徐に口を開いたシズノ先輩は、俺のものをゆっくりとその口の中に包み込んでいった。
そのまま頭を上下に動かし始める。
俺のものがシズノ先輩の唾液でぬらぬらと濡れていくのが、なんともいやらしい。
彼女の口の中は暖かく、何度も舌先でカリを刺激してくる。
その度に俺は気が遠のきそうな快感の波に襲われ、思わず声を上げてしまう。
「ああッ、せ、先輩、すげぇ気持ちいいよ……」
その言葉を聞いたシズノ先輩は、一度俺のものから口を放すと、どこか懐かしい笑みを返してくれた。
そして右手で俺のものを握り、そのまま素早く上下に動かす。
口で亀頭部分を吸引し、さらに舌では尿道も刺激してきてくれる。
握っていた右手を放し、濡れた唇が俺のものを根元まで深く咥え、頭を上下し、口内全体で吸い付いてきた。
恐ろしいくらい気持ちの良い、快感の塊が俺のものを包んでいる。
普段のクールな彼女からは想像も出来ない、そんな淫らな姿を見ていると、余計に興奮してしまうものだ。
シズノ先輩もときより声を上げ、眉根を寄せてその美しい顔を苦悶の表情に歪めている。
「はぁ……、んむッ、んんッ、ん、んんッ」
快感も何もかも、我慢の限界だった。
俺はシズノ先輩の頭を掴むと、腰を前後に強く動かし始める。
「……ん、んむッ!?んぐ、んんーッ、ん、んぐぅッ!!」
喉の奥まで突く様に、小刻みに腰を前後させる。
シズノ先輩は目をきつく瞑り、とても苦しそうな表情をしていた。
それでも、俺のものへの舌での愛撫は必死に続けてくれている。
艶やかな黒髪が乱れ、シズノ先輩の目尻からは涙が零れ落ちる。
そんなシズノ先輩の表情を見ている内に、己の満足感や征服欲と共に限界が近付いてきた。
「あぁ、先輩、ああッ、もう出る……、出るよ、出るッ!!」
「んむッ、んん、んんッ!?んん、ん────ッ!!」
腰を喉の奥にまで突き上げる。
彼女の頭を両手で力強く押さえ付け、俺はその口の中に何度も、何度も出した。
シズノ先輩は目をきつく閉じたまま、俺の出し続けるものを最後の一滴まで飲んでくれた。
俺は初めて、人の口の中に大量の精液を、それも半ば無理やりに出すという行為をしてしまったのだ。
全てが終わった今になってから、自分の胸に罪悪感が込み上げてくる。
けれど、俺のものから口を放したシズノ先輩は、涙を流しながら俺に抱き付いてきた。
いや、むしろ縋りついてきたという表現の方が正しいのかもしれない。
「キョウ、愛しているわ、愛してる……」
「──せ、先輩」
「だから側にいて、もう離れて行かないで、キョウ……」
そう、俺は気付くのが遅過ぎた。
こんなにも直ぐ近くに、大切な人がいたというのに。
俺は今まで、なにをしていたんだろう──。