「なによこの小ネタ。少しはエロい方向に広げようという発想はないのかしら?
バカなの? 私にロコされたいの?」
「まあまあ、そう言わない。こういうのもたまにはいいじゃない。たまには、ね」
「羽川さん。そんなことを言うけれど、これでは、すわエロネタだと思いこんで
ついうっかり欲情してしまった私がバカみたいじゃない。すでに下着も脱いでし
まって準備万端な神原なんて、バカそのものよ」
「なにを言うのだ戦場ヶ原先輩。私は小ネタを読む前から裸であるぞ」
「であるぞ。って神原さん! こんなところでごく自然に全裸にならないで!」
「いやいや、羽川先輩。ここはエロパロスレだぞ。ここで脱がないでどこで脱げ
というのだ。それに、裸とはいっても、スパッツを脱いだかわりに、こうして靴
下だけはちゃんと履いている」
「それ、なまじ全裸になるよりも扇情的な格好になってるから! ちゃんと服を
着て」
「なに、委員長だからっていい子ぶることはないじゃない。そういう羽川さんだ
ってパンツにとろーり愛液が滲んでしまっているわよ」
「滲んでません!」
「隠さなくてもいいのよ。ほら、早く脱がないと染みになってしまうわ」
「脱ぎません!」
「うわ、なにこの愛液の量。私の方まで流れてきたわよ。ちょっと羽川さん、
いくらなんでもただのエロ無し小ネタでこれは妄想逞し過ぎじゃあないかしら」
「ちょ、ちょっと。読んでる人に見えてないからって適当なこと言わないで」
「ほら、神原。床にまで染みが出来ないうちに舐めてしまいなさい」
「うむ。心得た」
「神原さん、本当に床を舐めない!」
「止めないでくれ羽川先輩! 私達がこうやって少しでもエロい雰囲気を供給
しないと、エロパロスレがエロ無しのイチャイチャで埋まってしまうのだ!」
「そう。全てはエロ無し小ネタが悪いのよ。恨むならエロ無し小ネタを恨んで
ちょうだい」
オチはつけない