなんだよね、そういう意味では反省してるんだよ、子荻ちゃん。」  
・・・・・・先生の話は嘘ではないが残念なことにぼくは世話になったことが一度も無い。  
「早いところその癖は止めたほうがいいと思いますが?それともこの場で鼓動をとめて差し上げましょうか。」  
「遠慮しとくよ。さすがに普段ならやらないからね。今回はたまたま思い出しちゃったから、不運な偶然が重なった、っとしか言いようがないかな。」  
「やはり貴方の《無為式》は危険すぎます。私も知らず知らずのうちに気が緩んでたみたいで・・・す。」  
さて・・・・・・これで2分半、もう充分か  
「ま、さか」  
 その表情は既に先ほどまでの彼女のものではなかった。顔面蒼白、ではなく顔面紅潮といったほうが正しい。どこかが悪いのではなく、何かを我慢している、そんな様子が見て取れた。  
「・・・・・・薬を・・・・・・。」  
「あぁ、盛ったよ。」  
戯言使いは嘘をつかなかった。  
 
「いーたん、特別にこれやるよ。」  
哀川さんは白い錠剤を向き出しのまま手渡した。  
「何ですかこれ?」  
「見ての通り薬だ、そんなのも分からないのか?」  
「そんなのは分かりますよ、ぼくが聞いているのは」  
「なー、あれだ。うん、飲んでみな。別に毒だったり、異能に目覚めたり、幽体離脱したりしないから。」  
「・・・・・・いやです、って言っても力技で飲ませるつもりでしょう。」  
「ん?カワイイいーたんにそんなことをするわけが無いじゃないか。口移しで飲ませてやるよ。」  
最後のどすの聞いたせりふを聞き終わると同時に脊髄反射で薬を飲み込んでしまった。 その後は文字通り地獄だった。あらゆる感覚器官(主に快感をつかさどる感覚)が極限までに高まったぼくを哀川さんは薬が切れるまでもてあそんだ。  
「・・・・・・もうお嫁にいけません。」  
「はん、今までにお前のしてきたことに比べりゃ軽いもんだろう。」  
「・・・・・・それはそうですが。」  
「それをカプセルに入れて奥歯に仕込んどきな。いざって言うときはそれを溶かして飲み物なり、直接なり何でもいいから相手に飲ましな。逃げたり情報を引き出すには役に立つぞ。」  
 
 
そんなやり取りが有ったのはここにくる2週間前。  
・・・・・・いや、あん時はつらかったです。針千本、しかもサービス期間で畳針を1500本飲んだほうが楽だったです。  
そして・・・・・・さて、そろそろ話を現実に戻すとするか。  
「どうかしたのかな、子荻ちゃん。」  
すでに薬が全身に効き始めているのだろう。洗面台に手を突いていないと立っていられないみたいだし。なんというか、生まれたての子山羊みたいだな。・・・・・・実物は見たこと無いけどね。  
さて、「与える か 奪うか」か、  
「さてと、どうして欲しいのかな、子荻ちゃん。」  
「あ、あなたの力など必・・・ようありません。」  
・・・・・・よくまぁ、あれを我慢できるよ、子荻ちゃん。でもそれが本心じゃないのは良く分かるよ。自分の様にね。  
「別に遠慮はいらないんだよ、さっきのキスのお詫びと思えばいいんじゃないかな。」  
皮肉を込めて告げるがそんなのは答えの分かっている質問。するだけ無駄というものだが、この場合はそうではない。  
「け・・・こうです」  
 既に彼女の声は聞き取れるか取れないか位の微弱なものになっていた。『気化したガソリンが充満した部屋、ただし火種や出入り口は一切無し。』彼女は今そんな状況だろう。  
既に精神力しか残っていない彼女へと近づくと彼女はぼくを鋭い目つきで睨み付けた。視線だけで人が死ぬならぼくは何千回と死んでいるよ。いや、何万回かもしれないな。  
彼女の思考力がどの程度低下していることを再確認するべくある問題を出すことにした。  
「さて子荻ちゃん、問題です。」  
「何を・・・今に。」  
何か抵抗する声が聞こえたが無視。  
「壱足す弐足す参足す四掛ける伍は?」  
「・・・・・・5・・・・・・」  
「5?5でいいの。」  
「・・・5・・・0」  
「ふむ、残念だけどハズレだよ、子荻ちゃん。」  
「え・・・だって・・・あ。」  
普段の彼女なら悩むことなく考えることなく26と答えただろう、しかしこの程度の問題に引っかかるということは彼女の思考力がほとんど停止しているという証拠だ。  
 
「さて、小学生レベルの問題を間違う子荻ちゃん。右手はどこへ消えたのかな。ん?」  
「・・・・・・」  
 左手は床をついて身体を支えていたがその右手は黒髪へ吸い込まれるように消えてしまっていた。だけれどスカートに差し込まれた手が、その内側の秘肉を弄っているのがはっきり分かる。  
「それにその年でお漏らしとはねぇ。」  
 その言葉に何か反論しようとしていたがそれが耳に届くよりも早く彼女の左手をねじりあげ肩の関節を固めてしまう。そう、あのときの逆の再現だ。  
しかも今は相手は力が出せない女の子、たとえ返し技が有ったとしても返せないだろう。  
 スカートに手を突っ込むとすでに濡れているのが下着をとおしてもはっきりと分かる。そこでぼくは左手で秘所を弄りながら右手で乳房の感触を楽しむことにした。  
 子荻ちゃんは意外と胸が大きく、それでいて無駄に大きくない、丁度ぼく好みだった。  
知らないことを知ったときそれを人に教えたくなるのが人間の習性というものだ、それが欠陥製品のぼくとて同じことが言える。  
 右腕を胸に廻したまま右肩に顎を乗せそっと耳元で囁いた。  
「子荻ちゃんって胸が大きいんだね。」  
 それを聞いて真っ赤になった耳をカプッと甘噛みをすると  
「くふっ」 と、甘い吐息を漏らした。  
そんな子荻ちゃんの反応を楽しむように何度も繰り返すと、そのたびに同じような反応をしてくれた。  
少々やりすぎたのか、それとも薬の影響なのか子荻ちゃんの息遣いが次第に荒くなっていくのを感じる。  
それに比例して声を発しはじめていた。「ぃ・・・・・・ぃゃ。」 心地よい、けれどこのままでは哀川さんに聞かれてしまうのではないのか、下手をすれば姫ちゃんも一緒にいるかもしれない。  
・・・・・・それは非常にまずい、  
 ポケットから黒い布を取り出し彼女のビショビショにぬれた秘所を親切にも拭いてから彼女の口へとねじ込んだ。  
「ん・・・・・・んふぅ・・・・・・んんん。」  
 うーむ、布を咥えさせたのは逆効果だったかもしれない。布が防音効果をすると思っていたがさほど効果は無く、しかも明らかに先ほどより大きくなっていった。  
・・・・・・しかしよく考えたら見つかってもぼくは困らないのではないかと思った。  
哀川さんは昔の僕のことを知っているだろうし、姫ちゃんとはこの仕事の後に再び会うとは思えない、学園の関係者が来たとしても今の子荻ちゃんを人質に取るのはたやすいだろう。  
策師が自らを切り捨てるというのならそれはそれで良い終わり方なのかもしれない。  
 逆に見つかって困るのは彼女の方だろう。哀川さんに見つかればこんな状態でまともに戦える道理は無く、学園関係者が来れば最高学年トップという立場は音を立てるよりも早く崩れ去る  
 自分の心配が無駄に終ったことに気が付くと無性に彼女を苛めたい衝動に駆られ キュッ と陰核を摘み上げた  
「くは・・・・・・あ、あああっ、あああぁぁ!!」  
 突然高い声を上げ、全身を震わせた。  
「はふぅ・・・・・・ううぅぅ。」  
 イッてしまったらしい、あらい息がそれを伝えてきた。  
ハンカチが無ければこの階全体に響いていたかもしれないくらいの大声を上げた。そして猿轡としての機能を果たさないハンカチを口から取り出す。  
・・・・・・それはすでに彼女の愛液と唾液でぐしょぐしょに濡れており、ポケットに仕舞おうという気にはなれなかったが、ぼくは折角のもらい物を邪険にする人間ではない。  
折角だから彼女の秘所を再び拭いてからそれをポケットにねじ込んだ。ハンカチが濡れているのは当然だと思えばさほど抵抗は生まれなかった。  
 しかし、彼女の秘所は拭いたばかりだというのにすでにあふれ出した愛液で濡れ始めていた。(後でポカリでもおごったほうがいいかもしれないな)  
 ぼくは彼女のショーツを一気にヒザまでおろすとスカートも捲り上げ、策師のオンナの部分を剥き出しにした。  
「うぅ・・・・・・」  
 子荻ちゃんはすでに小さく呻くだけで、もうそれ以上の抵抗はしなかった。ただ、一筋の涙が頬をぬらしていた。  
 しばしの間、恥辱と期待の入り混じった表情を楽しんだあと、何も言わずぼくはいきなり彼女をつきあげた。  
「くっ・・・・・・くはぁ・・・・・・ああぁ。」  
彼女は一切の抵抗も無くぼくのいちもつを飲み込んでいった。  
「あっ!ああ、あ・・・・・・!」  
 ぼくが動くたびに子荻ちゃんの口から嗚咽の混じった悦びの声がもれはじめた。  
「子荻ちゃん・・・・・・んっ、んんっ・・・・・・」」  
「はあ、あぁ、最低、です私を、こんな目に、あわせて、ただで済むと、んはあぁあ〜〜〜」  
 子荻ちゃんは全身を痙攣させ、二度目の絶頂を知らせた。  
それでもぼくは腰を動かすのを止めない。そして子荻ちゃんもはぁはぁとあえぎながらも少しずつだが自分から腰を動かすようになっていた。  
 
     『堕ちたか』  
 
 そこでぼくは腰を動かすのをやめ、『くちゅ』っといやらしい音を立てながらいちもつを引き抜く。  
 するとそれを追うように彼女は腰をぼくに押し付けてきた。  
「あっ!」  
 多分それは反射的に、本能的に行われたのだろう、そしていくらなんでも元策師である子荻ちゃんがその意味を分からないわけがない。そしてそこで迷う暇を与えるわけには行かない。  
 胸と陰核を弄りながら再び腰を動かし始めると  
「あっ・・・・・・くふっ、くぁっ・・・・・・あ!」  
と、その動きに連動して、熱く甘い声をあげた。  
 気が付くといつのまにかに後背位から騎乗位へうつっており、ぼくは子荻ちゃんの動きに身をゆだねていた。  
 折角なので彼女の胸を揉んで感触を楽しんでいると  
「あ、あん・・・だめです・・・・・・そんな風に強くもんだら・・・・・・私」  
 子荻ちゃんはぼくの行為を拒みながらも腰の動きを緩める気は無いらしい。しかしそんなことを言われて引き下がるぼくではない。制止を無視して彼女の胸を刺激し続ける。  
 しばらくして今度はぼくのほうに限界がやってきた。  
それを顔に出すよりも早く腰を強く突き上げる。  
「あ、あんっ」  
 ぼくに乗っていた彼女はぼくのいちもつを飲み込んだまま前方へ体勢をくずしてしまう。  
 そして彼女が何が起きたのか理解するよりも早く、二人の位置をずらし再び後ろから彼女を犯し始めた。  
 ぼくは彼女の髪をいじりながら  
「悪いけど・・・・・・いくよ。」  
っと彼女の肩に首を乗せ耳元で囁く  
「え・・・だ、駄目、膣内は。」  
 戸惑いの声と表情を堪能した上で、ずん、と奥に差し込んでから、熱いものを大量に噴出する。子荻ちゃんの胎内を白濁した体液が満たしていくのを感じる。  
「あ、、熱い、熱いです・・・・・・な、膣内に、入ってく・・・んっ」  
 そこで耳元で再び  
「そんなに大声出したら哀川さんどころか、生徒に見つかっちゃうかもね。」  
 と嘯く。とたんに、顔を耳まで真っ赤に染め上げ、身体がビクンと跳ねた。  
「ふぁ・・・・・・だめ、私・・・・・・イッちゃうぅ・・・うぅ。」  
 ぐいぐいと腰をぼくに押し付けながら子荻ちゃんは三度目の絶頂に達した。何度も訪れる絶頂の波に策師の恥体が痙攣しつづけ、そして急速に意識を失った。  
 
「ほんとうに都合のいい薬だよ。」  
 強力(字的には狂力が正しいかもしれない)な即効性の催淫効果に遅効性の睡眠効果、その効果は予想以上だった。  
まさか策師の彼女がここまで乱れるとは。今度哀川さんに言ってもう少しもらってみるかな。あぁ、でも入手が困難とか言ってたなぁ、でもあの人なら何とかならない道理が無い。  
『サイビイシン』、か、・・・・・・このまま逃げて哀川さんと合流するのも良いかもしれないが、子荻ちゃんと一緒に哀川さんを敵にするのは捨てがたい。  
子荻ちゃんならこんなことになっても今までどおりに接してくれるだろう。そこでぼくは気絶している子荻ちゃんに  
「ぼくは今までに膣内に出したのが三人しかいないのを誇りに思っていたんだよ。、子荻ちゃん。」  
 そしてさらに戯言を続ける。  
「伊井遥奈、玖渚友、想影真心、そして荻原子荻、君は4人目だよ。」  
 しかしその言葉は彼女の耳に届くことは無く、ぼくは《行為》の後片付けを一人で始めた。  
・・・・・・戯事だな。  
 
 

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