・こづくりキャット
「うあ、あ、あ……出てる、中で出てる……」
もう何回目だろうか。
すでに数え切れないくらいに私は阿良々木くんに膣内射精されてしまっていた。
それでも阿良々木くんの精力は止まることを知らず、私を求めてくる。
もうとっくに私のお腹の中は阿良々木くんの精液で満たされていたが、それでもあとからあとから注ぎ込まれるたびに子宮がキュンキュンと喜ぶ。
出されては溢れ、溢れては出され、念のためにと身体の下に敷かれていた大きいタオルは二人の体液でぐっしょりになっていた。
…………こんなに愛してくれるのは嬉しいけど、やっぱり一抹の不安が残るなぁ。
私は上に覆い被さる阿良々木くんの首に腕を回して、耳元で囁く。
「もう、阿良々木くん、中で出しすぎだよ」
「だって、なあ。羽川の中が気持ち良過ぎるからいけないんだぜ」
「なによそれ。もし赤ちゃんできちゃったらどうするの?」
「んー、そうだな……とりあえず川の字で寝てみようか」
「……………………」
ねえ。
わかってて言ってるの?
それ、ほとんどプロポーズだよ。
「ん? どうした羽川?」
「……なんでもない」
私は顔を見られないように阿良々木くんにしがみつく。
きっと今の私の表情は困惑と喜色が相まって奇妙になっているだろう。
川の字だなんて。
私には一生縁のないものだと思っていた。
違う、思い付きすらしていなかった。
でも。阿良々木くんはごく自然に言ってくれた。
ああもう!
好き! 好き! 大好き!
阿良々木くん大好き!
私は再び阿良々木くんを求めるため、挑発する。
「でもこんくらいじゃ妊娠なんかしませんよーだ。吸血鬼の精力っていってもそこまですごいものじゃないんだね」
私の言葉に阿良々木くんが身体を起こした。
その顔に不敵な笑みを浮かべている。
「言ったな羽川。今の言葉、後悔させてやるぜ」
「へえ、どんな風に?」
私は平然と返すが、内心は飛び上がるほどに嬉しい。
お腹の中でガチガチに固くなっているペニスを感じ、表情がとろけそうになる。
「今日が安全日なんて関係ない。絶対に羽川を孕ませてやる!」
うああ!
ヤバいヤバい!
その言葉だけでイっちゃいそう!
「うん! 孕ませて! 阿良々木くんの精子で、妊娠させて!」
私の言葉に阿良々木くんは身体を動かし始めた……。