7賢者を解放させた。残るはガノンドロフとの決戦。
リンクは、心身を癒し、万全の状態で挑みたかった。
闇の面が濃くなった今のハイラルでは、心身を癒すのは難しい。
悩みを忘れるには娯楽が一番だ。だが、それがない。
昔なら・・ そう、7年前のハイラルなら容易な事だろう。
今のリンクには時を越える力がある。
魔を断ち切る聖剣、「マスターソード」によるものだ。
マスターソードを抜けば7年後へ。差せば7年前へ。
子供から大人へ。大人から子供へ。
・・・時を越えると言うのは正確ではないのだが。
光のプレリュードを吹き、時の神殿へ。
その奥に位置する台座にマスターソードを差す。
リンクの体は光に包まれ・・・
目を開くと世界が広がって見えた。
神殿を出ると、7年後とは対照的な匂いがした。
陽の暖かな匂い。平原から流れてくる草の匂い。
そして何より、活気が溢れる人々の匂い。
ルピーなら十分にある。
娯楽に走るのは勿論、色々な所を歩き回るのも良い。
早くも、リンクの心は躍っていた。
奥の穴を目掛けてボムチュウを走らせる。
・・ああ、角度が付き過ぎたか。
順順に宝箱を開け、部屋を進む。
・・カギが入っていない・・。
町は楽しい。相変わらず活気と笑顔に満ちていた。
娯楽が魅力的で、変わった商売もあった。
・・お面屋はその最たるものだ。
射的は実戦での訓練にもなる。
・・実戦。心を癒すのじゃなかったのだろうか、と心の中で苦笑する。
ルピーを払い、弾を貰う。
狙いを付け・・ 引き絞って・・
―――的にガノンドロフの顔が重なる。
人を見下し、嘲る顔。その笑い声さえもが頭の中で再生される。
憎しみをあらわにして撃ったその弾は的を砕かず、貫いて飛んだ。
・・一気に現実に引き戻された。
他にどこか行く場所は無いか、と思案する。
・・ある。落ち着ける、良い場所が。
その場所へ行くためにハイラル平原を移動する。
やはり、7年後には無い草の匂いが心地良かった。
牛の鳴き声、馬のいななき。
ゆっくりと時間が進行している感じさえ覚える。
着いた頃には夕方になっていたが、その場所の持つ独特の雰囲気は変わらなかった。
ロンロン牧場だ。
歌が聞こえてくる。一定の旋律が繰り返される。
美しい声だなぁ、と思う。その声の持ち主のもとへと駆け寄った。
「あ、妖精クン」
屈託の無い笑みを浮かべて手を振っている。
こちらも、手を振り返す。
「牛乳、貰えるかな?」
ここの牛乳は逸品だ。
「う〜ん・・ 今からこの子達の具合を見たいんだけど・・」
この子達、とは馬―― エポナ達の事だろう。
健康診断のようなものだろうか。
「少し遅くなるけど、良ければあたしの部屋で待っててくれない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・!?
何か信じがたい事を聞いたような。
やけに耳の中で反響する。
「・・・え?」
聞き返してみる。
「もうっ!聞いてなかったの!?遅くなるからあたしの部屋で待ってて」
聞き違いじゃなかったようだ。
今は子供とはいえ、大人も経験している。
精神は大人のまま子供の時代に戻ってきている。
・・だから、何となく抵抗がある。
「・・その・・ 良いの?」
「うん。どうしたの?妖精クンらしくないなぁ」
・・自分はどういう風に見られていたのだろう。
ま、まぁ良いか。ではご厚意に甘えて。
「じゃあ、部屋で待ってるよ」
・・・最後まで抵抗が付きまとう。
とうとう、入ってしまった。
何故か背徳感に襲われる。
いや、マロンが良いと言ったのだから良いのだろうが・・
それでも何となく・・ 何となく、なぁ・・
と、何時までも考えても何ともならない。
黙って待つことにした。
今思うと・・
今思うと、この背徳感は背徳感ではなかったのかもしれない・・
「お待たせー」
マロンが来た。
「えーと、牛乳だったよね?」
「うん、はい、ルピー。それと空き瓶」
「じゃ、もうちょっと待っててね」
たたたっ、と駆けていった。
マロンは人当たりが良く、働き者だ。
特に、仕事を苦と思っていないのが凄い所だと思う。
こちらに駆けてくる足音。
どうやら戻ってきたようだ。
「目を閉じて」
何か悪戯をするつもりだろうか、
「口を開けて」
それに付き合うのも悪くない。
瓶の蓋を開ける音が聞こえる。
何か液体の流れる音が聞こえてきた・・・
刹那。
口が塞がれた。
「!?」
口の中に暖かい感触。
牛乳が流れてくる。瞼を開くと、眼球にマロンの顔が映る。
マロンが口を離す。思わずむせる。
「けほっ、けほ・・ な、何するんだよ!?」
声が上ずる。正直、動揺している。
「ふふっ、口移し」
得意げに微笑んで言ってみせる。
「疲れているようだから・・ 体でご奉仕するよ?」
・・特別な感情でも抱いているのだろうか。
それ以前に、意味を解って言っているのだろうか、この娘は。
こちらが恥ずかしくなるような台詞を。
解っているのなら・・ まずい。
本当にやりかねない。
「じゃあ、まず服を脱がせるよ?」
いや、待て待て待て待て。
服を脱がせるとか・・ 本当に・・
「ちょっと待った。・・マロン、何をしようとしているんだ?」
思いもしなかった言葉が飛んできた。
「セイエキの処理」
・・・呆然。
・・・ただ呆然。
どうしてそんな言葉を知っているのか。
どうしてそんなにあっけらかんと言えるのか。
「え〜と・・ 一応聞くけどセイエキ、とは?」
「男の子から出る白いの」
・・・意味も解って言っているようだ。
・・・本当にどうしたんだ、マロン。
・・・そして。
「・・何故・・ 何時の間に脱がされたんだろう・・」
・・・不思議なものだ。
「妖精クンがぼーっとしてた時」
そんなに呆然としてたのだろうか。
悲しきかな、理性に反して陰茎は元気に立っていた。
しかし、まずい。ここでされた場合、だ。
7年後で貯めたルピーは7年前でも持っている。
なら・・ 7年後で溜まった精液も7年前でも溜まっていることになるのではないか。
・・馬鹿な考えだが。実際にそうなったらまずい。
何もかもがまずい方向に進んでいる・・。
「ふふふ。妖精クン、元気ね」
色々考えているうちにマロンは臨戦体制だ。
今の溜まり具合なら・・ 触られたら動けないだろう。
その前に・・ 服を奪還する・・ もしくは静める!!
・・でも、後者は駄目そうだ。痛い位に膨張している。
とてもすぐにはおさまりそうに無い。
そして前者も望みは薄い。
服はマロンの後ろ。ブーメラン等は持っていない。
「捕まえた」
と、嬉しそうな声。
・・考える時間が長すぎた。呆気なく床に倒される。
「うぁぁ!」
触れられてしまった。
予想通り、快感で動けそうに無い。
ほんの少し触れられただけだ。
だが・・ そのほんの少しで全身に電気のような快楽が流れる。
「妖精クン、カワイイ!」
もはやその声も耳を通り抜けるようになり、頭に入っていかない。
右手が茎を緩慢な動きで上下させ、左手が袋の皺を伸ばすように揉む。
ゆっくりと・・ 焦らすように愛撫を続けるマロン。
「ふふふ・・」
マロンの顔に浮かぶは恍惚。
その顔を陰茎に近づけ、袋を舐める。
「―――っ」
舌はそのまま上って行き、茎を一周すると口全体が亀頭を包み込んだ。
舌が亀頭をいたぶるように刺激し、口が茎を締め付ける。
両手はと言うと、袋を揉みつづけ、性感を高めるのに一役買っていた。
袋が収縮する。・・出る。
「あ・・ ああああ!」
先から勢い良く噴射されるのがわかる。
だが、袋は軽くなった感じはせず、悲しくもまだまだ出そうだった。
そしてマロンの方を見やると・・
顔には大量の精がかかっていた。
驚いて顔を離したのだろうか。それはそれで良いのだが・・
何と言うか・・ より淫らな感じになっていた。
汗のように垂れる精。口の周りの精を舌で拭うマロン。
なおも浮かべる恍惚の表情は、淫魔のそれに近かった。
まだやる気なのだろう。
スカートをめくり、パンツをまだ硬さの残る茎に着ける。
・・パンツ越しのそれは濡れているらしく、パンツは湿っていた。
その液体とさっき出してしまった精のお陰でヌルヌルとした感触が・・。
「うっ・・」
どうやら、また完全な硬さを取り戻してしまったようだ。
それを感じたのか、マロンの口元がより一層緩む。
すると・・
マロンの腰が前後した。
パンツ越しのそれに挟みこまれた茎。
子供用独特の肌触りの良い生地の感触。
液による、ヌルヌルとした感触。
それらがもたらす摩擦が快感を運んで来る。
先走りが出ている。パンツの奥から染み込んでくる。
また液体が追加され、マロンの前後運動も滑らかになる。
・・また出る。
・・それを感じ取ったのかは知らないが。
・・マロンの前後運動が、ピタリと止まった。
目の前で、いそいそとパンツを脱ぐマロン。
まだ幼さが残っている・・が、まさに女性のそれがあった。
・・・嫌な予感がする。
三千歩くらい譲ってさっきの射精は良しとしよう。
だが・・ さすがに中はまずいと思う。
思う・・ 思うが・・ 体力が残っていない。祈るばかりだ。
・・案の上、マロンはそれを爆発寸前の茎へとあてがった。
それだけで大きな快感。
マロンが腰を落とす。
ゆっくりと・・ ゆっくりと茎が飲み込まれていく。
完全に飲み込まれた。
断続的に根元を締め付けてくる。
かと思えば、くすぐるように襞が蠢いている。
これだけでも結構いっぱいいっぱいだ。
これに腰の動きが加わったら・・
さすがに耐えることはできないだろう。
そんな思考を嘲笑うかのように。
マロンは運動を始めた。
弧を描くように。時々上下の動きを入れて。
茎が中で擦れる。強い締め付けの位置が変わる。
もう駄目だ。こればっかりは・・ 制御できない。
「ふ・・ あ・・ ぁああ・・」
凄い勢いで噴射された精は、マロンのそれを刺激する。
刺激されたそれは、より多く搾り取ろうと茎を刺激する。
その勢いは衰える様子が無かった。
マロンの腰の動きも、衰えるどころか・・
より活発に、激しく動いているように見える。
「ふふ・・ ごちそうさま」
やはり恍惚を浮かべた表情。
それを眺めながら、意識は沈んでいった・・。