「おはようございます。起きて下さい。ご主人さま。朝ですよ」  
 お盆が過ぎ、縁日がおわり、夏休みが残り少なくなってきた今日この頃  
僕、阿良々木暦はいつものように、妹に起こされていた…いつものように…  
 いつものように…?  
 でっかい妹。阿良々木火憐は騎乗位で僕に跨り身体を上下に揺らし、ベットをギシギシと  
軋ませ、甘い猫撫で声を囁いていた。  
 「ご主人さま〜〜。朝ですよ」  
 「気持ち悪いーっ!!!」  
 僕に跨り身体を上下に揺らす火憐をベットから突き落とした。  
 兄を起こすにしてもいろいろと考えるモノだと、感心するところもあるにはあるが、  
なに考えてやがる。  
 「きゃん」  
 ベットから転がり落ちて、まくれ上がったミニスカートの裾を、パッと押さえる火憐ちゃん。   
 ん?ミニスカ??  
 「なっ、なな、あ、なな…」  
 火憐ちゃんの非常に扇情的な姿に思わず言葉を失った。  
 なんていうかメードじゃない。メイド姿ていうか?  
 へそ出しエロメイド!?  
 フリフリの白いカチューシャ。首に巻かれたリボンはまあいいとしよう。  
 
 しかし、おっぱいと二の腕だけに布切れが存在するトップスはどうなの、結果火憐ちゃんのくびれたウエストが  
もろ出しである。へそ出しだ!!!  
 妖精を思わせるすらりと長い生足をこれでもかと強調する、裾の短いフリフリのエプロンミニスカートと  
足首くらいまでの長さの靴下。  
 「いや〜ん。えっちぃ…」  
 ぺたん座りで首だけで振り向き、唇に人差し指をくわえ。尻を僕に向けたままエプロンミニスカートの裾を押さえ、  
頬を染める火憐ちゃん。  
 ブチッ  
 切れた。僕のなかで決定的な何かが切れた。  
 ドドドドドドドドドドドドッ!!!と、擬音を背負う僕。  
 「誰がえっちだあぁぁぁぁ!!」  
 へそ出しエロメイド姿の妹の尻を蹴飛ばす兄の姿がそこにはあった。  
 ていうか僕だった。  
 実の兄に向ってエロメイド姿で尻を突き出し「いや〜ん。えっちぃ…」とか言ってミニスカートの裾を押さえちゃう  
妹のけつを蹴飛ばす権利を兄は有しているのだ。  
 「気持ち悪いーっ!気持ち悪いーっ!!気・持・ち・悪・い・ーっ!!!火憐ちゃん!寝込みを襲うのは禁止って約束だろ」  
 「うん。約束した。でも兄ちゃんに襲ってもらうのは禁止じゃねえだろ」  
 「――――っ!!」  
 兄ちゃんに襲ってもらう。なにその新属性!!てか誘い受け(知らんけど)!!!思わず言葉を失う僕。   
   
 「むーっ。おっかしいなぁ。神原先生はマニアックな兄ちゃんの好みに合わせれば一発だって言ってたんだけどな」  
 神原ーーーー!!!  
 部屋から飛び出し、風呂に転がり込むように駆けこみ。Tシャツ姿のまま頭から水シャワーを浴びる。  
 ふーっ。やばいやばい。やばかった。じっさい朝立ちじゃなく。勃っちゃてたもんな。  
 水を浴びて僕のモノはようやく落ち着きを取り戻した。  
 「も〜っ、お兄ちゃん。冷たいでしょ。いきなり飛び込んできてなんのつもり〜っ」  
 僕はもう大人なので、これなんてエロゲーなんて言うつもりはない。  
 先に朝風呂に入っていた月火を押しのけ水シャワー浴びた。これが現在の状況のすべてだ。  
 月火ちゃんは隠すほどのないおっぱいを隠して、隅で丸くなっている。  
 「…もう。仕方ないな、この変態兄貴は〜っ」  
 そう言うと月火ちゃんはスッと立ちあがった。  
 「私が欲しいならそういえばいいのに。火憐ちゃんの初めてがお兄ちゃんなら、私もお兄ちゃんがいいし」  
 自分の身体から腕を外して、聖母にようにそのフラットな裸体のすべてを僕に晒し。  
 「はい。いいよ。きて、お兄ちゃん。火憐ちゃんにした事みんなして。でもお兄ちゃんのおっきいから、  
いまはお口だけでもいいかな〜っ?」  
 
 と言った。  
 「…」  
 僕は無言のまま月火ちゃんの髪と首根っこを掴むと、その腐った頭を湯船に突っ込んだのだった。  
 実の兄に向って「はい。いいよ。きて、お兄ちゃん」とか言ちゃう妹の腐った頭を湯船に突っ込む権利を兄は有しているのだ。  
 もがーっ。とか、むぐーっ、とか喚きながら泡ぶくをたて、手足をばたつかせ僕にタップをする月火ちゃん。  
 人間、怒りが心頭すると、きわめて冷静になるようだ。新発見だった。  
 そんな僕に「阿良々木くぅーん」と甘ったるい猫撫で声をかける羽川さん。  
 「ほほほ。阿良々木くぅーん。ちょっとこっちにいらっしゃいな」  
 凍りつくような微笑を浮かべ招き猫のように手招きする羽川さん。  
 今日は朝から勉強の予定でしたね…  
 羽川に招かれるなんてめったにあることじゃないが、今は絶対に近づきたくなかった。  
 そんな僕を尻目に「翼さ〜ん」とすがるように羽川の胸に飛びつく月火ちゃん。  
 「翼さ〜ん。お兄ちゃんが、お兄ちゃん、がぁぁ〜っ」  
 と、涙目で羽川に訴える。  
 だから、それずるくないか!!!   
 「あっ、翼さんだ。おはようございます」  
 と、へそ出しエロメイド姿の火憐ちゃんが元気に羽川にあいさつした。  
 あああああああああ!!もう、いっそ殺してえぇぇぇ!!!!!  
 
 
 「というわけで今日は羽川先生とお勉強をしてます」  
 「そう。わかったわ」  
 「…そういえば、戦場ヶ原って…」  
 「ひたぎ」  
 「…戦場ヶ原…」  
 「ひたぎ、って、呼び捨てにしてって。約束」  
 「ひたぎ…って…。僕と羽川について勘繰らないのな」  
 「…」  
 「どうした」   
 「…いえ。呼び捨てにされた喜びで、ちょっとめまいがしただけよ」  
 「へ…、へぇぇ…」  
 「でも、何故そんなことを聞くの」  
 「…いや、ちょっと気になって」  
 「気にならないといえば嘘になるけど、羽川さんは暦にとってお母さまみたいなものでしょ」  
 「…うん…。まあ…」  
 「羽川さんの愛情は、いうならば母性。タケシとカーチャン。暦と翼」  
 「…」  
 
 
 「J( 'ー`)し 暦へ元気ですか。今めーるしてます  
  (;`Д)  うるさい○○ メールすんな○○○!  
  J( 'ー`)し ごめんね。暦が心配だったから、ごめんね  
  (;`Д)  うるさい○○○○、メールすんな!  
  J( 'ー`)し お金ふりこんでおきました。 食事はしていますか?  
        風邪、ひいてない?お正月には帰れるの?  
  (;`Д)   ○○ねこ女!  
      ピッ  
  ・゜・(ノД`)・゜・。 またやっちゃった。ごめん、カァチャン」  
 「…や、やめてぇぇぇぇ。毒舌や悪口でないぶん身につまされすぎる」  
 「ご、ごめんなさい。悪気はなかったの…」  
 「…そういえば、ひたぎの今日の予定は?」  
 「なにって。神原の処女をもらう予定だけれど」  
 
 
 偽物語 祝アニメ化 ウソOP  
 ファイヤーシスターズが神原先生に捧げる歌(主に火憐が)  
 『神原先生ってなんできてる?エロいものみんな。それだけでできているよ』  
 作詞:???  
 唄:同士諸君  
 ムービー:目を瞑って脳内再生  
 
 男の子ってなんでできてる?  
 男の子ってなんでできてる?  
 かえるとへびと  
 子犬のしっぽ  
 そんなもので できてるよ  
 
 女の子ってなんでできてる?  
 女の子ってなんでできてる?  
 おさとうとスパイスと  
 すてきなものみんな  
 そんなもので できてるよ  
 
 朝日を見つめても 木に登っても  
 花の香りを嗅いでも 子猫を抱き上げても  
 考えるのは 貴女のことばかり  
 貴女のことを歌いましょう ラブソングを聞いてほしい  
 だって貴女の居ない世界はつまらないもの  
   
 愛がなければ強くなれない 強くなければ愛は続かない  
 機嫌のいい日もあれば ふさぎこむ日もあるの  
 飛び跳ねて遊びまわりたいときもあれば  
 何もしたくないときだってある  
 どうしてこんなに複雑なの   
 ただ貴女のしあわせをねがいたいだけ  
 そしてささやかな一歩を踏み出そう  
 
 神原先生ってなんでできてる?  
 神原先生ってなんでできてる?  
 エロいものみんな  
 エロいものみんな  
 それだけで できているよ  
 
 でも、本当はね…  
 
 好きです、貴女が・・・。ずっとずっと側にいたい  
 
 それが本当なの  
 
 貴方は大切な人に、伝えたいことを伝えていますか?  
 
 
 女の子ってなんでできてる?  
 女の子ってなんでできてる?  
 おっぱいとメガネと  
 すてきなものみんな  
 そんなもので できてるよ  
 (暦)  
 
 
 
 「おおっ、戦場ヶ原先輩。よくぞいらっしてくれた」  
 荘厳な日本家屋の奥から元気よく。それこそ飛ぶような勢いで現れた神原駿河はとびっきりの  
笑顔で私を出迎えてくれた。  
 動くとストレートロングの黒髪がなびいた。スカートから細くて白い脚が覗いている。  
 「ひさしぶりね。これ、お土産」  
 私はお土産袋を神原に、はいと、差し出す。  
 「おおっ、これはありがたい。冷凍して真空パックにして。永久保存して家宝とするとしよう」  
 さすがに引く。  
 「…生菓子だからそれにはおよばないわ、一緒に食べましょう」  
 「うんうん。そうするとしよう」  
 あっさりと意見を翻す神原。切換えはやっ。  
 「あと…」  
 「わかっている。私が戦場ヶ原先輩に喰べられるのだな」  
   
 「いいお湯だったわね…」  
 「戦場ヶ原先輩に喜んでいただいて、嬉しいかぎりだ」  
 肌に浮いた汗を流し、さっぱりとした気分で湯殿を出た。首筋に浮いてくる汗を手拭いでかるく拭いながら、  
浴衣を着て。床の用意された部屋に向かう。  
 襖を開けるとよく干された。お日様の匂いがする。  
 
 「…神原」  
 意識して柔らかく呼ぶと神原をがちらりと私を見た。  
 頬を撫でて頬笑みかけ手を引き、促すと神原は黙って頷き、うつむいたまま床に這入った。  
 互いに、ぺたん座りになり向かい合う。唇を重ねる。  
 「ぁ…。……ぁっ、ふぅん。…戦場ヶ原先輩…」  
 「いっぱい待たせたわね」  
 あまり温度の高くない私の手が、神原の頬を両側から包む。頬笑みの形のまま唇を近づけ、神原の唇を覆う。  
 「ぁむ…ぅ、ん…あふっ…。ちゅくっ…」  
 仰向けになった私の上に、神原が身体を重ねる。  
 「あ」  
 神原の口から声が漏れた。肌と肌を合わせたとき、なんとも言えない官能が走ったのだ。  
 「神原」  
 神原の潤んだ瞳が下から見上げる。  
 「戦場ヶ原先輩…ん…」  
 最初はぎこちなく唇を密着させていた神原だったが、口腔内に舌が入ってくると次第にその蕩けるような感覚に  
酔い始め、自分から積極的に舌を絡ませてくる。  
 自らの浴衣を剥ぎ、おっぱいをさらすと、続けて私の胸元をはだけさせておっぱい同士を密着させる。  
 私のたっぷりのおっぱいの上に、神原の張りのあるおっぱいが乗り、乳首と乳首が口づけをするように触れ  
あった。  
 
 感極まった神原が私のおっぱいを揉み始めた。  
 「柔らかい…なんて気持ちがいいんだ。溶けているような感触。揉むと手の中で形を自在に変え、それが楽しくも  
あり、心地よくもある。阿良々木先輩に揉まれるとこんなおっぱいに化けるのか!」  
 私の胸の谷間に神原の頭があった、その頭を撫でてやる。  
 「ふふ…乳首を吸ってもいいのよ」  
 私の頬が上気し始めていた。  
 「はい」  
 神原はすぐに吸い付いてきた。おっぱいをずっと触られていたので、私の乳首はすっかり立ち上がっている。  
 思い切り唇をかぶせられると、ぴゅくん、と乳首が跳ねた。  
 「ん、ん……」   
 神原は夢中でおっぱいを揉み、乳首を吸っていた。  
 口の中でコロコロと乳首が転がされる。  
 「あっ、あっ、神原、上手よ」  
 「おっぱいは餅のように柔らかいのに、乳首は石のようだ」  
 次第に神原は身体をずらし、おっぱい以外のところへも盛んに唇を這わせ、愛撫してくる。  
 首筋、肩、脇腹、臍…。神原は嬉々として身体を撫でさすり、唇を押しつけるのだ。  
 「…戦場ヶ原先輩…し、下も、いいか…」  
 「いいわ。きなさい」  
 私は膝を立て脚を左右に開き、絹糸のような恥毛に彩られた亀裂を、晒しってやった。  
 「どうしたの遠慮はいらないわ」  
 私の言葉に神原のためらいも消えた。   
   
 

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