それは、リンクは旅の途中、ゲルドの谷に立ち寄った日のこと―――─  
 
その日リンクはやぶさめの練習をするため、ゲルドの谷に来ていた。  
『よぉ、リンクじゃないか!』  
『ナボール!』  
そこへゲルド族の長・ナボールがやってきた。彼女はゲルドの谷を治める者であるため何かと忙しい。そのため、今までリンクが谷に立ち寄ってもなかなか会えた試しがない。しかし今日は久しぶりに運良く会うことが出来たのだ。  
『すまないな。いつもせっかく寄ってくれてるってのに。』  
『いや、それは仕方ないよな。』  
二人はお互いの近況などを語り合ったりしているうちに、やがて日が落ちてきた。  
『なぁ、今日はもう暗くなってきたし、良かったら泊まってかないか?久しぶりに会えたことだし。』  
『え、いいの?でも何か悪いな…。』  
『気にすんなって!…何ももてなしとか出来ないけどさ。』  
『それじゃ、お言葉に甘えますか!』  
リンクは、ゲルドの谷に泊まることにした。  
 
その夜――――――  
久しぶりにリンクに会えたナボールはよほど嬉しかったのか、ささやかながら宴を開いてくれた。  
『リンク。ホラ飲めや。』ナボールが酒を勧める。  
『えぇ〜…。あのオレ、まだ成人じゃないんで……』  
『あんだってぇ!?アタイの酒が飲めねぇってのかぃぃ!?』  
『そーだそーだぁ!!飲め飲めぇ!!』  
酔っ払ったナボールとゲルド族の達に、半ばムリヤリ酒を飲まされてしまったリンク。それも、無謀なことに一気にいってしまい……  
『…あーあ…以外とダメなんだねぇ…。』  
『何も一気にいくことないじゃんか…。』  
一気に潰れてしまったのだ……。  
そんなリンクをナボールは自室へ運び、ベッドに横たわらせて再び皆のもとへ戻った。  
 
 
『では、また明日ぁ〜。ヒック!』  
『おいおい、気ィ付けて部屋戻れよ〜!じゃあな!』  
そしてリンク抜きの宴が終わり、ナボールはリンクに飲ませる水を持って自室へ戻った。  
 
『大丈夫か??』  
『…ああ。何とかな…。』  
リンクはぼーっとした顔でベッドに腰掛けていた。  
『悪かったな。アタイもちいっと悪乗りしっちまった。』  
『いいよ。でももう酒はゴメンかな。』  
リンクはナボールから水を受け取り、ぐいっと飲み干した。  
『なぁ…リンク。』  
ナボールはリンクの隣に座り聞いた。  
『覚えてるか…?魂の神殿での約束。』  
『え…?』  
『忘れちまったか。魂の神殿で、お宝を取ってきてくれたら…イイコトしてやるって。』  
『あ…そういえば…。』  
『アンタはあの時お宝を取ったどころか…時空を越えて、ガノンドロフのヤツをシメてくれたんだよな。本当、感謝してるよ。』  
ナボールはさらに体を密着させ、リンクの唇を奪った。  
『…!!!』  
いきなりの出来事にリンクはすっかり驚いてしまった。  
『今日は約束、たっぷり果たしてやるからな。』  
リンクの耳元でそう言ったナボールの唇は、リンクのとがった耳から首筋をゆっくりと愛撫する。  
『んっ………』  
まだ女性経験のないリンク。なのでこれから起こることはなかなか想像がつかない。  
一体これからどうなるんだろうか?期待と不安がそんなリンクの中を支配していた。  
 
一方、ナボールの右手はリンクの服の裾をたくし上げ、白いタイツの上からリンク自身をまさぐった。  
『!!…ナボール…!何を…!?…っ…あぁ…っ…んんっ……』  
ナボールが刺激を与える毎に、リンク自身は硬く膨れ上がっていった。  
『ふふっ。どんどんデカくなってんじゃないか。このままじゃあ苦しそうだねぇ。』  
ナボールはリンクのタイツを下ろすと、初めて味わう快感でそそり勃ったリンク自身が現れた。  
『おぉ。アタイの思った以上に立派なモンじゃないか。』  
そしてナボールは、リンクのそれを口に含みいやらしい音を立てて吸い、時には舌を使って優しく転がしてあげる。  
『あっ……あぁ…っ…やぁ……はぁっ…だめ……んうぅっ……うああぁっ!』  
やがてリンクは初めて快感の絶頂へと達した。初めて放出された熱はナボールの顔中を汚した。  
『…ふふふ…。可愛いねぇ。』  
そう言いながら、リンクが勢い良く放出した熱をナボールはいやらしく舐めあげた。  
『まだまだこれからだよ。』  
ナボールは立ち上がると身に付けている物を脱ぎ、呼吸が落ち着いてきたリンクに再び迫った。  
『イイコトはそう簡単に終わりはしないよ。』  
今度はリンクが身に付けているピアス以外の物全てを取り、ベッドに押し倒した。そしてナボールは豊満な胸を、リンクの引き締まった胸板に押しつけ互いの胸の突起が擦れるように動かす。  
『…んっ……リンク……アンタ本当にイイ男だねぇ。』  
リンクの全身をねっとりと愛撫し、口付けてゆく。  
 
『アタイも…ハァ……イイ気分になってきた……。……挿れさせてもらうよ………。』  
ナボールはリンクにまたがり、再び元気になってきたリンク自身を溢れんばかりの蜜をたたえた壺に挿入し、腰を振りはじめた。  
『んッ!…んはぁぁ…んっ!…いいっ……いいわぁ…あぁぁっ…!』  
今のナボールは普段の男っぽいナボールとはまるで違う。100%女の顔だ。乱れ、艶っぽい表情を見せ、声を上げる。  
『んぅあぁっ…!…っはぁ…っ……ナボールっ…!…オレ…また……出しちゃう…よぉっ……!』  
二人は淫らな音と声を部屋中に響かせ、やがて上り詰めた……。  
そして次の日の朝――――  
ナボールをはじめゲルド族達は、朝食をとる為食堂に集まっている。  
『はあぁ……腰が痛い。』  
『ナボール様。』  
ゲルド族達はニヤついた表情でナボールに言った。  
『…夕べは』  
『お楽しみでしたね♪』  
ナボールは顔を真っ赤にし、思い切り席を立った。  
『!!!……お、お前らまさか聞いてたのか…………!?』  
『ナボール様ってば、ズルイですよ〜!』  
『お ま え ら ああぁぁ〜〜〜〜!!』  
 
『イイコト』は  
あっさりと皆の耳に届いてしまっていたのでした。  
 
〜END〜  
 

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