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今日が何年何月何日なのかはよくわかりませんし、  
興味もまったくありませんが、  
今日はどうやら暦お兄ちゃんの彼女さん――  
戦場ヶ原ひたぎさんの誕生日らしいですね。  
どうでもいいですけど。いや本当に。  
え?ああ、時系列なんてものは神様である私、  
千石撫子にとってまったくの『むいみ』です。  
あ、『むいみ』って、どこかの狂った女子大生のことではないですよ。  
いくら私でもクロスオーバーは『しなんのわざ』なのです。  
とか言っていると狂ったのは撫子ちゃんもだろ、  
とかなんとか聞こえてきましたが、  
紙幅も少ないので無視するとしましょう。  
 
まあ白状すると、特にやることもないのですが。  
とりあえず適当に私の暇つぶしの方法でもご紹介しましょうかね。  
 
――いつものように北白蛇神社でくつろぐ私が合図をすると、  
私の髪――十万匹の蛇たちがいっせいにざわざわと蠢き出し、変形を重ね、  
この神社で『じゅうりん』しながら観察した暦お兄ちゃんの身体――  
下半身や腕をかたどっていきます。  
そして私の口の中、首、胸、胸の先、脇の下、腕、手のひら、お腹、腰――  
と肌に巻きつき穴に入り込みます。  
さらに太ももを広げおへその下――おしっこの出る穴のすぐ下の穴にも、  
ひときわ大きな彼らが忍び込みます。  
最初の頃はここに入られるとちょっと痛かったような気もしますが、  
今は痛いどころかじゅんじゅんと染み出すような『かいらく』を味わえるので、  
やっぱり気のせいだったのかなと思います。  
さらに粘液が垂れて濡れたお尻の穴にも太く波打つ彼らは進入します。  
上から入って下から出たり、下から入って上から出たり。  
私の身体の内外を何十回、何百回と往復していきます。  
とまあ、こんな感じに最終的には私の皮膚と体内を全て彼らが埋め尽くし、  
人間には決して無理な『しふくのとき』を与えてくれます。  
人間には無理というか、あんまり言葉でうまく伝えられないんですよね。  
まあ要するにたくさんの蛇と液体にまみれ、しばらくたったら飽きて、  
またしばらくしたら再開して、の繰り返しです。  
神様になって最初の頃はボーっとしてただけでしたけど、  
いくらでも時間があると何でも試せるようになってお得な気分です。  
と思うのは神様だけなんですかね?  
わかりませんが。  
 
あと、毎回の暇つぶしの締めには、この言葉は欠かせません――  
 
「暦お兄ちゃん、今日も気持ちよかったよ」  
 
 
そうそう、すっかり忘れてました。  
戦場ヶ原ひたぎさん、お誕生日おめでとう。  
最期の。  
 
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