葛飾北斎の艶絵を気に入るシマ。  
 
それを見ていたミナトが、彼の気を引く為に、北斎漫画を実演することを決意。  
そのために、タコのデータを用意する。  
ついでにダイオウイカも。  
 
しかし、さすがにナマモノ相手には抵抗があるミナト。  
思い直して計画を中断しようとする。  
 
舞浜サーバー内の水族館から無断で転移された生物データ(タコイカ)をトレースしていたブリッジのイリエとエリンギは、その犯人がミナトだと突き止めた。  
彼等は忠告とちょっとした悪戯心から、タコとイカをコントロールしてミナトを驚かせてみた。  
 
しかし、それが元で、タコイカのデータが暴走。ヒト以上に巨大化し、間違った発情状態になったタコイカは、ミナトに襲い掛かる。  
 
「いやああっ!触らないでぇっ!!」  
 
おぞけに震えた悲鳴をあげるミナト。  
しかし、エリンギ達にセレブアイコンを制限されていた彼女は思うように抵抗できぬまま、粘液にぬめつく二匹のナマモノの成すがままにいたぶられていった。  
 
暴走の制御に失敗したイリエとエリンギが駆け付けたときにはすでに遅く、すべての蹂躙が終わった後だった。  
都合十八本の触手に嬲られ、全身をヌメヌメとした粘液に汚された彼女は、それでもなぜか、幸福そうだった。  
 
おぞましい触手による凌辱は、彼女の身体はおろか、精神までも汚してしまったのだ。  
 
愕然とするイリエ達の背後に、一人の人物が現れた。  
 
「ふむ、上出来だ」  
 
彼、シマ司令は、眼鏡の奥にある瞳に、冷たい情欲の炎を宿らせていた。  
 
 
 
その後、オケアノスのとある一室から、かすかに生臭いニオイがするとクルー達からの抗議があった。  
しかし、シマ司令はそれを一蹴した。  
 
 
ブリッジで不満を漏らすクルー達から目を背けるイリエとエリンギ。  
二人は、あの事件のこと、そしてあれ以来、ミナトとシマが頻繁にあの生臭い部屋に訪れていることを、司令から口止めされていた。  
 
 
今もあの部屋に蠢く物体と彼等が、夜な夜な何をしているのかなど、イリエとエリンギは想像するのもおぞましかった。  
 
 

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