「阿良々木君。あなた下の毛はどうしたの?」
「ああ、ほら。身体の成長って女子の方が早いだろ?
子供の頃、火憐ちゃんの股間に毛が生えてるのを見咎めてさ。僕はまだ生えてなかったもんだから生意気だ!って組み伏せて剃り落としてやったんだ。その頃はまだ僕の方が強かったから。
以来頻繁に襲撃して剃ってたんだけれど、暫くして僕にも毛が生え始めた頃に逆襲を食らってさ。夜中目を覚ましたら手足がベッドに縛り付けられていて、抵抗もできずに剃られてしまったんだ。その時は月火ちゃんの入れ知恵だったんで二人がかりで。
それからはお互いに剃った剃られたの攻防が続いて、その内もう生えてる方が違和感感じるようになっちゃってさ。
そんな訳で、今では双方合意で剃り合ってるのさ。
勿論仲間外れはいけないから月火ちゃんのもしっかり剃ってあげている」
「……やっぱり貴方たち兄妹異常よ」
「いや、何処の家庭もこんなもんだろ?」