「暇だから遊ぼうぜー」  
などと言って妹の部屋に入ってきたのは大学生となった阿良々木暦だ。  
トランクスとシャツを着ただけの半裸でそれはもう嬉しそうにしている。  
そして部屋に一人でいた火憐のほうは栂の木高の制服を着ていた。  
何故自宅にいるのに制服を着ているかといえば  
「その制服よく似合ってるな火憐ちゃん」  
「制服着てると二倍増し、いや四乗増しで可愛いな火憐ちゃん」  
「おいおい、制服着てる美少女がいると思ったら妹の火憐ちゃんじゃないか」  
などと登校下校で会う度に暦がベタ褒めしてくれるのでつい火憐も  
自宅で制服を着ている事が多くなってしまっていた。  
これは月火に言わせれば  
「騙されないで火憐ちゃん。お兄ちゃんは妹が女子高生とパッケージングされている事に  
 何故だか魅力を感じてしまうどうしようもないお兄ちゃんなだけなんだよ」  
との事だが、火憐が本当に嬉しそうだから水を差すのもなんなので黙っていた。  
火憐が可愛く綺麗になっているのも確かな事だし。  
 
笑顔を見せる火憐へ暦は指の大きさほどの物を取り出した。  
それは爪きりだ。  
「……?」  
火燐は兄の意向がわからず首を傾げた。けれど往々にして二人の遊びは一種の勝負になっている。  
「この爪きりを使って勝負をしよう」  
「あたしは爪をちゃんと切ってるぜ?」  
空手を習う火憐の爪は拳を握るためにしっかり整えられている。  
「違う、爪きりで刺激する遊びだ。こっちのほうでな」  
爪きりの持つ方、縦に潰したくの字をしている持ち手を火憐へと向ける。  
「ふーん。でもこれって刺激にならないんじゃねーの?切れないし」  
首を傾げて疑問を浮かべる火憐。暦の遊びは結果的に面白くなるけれどすぐにわからない事も多い。  
「だから素肌を刺激するんだ。鑢と切るとこは使わないようにして  
 握るとこで挟んだり突付いたりして耐え切れなかったほうが負けな」  
「そういう遊びか。うしっ今度は負けないぜ!」  
実の所ここ最近火憐は、暦との遊びとセクハラの境界線を越えた勝負を  
何度もやっていて負けが込んでいたのでやる気だった。  
まあすでに勝負とか遊びという名の別の何かを二人で楽しんでいるだけだったが。  
「じゃあちょっと脱いでくれ。流石に服越しじゃ刺激できないかもしれないし」  
「ああ、だから兄ちゃん半裸なんだ」  
「そうそう、だから火憐ちゃんも半裸にならないとな」  
なんだか無理のある理論展開も火憐にはいつものごとく通用する。  
火憐が制服に手をかけた所で  
「僕が脱がすの手伝ってやるよ」  
「兄ちゃんありがとな」  
 
火憐は暦の目がなんだか危ない光を出しているのにも気づかない。  
暦は座っている火憐の背後にまわり制服の裾を摘みゆっくりとゆっくりと捲り上げていく。  
「くすぐったいってば」  
首筋に鼻息が触れて笑っている火憐。  
お腹は贅肉など全くないのがわかるぐらいよく引き締まっていて  
少し触れた暦の指にも張りと柔らかさが伝わってくる。  
胸元まで白い制服が持ち上げられると黄色いスポーツブラが暦の目にそれはもう輝いて見えた。  
(僕は今、女子高生を脱がしている…………!)  
妹をどういう目で見ているかよくわかる心の叫びである。  
でもそれは仕方がない事かもしれなかった。  
中学生の頃より背が伸びた火憐は胸のほうも当然成長していて  
一年前ならば暦のグーに握った拳より小さかった膨らみも今では  
グーが楽々入ってしまうぐらいに大きく、スポーツブラが窮屈かもしれないから  
こっちも脱がせたほうがいいかなと暦が余計な心配をするぐらいだ。  
高校生になっても表情や雰囲気は子供っぽくあまり変わらないのに  
元々のスタイルのよさに加えて、胸とお尻が女っぽくより丸みを帯びた体になっていて  
子供のようなあどけなさとモデルのごときスタイルラインは  
アンバランスながら暦じゃなくても魅力を感じていただろう。  
実の妹でハッスルするのは暦だけかもしれないが。  
暦は捲り上げた制服を大きく成長した胸の上にひっかけるように止めた。  
以前の火憐ならばそのまま落ちてしまってたかもしれない。  
「うんっ?脱げてないぜ兄ちゃん」  
「いや半裸はこれぐらいがいいんだ」  
制服全部脱がしちゃ駄目だしな、などとは言わなかった。  
「それと胡座じゃなくて女の子座りな。ついでにスカートは太ももが見えるぐらいにしようか」  
注文の多い兄の言うとおりにするとブラと同色のスポーティなパンツが見えてとてもきわどいが  
当然のように火憐はいう事を聞いていた。むしろ従順過ぎるくらいである。  
 
「これでよしと。じゃあやるか」  
最後にスポブラの中心をセーラー服のリボンが飾るようにしてから火燐の前に移動し暦は爪きりを構える。  
「よし!どこからでもこい兄ちゃん」  
口調は男らしい火燐だが、ぺたんと女の子座りをして脚と胸元が大きく露出し下着が見えていた。  
半裸の姿は勇ましいと言うよりはいやらしく、姿勢よく背筋が伸びているためか  
まるで大きくなった胸を突き出しているようにも見える。  
暦は爪きりを逆にもってどこを狙おうかなとゆらゆら動かしている。  
いや、正確にはそう見せかけていて心は決まっていたらしく迷わずプラスチックの丸い先端を  
よく育った、暦的には僕のために大きくなった乳房へふにっと沈みこませた。  
「んんぅ」  
パッドなど入っていないためスポブラで刺激が直接伝えられぴくっと火燐の身体が震える。  
暦が押し込んだまま爪きりで一の字を書いていくとその分上下へ乳房が押し拡げられていく。  
形よく整った胸が爪きりと指の圧力で歪められていく。  
「ふ、んっはあ……」  
成長期を迎えた胸は敏感なのか、それとも遊んでいるうちに開発でもされているのか  
左胸から右胸へとなぞられただけなのに火燐はどことなく甘いため息をついてしまう。  
「どうした火燐ちゃん、まだ素肌に直接してないから手加減してるんだぜ」  
「何言ってんだ。まだまだだぜ……兄ちゃん」  
吐息が湿り気を帯びている火燐へと爪きりを近づける。  
暦は次も胸へと触れ握りの開閉を繰り返しスポブラの表面をくすぐるようなぞった。  
「ぁっ……」  
胸の上を丸い先端がゆっくりと動き、微妙な力で撫でられて持ち手の二対が強弱をつけられ上下に開閉しくすぐられる。  
謎に上手い暦の爪きり捌きに火憐は指で愛撫されているかのように感じてしまっていた。  
 
「うああぁ……」  
座ったまま首を仰け反らせ後ろ手をつきながらも耐えようとする火憐。  
突き出された胸がうっすらと汗ばんでいるのがわかる。  
「爪きりって切るって言うけどさ、実際は挟んでるよな」  
そんな風に暦が話しかけるが火憐は喘ぎ返事を返せない。  
「つまりこういう時も挟んで使うのが正しいんだ」  
「ひうっ…………!」  
続く行為は火憐に今よりもっと強い衝撃と激しい快感を与えた。  
暦の指先から続いている爪きりの先端が火憐の左乳房の頂点、すなわち乳首をきゅっと挟んだのだ。  
ブラ越しでもわかるほど浮いていた乳首はそれはもう掴み易かった。  
「あ……うううぅ…………!」  
そのまま捻りを加えて引っ張られると火憐は声を抑えきれない。  
摘まれたまま右に左に弄繰り回されると形を保ったまま乳肉全体が揺れ動く。  
(火憐ちゃんほんとかわいいぞ……!)  
当然だが暦のほうも興奮している。  
女子高生になったおっきい妹の大きくなった胸を小さな爪きりで感じさせているのだ。  
それはもう色々と抑えきれるものではく、無意識に左手で火憐の胸に触れてしまう。  
 
「んぅっ!に、にいちゃ……!それ反則……!」  
爪きり勝負という体裁を取っていたルールへの抗議だが暦は切り返す。  
「違う、指は色々な事に使えるだろ。今僕の指は爪きりの代わりなんだよ」  
顔はキリッとしつつ、右手は爪きりで乳首を玩び、左手はチョキで胸の触感を楽しみながら  
「火憐ちゃんを挟むためだけの爪きりだ。僕が火憐ちゃんの爪きりになってやる。  
 一生火憐ちゃんの爪を切ってあげるんだ」  
瞳には一切なんの曇りもなく混じりっけ無しの本気で火憐を見つめて言い放つ。  
「……!」  
何故かキュンっと音が聞こえそうなくらい胸を高鳴らせる火憐。  
いやそれは違うのではないか、などと言う野暮なつっこみはこの場には入らない。  
「あたしも、兄ちゃんにずっと爪切ってもらいたい!」  
まるで恋人のように二人は見つめあい、ときめきあい、やたらと甘酸っぱい空間を作り上げていく。  
暦は火憐の手を恭しく取って、切り揃えられた爪をほんの一欠片だけ爪きりで切ってあげる。  
誓約は交わされる。今だけ姉妹の部屋は一生を誓うための白い教会だ。  
「兄ちゃん大好き!」  
火憐は歓喜のあまり暦の顔をぐいっと抱きしめる。  
スポーツブラに覆われた豊かな胸の谷間。  
あまりに柔らかいゼリーの感触と内に秘められた反発力ある張りに包み込まれ  
熱と汗と興奮に彩られた妹で女子高生の匂いをたっぷりと暦は吸いこんで息を吐いた。  
ぴくっと火憐は吐息を浴びて身体を震わせて、暦は妹の胸を堪能して身を離す。  
 
「僕も火憐ちゃんが大好きだぞ」  
「うん!」  
火憐の両腕を優しく床に下ろさせるとブラだけを捲り上げる。  
ブラが無い状態でもおっぱいはしっかりと張りを保ち釣鐘型を保っていて  
日焼けしていない白い肌はしっとりと汗で湿り体温が上がったためか爪きりで触れた所だけ赤くなっている。  
胸そのものは大きいのに乳輪はあくまで小さく、乳首は触ってほしいと自己主張するように硬い。  
「綺麗だぜ火憐ちゃんのおっぱい」  
(兄ちゃんが褒めてくれてる……)  
そう思うだけで火憐は胸の奥から湧き上がるような喜びを感じてしまう。  
暦は右の爪きり(と言う名の指)、左手の爪きり(と言う名の指)を使って  
柔らかい乳房の中心の乳首を両手の人差し指と中指で摘み胸全体を鷲掴みにする。  
「あンッ……!」  
鼻にかかった甘い喘ぎ。  
強く揉みしだかれた胸に荒々しくも指が沈み込み粘土のように形を変えるが  
張りがある肌はすぐに押し返してきて暦の指と目を楽しませた。  
 
「ぁっ、んんっ、にいちゃん、も、もっとおっぱいさわって……」  
求めると、胸の奥のほうをマッサージするかのように揉み解された。  
奥から溢れ出す何かが暦の体温と交じり合う幸せで酔ってしまいそうだ。  
(兄ちゃんすげぇ真剣にあたしのおっぱい触ってる)  
そんな顔もかっこいいと思ってしまう火憐は無意識に暦のほうへ顔を近づける。  
何気なく暦も合わせて自然に二人はキスをした。  
「んむっ……ちゅ、ん、んんぅ……」  
唇がちょこんと触れ合うキス。ちゅちゅと唇が触れては離れて吐息が重なる。  
今度は唇が密着する深いキス。どちらからともなく唇が開き舌が絡み合う。  
「ッひゃぅっ……!」  
キスをしたまま胸をぎゅっと握られて火憐は全身を震わせた。  
以前したちゅーとは違う舌を触れ合わせるキスと胸を丹念に揉み込まれる快感。  
瞳が潤みを増してキラキラと光を照り返す。  
 
「にいひゃ、んあっ……ん、んぶ、ちゅっじゅじゅ……」  
口の中に舌がぬるりと入り込みじゅるじゅる吸われる気持ちよさで火憐はとろけてしまいそう。  
火憐の腕がゆらゆらと暦の背に回されてがしっとではなくきゅっと巻きついた。  
暦も妹の細い腰のくびれに左手を当てキスを激しくしていく。  
差し込んだ舌で歯磨きをするかのよう歯の根元をさすって溢れる唾液を舐め取った。  
抱きしめ二人の間で潰れている左胸を右手でさらに圧を加える度  
火憐の体が舌がびくっと動いていて快感に悶えているのがわかる。  
「んっ……ふあっ、はぁはぁはぁはぁ…………」  
存分に妹の唇と胸を味わい舌と指を離すともう火憐はトロトロでベタベタの溶けたアイスになってしまっていた。  
フルマラソンに耐えてしまう肺機能も兄のキスの前にはこのとおりだ。  
暦は火憐の背を抱いたままゆっくりと押し倒していく。  
「火憐ちゃん頼みがある」  
「……うん、いいよ」  
上気し息も整えられず内容も聞いていないのに火憐は二つ返事で即答した。  
 
「今度は火憐ちゃんに挟んでほしいんだ」  
暦は火憐のお腹に体重をかけないよう跨ってトランクスを下ろすと、大きく硬くなった肉の塊を露出させた。  
「わあ……」  
感嘆と興奮を滲ませて眼前のモノを見つめる火憐。  
まるで好物の食べ物でもあるかのように暦自身から目を離せない。  
「兄ちゃんのちんちん、いつもと違うよ……」  
「男はな、火憐ちゃんみたいな可愛い女の子とキスするとこうなるんだぜ。女子高生ならなおさらさ」  
火憐は可愛いといわれてぞくぞくっと身を震わせた。  
本当に兄から可愛いと言われるのが好きなのだ。何度言われても嬉しくてしょうがないのだ。  
何か本音のようなものが垣間見えたのも気づかないぐらいに。  
暦はそのまま巨乳と言ってもいい胸の谷間へと熱い棒を擦り付ける。  
『ぅぁ……!』  
兄妹は全く違う触感と同量の快感で思わず声をあげた。  
暦が火憐の乳房をぎゅっと中心に寄せてパイズリの体勢を取る。  
「あたしのおっぱいで兄ちゃんのちんちん挟んでる……」  
鼻を鳴らして男の、兄の匂いを吸い込んでうっとりとした表情で呟く火憐。  
 
「火憐ちゃんのおっぱい気持ちいいぞ」  
「そうなんだ……」  
火憐がじーっと暦のモノを見ているとピクンピクンと動いてるのがわかる。  
子供の頃から何度も見た事があるのに今日は不思議とドキドキする。  
 
「なんか兄ちゃんが喜んでくれるとすげーうれしいや」  
にへらっと幸せそうに笑う火憐に、暦の胸がドクンと締め付けられて同時に肉の竿が強く跳ね上がった。  
「うひゃっ……おっぱいの中で暴れてる」  
興奮が乳房の中であふれ出しそうのを暦は抑えながら  
「…………火憐ちゃん、やる前にこれ敷いとけ」  
火憐の背中と頭を保護するための枕を置いた。それは月火の枕なのだが  
(流石兄ちゃん優しいなー)  
もはや火憐にはそんなの関係ないようでただ喜んでいた。  
「動くぞ」  
浅黒い棒が白い肌を巻き込んで突き動かされた。  
「んっ……」  
先走りが膨らみを濡らし乳房に擦れてさらに分泌を続けていく。  
 
「気持ちがいいな……」  
暦は暖かさと柔らかさに包まれたまま呟く。  
大きな胸を両手で鷲掴みにして中心にぎゅっと寄せると凶悪なほどにいやらしくて  
このまま腰を振っていれば今にもいってしまいそうなほどだ。  
「えへへっ!」  
火憐も気持ちよさそうな暦を見て嬉しそうに笑う。  
子供っぽいのにどこか艶のある笑顔は暦と同じく興奮しているのが見て取れた。  
「こうすればいいんだろ兄ちゃん」  
自らの胸を手で抑えて火憐は上下に揺らし始めた。  
「うおっ」  
手の中でぷるぷるとゼリーが揺れて暦のモノをたっぷりと摩擦し始める。  
 
「んっ、あたしのおっぱいいいか?」  
火憐は少しだけ恥ずかしそうに悪戯っぽく笑いながら奉仕している。  
「火憐ちゃんのおっぱいマジでいいぜ。こいつは金取れる。むしろ僕が払う」  
「やったぜっ!」  
褒め言葉としてそれはあんまりではないか、などとは思わないしやっぱり火憐は気にしない。  
暦は火憐の奉仕を、妹のおっぱいを楽しんでいた。  
両胸が火憐の手に合わせてしゅっしゅっと幹の根元から真ん中付近まで柔らかく扱く。  
変化を付けて両手を逆に動かすと乳房がずりゅずりゅと湿った音を立てて纏わりつく。  
ぎゅぎゅっと強く手で挟むと乳圧が高まって握られているかのような強い快感が走る。  
そうして圧をかけられたまま扱かれているともう堪らない。  
 
「ちょっと激しくやっちゃうからな」  
暦は溢れ出す欲望をそのまま腰の動きへと変えて胸を犯すように突き捏ね始める。  
「っんぁ、あっ、あっっ、あっ! ひぅっ!」  
ぐちゅぐちゅっと汗と体液が濁った音を立て激しい抽送が続く。  
すべすべのおっぱいが熱くじっとりと纏わりつく快感。  
見下ろすとピストンで身体を揺らされ胸を擦られて顔を朱に染め喘いでいて  
細身なのにむっちりとした巨乳が暦のモノをほとんど飲み込んでいるの光景にも興奮が止まらない。  
暦はぐっと両手でおっぱいを肉棒に押し付け挟みながら大きなストロークでさらに胸を犯していく。  
 
「にいちゃ、ん!にいちゃん……!」  
セックスのように胸を貫かれ続ける快楽に感極まって何度も暦を呼ぶ火憐。  
暦は胸をぐちゃぐちゃに揉みしだきながらただひたすらに腰をふって火憐の双乳を貪っていく。  
もうすでに疼きが限界に達している暦は火憐の乳房を肉棒へと強く押し付けた。  
そのまま乳首をぎゅっと潰しながら怒涛の勢いで乳内射精をする。  
「んあぁっああっっんぅっあああ!!!!」  
叫ぶ火憐の深い谷間の中に白濁液が溜まっていく。  
まるで胸の中を子宮にでも見立てているかのようにドクドクと注ぎ込み  
そのたび暦の腰が痙攣するかのように震えていった。  
胸だけで達してしまった火憐は、ブリッジのような体勢で足をつっぱらせ  
跨った暦が少し浮いてしまうほどの快感を感じていた。  
動けない上半身の代わりとばかりに力が入り、まるでその快楽を逃がさないと  
筋肉で押さえ込んでいるようにも見える。  
そうして暦が射精を終える頃には火憐のほうも力がゆっくりと抜けていって  
快感と虚脱感が全身を突き抜けていく、心地よい疲れに微笑みながら兄を見上げていた。  
・  
・  
・  
「っていう感じだったぜ」  
火憐ちゃんと阿良々木先輩の濃厚な遊びを聞いた時、私こと神原駿河が思った事は二つだった。  
これは聞かないほうがよかったのではなかろうか。  
やはり聞かないほうがよかったのではなかろうか。  
以前色々と忙しくて詳しくは聞けなかった爪きりの話を改めて聞いてみたら  
私の予想を上回る遊びっぷりにじっとりと嫌な汗が止まらない。  
阿良々木先輩の一生面倒を見るという発言が本気すぎて怖い。  
大体これは遊ぶではなくて火憐ちゃんが遊ばれているんではないか。  
火憐ちゃんは大丈夫じゃないのでは。  
 
いや、だがしかし両者合意の上での行為なわけであって近親相姦だけならば一応犯罪ではない。  
とはいえ実例が目の前にいるとそういう方面ではわりとチキンな私には荷が勝ちすぎている。  
というか火憐ちゃん口が軽すぎないか。やっぱり私に話していい内容とは思えないのだが。  
私も色々いける口だが、阿良々木先輩は限界を超えている。  
もう法律とか倫理とかの境界線をぶち破り壊しているボーダーブレイクこよみだ。  
「あーー、参考に聞いておきたいのだが火憐ちゃんはセックスを具体的にどうするか知っているか?」  
「やだなあ、なに言ってんの駿河さん。あたしもう高校生だよ。それぐらい知ってるって」  
「では今聞いたような風に阿良々木先輩とは…………」  
きっぱりと口に出しにくいのはその、少し恥ずかしいし。  
「兄ちゃんとは流石にそこまでしねーよ。ガキできちまうし」  
セックスする時、避妊を考えていない口ぶりなのは気になるが  
火憐ちゃんにも線引きがあったのはよい情報だった。  
 
パイズリの時点で概ねアウトなのだが、阿良々木先輩が望んでいたとしても  
火憐ちゃんが嫌がるのならば精神的にも物理的にも阿良々木先輩が  
行為に及ぶことはないだろう。  
「けど気持ちいいからさー、このまま兄ちゃんにめちゃめちゃにしてほしい!  
 とか思っちゃったりする時もあるけどなー」  
やはり火憐ちゃんもブレイカーのようだった。  
すらりとしてるのに出るとこ出ちゃってる火憐ちゃんは男に愛される悦びをしっているんだろうなと  
生々しい想像に少しだけ顔が火照ってしまう。  
「そうなのか」  
とりあえず慌てず騒がず深呼吸。  
 
「そんで次は兄ちゃんがお前も何か考えて遊ぼうぜって言うから神原さんに相談したくてさ」  
「いやいやいや、私にそのような相談をされても」  
というか、すでに二人とも私の上をいっているだろう。そもそも誰かに試そうと思って  
試せてしまう阿良々木先輩の環境とか精神がアブノーマルなのだ。  
私も詳しいつもりではあるが実技は予習復習すらできていない。  
なんでもは知らないし、なんにも知らないのだ。  
「そこをなんとか!兄ちゃんに負けてばっかだから駿河さんの力があたしには必要なんだ!」  
「……では他にどんな遊びをしたか聞かせてほしい。  
 阿良々木先輩の傾向がわかればヒントになるかもしれない」  
毒を食らわば皿まで。聞いていてどうすればいいのか  
正直わからないのだが気になってしまうのは仕方ないだろう。  
私は火憐ちゃんの話を聞きながら今夜はオカズが一品、いやむしろフルコースで増えたなと  
何故だかエロい兄妹の遊びを心に刻み付けていった。  
 
 

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